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2012.04.14
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今回も紅ずきん様とご一緒させていただきました。

<『祇園祭礼信仰記』あらすじ>
●金閣寺の段
松永大膳は将軍を殺し、その母・慶寿院を金閣寺の高楼に幽閉する。
院が将軍家の絵師・狩野之介直信か妻・雪姫に高楼の天井に墨絵の龍を描かせよと所望したため、大膳は雪姫と直信を捕らえ直信を牢へ、雪姫も一間に軟禁し絵を描くか閨を共にするか選べという。
墨絵の龍は家の秘伝。
夫を裏切るつもりはない、絵も手本がないので描けないと拒む雪姫。
そこへ主人・信長を見限って大膳に仕えたいという此下東吉という男が連れて来られる。
有望な軍師を探していた大膳は、碁も強く、機転もきき、信長の首さえ取ってみせると血気盛んな東吉を気に入り、早速召抱える。

●爪先鼠(つまさきねずみ)の段
手本がないと龍が描けないと訴える雪姫に、大膳はならば見本をみせてやろうと庭に出て剣を抜いてみせる。
と滝の中に龍の形が現れた。
この剣こそ祖父・雪舟が唐土で帝から賜った狩野家伝来の宝剣・倶利伽羅丸(くりからまる)と気づいた姫は、父の仇と大膳に斬りかかるが、あっけなく取り押さえら、庭木にくくりつけられてしまう。
思い通りにならぬ姫を己の意に添わせようと、大膳は家臣・軍平に直信の処刑を命じ、わざと姫の目の前を縄目のまま連行する。
手を伸ばせば届く距離にいながら目を交わすしかないふたり。
桜吹雪の中、涙ながらに見送る雪姫だったが、祖父・雪舟が柱に縛られた折、床におちた涙で描いた鼠が縄を食いち切ったという故事を思い出し、一心に花びらを寄せ集め、爪先で鼠を描く。
果たしてそれが本物の白鼠となり、姫の縄を食いち切った。
夫のもとへ急ごうとする姫を家臣が連れ戻そうとするが、家臣はどこぞから飛んできた手裏剣に倒れる。
手裏剣を投げたのは東吉だった。大膳を欺いて姫たちと宝刀を奪い返す所存だったのだ。
直信も院も無事救い出した東吉は、大膳に彼の本丸での決戦を約束し、寺を去る



大膳のスケベおやじっぷりが凄いです(爆)
ねちねちねちねちと姫に纏わりついて迫るのですが
含みを持たせたり比喩を用いたりせず、
もうまんま「俺と寝ろ」一本槍。
捕虜状態とはいえ、この時代に芸術家肌の姫を落とすのにそれはなかろうショック
今まで観て来た演目の中でもかなり上位に入るスケベっぷりですw

もうひとつの見どころは、終盤、金閣寺の高楼から院を救い出す手法。
なんと、2階部分まで伸びた背の高い竹を引き寄せ、
そこに院を括りつけて
びよよよよ~~~~~ん
と、竹のしなりを利用して向こう側へ渡すというwww
なんとも斬新奇抜な手法。さすが秀吉がモデルなだけあります大笑い

最後、討たれるとビビった大膳が
自分だけ鉄の檻の中に入り身の安全を計っていたというオチもついてますw





<『桂川連理柵』(かつらがわれんりのしがらみ)あらすじ>

(京都の帯屋の主・長右衛門はお伊勢参りの帰りの宿で、偶然、隣家の大店・信濃屋の娘お半らと行き会う。
長右衛門は捨て子だったのを信濃屋の先代の旦那に5歳まで育てられ、その亡きあと隣家の帯屋の亭主に引き取られた過去があり、お半とは叔父と姪のような近しい関係だった。
その夜、お半が夜中に長右衛門の元に来て、お供に連れてきた丁稚・長吉に言い寄られて困っている、匿って欲しいという。
婆やもいるのだし部屋に帰れという長右衛門だがお半は聞き入れない。
まだ幼いし、まあよいかとお半を布団に入れた長右衛門だが、
そのまま契ってしまい、お半は妊娠ショック
長吉は、腹いせに長右衛門が預かっている正宗の刀をニセモノとすりかえる)

●六角堂の段
浮気性の夫に心を痛めながらも、お百度参りで夫婦円満を願う長右衛門の妻・お絹は、夫の義弟からお半と夫との噂をきかされ、証拠の手紙も見せられるが、何とかその場をおさめる。
物思いに耽っていると、そこに長吉が通りかかる。お半のことを訊ねると、上のようなことを証言する。
お絹は長吉に小銭を渡し、お半との仲を取り持ってあげるので、近々このことで呼び寄せるから、その時には「お半はおれの女房だ」ときっぱり言い切るようにと言い含める。
信じ込んだ長吉は喜んで承知する。

●帯屋の段
●道行朧(みちゆきおぼろ)の桂川
姑と義弟が、悪巧みの相談中。実はこの姑は後妻で義弟はその連れ子。
金庫からこっそり五十両をぬきとり、その罪を長右衛門になすりつけようとする。
長右衛門は昨日預かったはずの為替百両を店にいれていなかったのだ。
百両の使い道はとぼけるが五十両は知らないという長右衛門。
夫婦の味方である舅が姑たちを諌めてその場は収まるかにみえたが
義弟が例のお半が長右衛門へあてた手紙を取り出し、長右衛門を責め立てる。
お絹が「長様、とあるのは、長右衛門ではなく長吉のことだ」というと
あの洟垂れ丁稚の長吉が、跡取り娘であるお半と夫婦などありえないと腹を抱えて笑う義弟。
ならば本人を呼んで確かめてみよとお絹に言われた義弟が長吉を呼ぶと
はたして、お絹の合図で長吉は「お半はおれの女房」と宣言し、ことなきを得る。
今までの事は水に流し、これからは心を改めて一緒にくらそうという妻。
しかし長右衛門は、お半の妊娠と正宗の刀の紛失の責任、妻や先代への不義理から死を覚悟。
長右衛門への別れを言いにきたお半の書き置きで彼女が桂川へ身投げするつもりと知ると、自身も桂川へ急ぐ。
実は15年前、長吉は別の芸鼓と桂川で心中しようとしたのだが、先に身投げした彼女に気後れして死にきれず、
誰にも見とがめられていないのをよいことに、逃げ帰って来てしまったのだ。
お半こそかの芸鼓の執念の生まれ変わりと信じた長右衛門はお半を追う。




ダメ男ばかり登場する文楽の演目ですが
長右衛門は「ザ・キング・オブ・ダメ男」かもしれません雫

ここまで読まれた、このお話を初めて知った読者のかたは
長右衛門とお半、それぞれいくつくらいの男女と想像したでしょうか?

この話の設定では、なんと
長右衛門 38才、 お半14歳雫ショック

キングの名に恥じぬダメ男っぷりです。



お半を追いかける前に自身の過去をあれこれ省みる一人語りの場面があるのですが
宿屋で、自分が、大丈夫と思って布団に入れたお半に対して


「触るが(一拍ためて) 煩悩」


とか言っちゃうんですよ!!!ショック
歌舞伎だと見栄切っちゃったりするのかなあショックショック

もう一緒に観ていた紅さまと同時に失笑しちゃいましたよ、全くムカッ


ストーリーとしては
窮地に立たされた夫を救う健気な妻の愛が叶わないという、
文楽にありがちな涙・涙の物語ですが、
ちょいとばかり阿呆な洟垂れ丁稚と義弟や鬼婆のキャラが滑稽に色濃く味付けされていて
全体的には笑いとばせる感じで楽しく観られました。



見終わってからも暫く
「触るが煩悩」ショックは大きく尾を引きました(爆)











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最終更新日  2012.04.18 23:37:21
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