やっぱりここに行き着いてしまう（笑）、結局は終の棲家か…。

2023.07.07

カテゴリ：シニア

以前より気になっている家が2軒あったので、今日そこに行ってみることにしました。

いずれも自宅から徒歩10分ほどのところにある、日本で言うところの〈ゴミ屋敷〉に近いものかと。でも、ゴミ屋敷と言っては少々失礼かもしれないかも。

小さな前庭にごみが散乱していることと、何年も拭いたことのない様な薄汚れた全ての窓に、空のペットボトルが所狭しと置かれている、というより無造作に放置されている、という感じである。どちらの家もかなり年期が入っていて、今すぐにでも修繕しないと近い将来手遅れになってしまうのでは、という佇まいです。

一見空き家か、と思いましたが、実際人は住んでいるようです。
家の中はどうなっているんでしょうか、外からは分かる由もありませんが。

その見すぼらしさが一段と目立ってしまうのは、両隣の家が身ぎれいにしているからでしょうか。小さくても雑草を刈った庭には季節の花が咲き、窓には色とりどりの花が鉢に植えられています。だから、その家はどうしても目についてしまう。

ちょっと話が変わりますが、以前、我が家から数分のところにある角っこの家の庭が異常に荒れ果てていたことがありました。小さな庭でしたが、雑草が人間の背丈ほどにも伸び放題で、窓はいつも鎧戸が降りていて人の気配が感じられませんでした。
とばっちりを受けたのはその隣家で、手入れのされた庭には色とりどりの花が咲き誇っているのですが、手前の家の庭が荒れ放題なので、なんとも色あせて見えたのが気の毒だったものです。

ある日、うちのカミサンが見かねてその家を訪ねて、庭の雑草を刈り取っていいか尋ねたことがありました。その住人は（やはり人が住んでいたのだ!）は、50歳代の女性で、心臓に持病があり、ほとんど寝たり起きたりの状態であったという。

カミサンは、当時中学生だった子供二人と共に家から電動の芝刈り機をガラガラと引いていき、芝を刈ったと後で聞きました。本当は私も参加することになっていたのですが、週末の土曜日は天気が悪そうなので、時間に余裕のあったその日にしたという事。
因みにその家の住人は数年後に引っ越し、その後に入ってきた住人は庭の手入れはしっかりしているように見えます。

ところで、うちのカミサンが体の具合が悪くなって改めて気付いたことでですが、家の雑事をこなせなくなると真っ先に影響が出るのは食事の後片付けと掃除でした。
いずれも私が代役でやりましたが、一人暮らしであれば手を抜くかほったらかしにするしか手は無いでしょう。どっかで手を抜かなければ生きていけないのが現実。

ましてや庭の手入れなどに手が気が回らないのはある意味当然であるし、理解できることではあります。
その２軒が一人暮らしかどうか、体が不自由な人かどうか知る由もありませんが。

それらしき家は何件かあるものの、この地域で問題になったという話は聞いたことが無いので、そんなに気にすることでもないかもしれません。しかし、日本ほどでは無いにしても、このベルギ－でも高齢化は着実に進んでおり、この辺りでも高齢者が運転する車は近年増えてきているようです。低速で走行し危なっかしい運転をしているからすぐにわかるのです

まあ、自分もその一人になりつつあるのですが…。

コロナ禍前によく言われていたのが、この地域は特にCadastral（固定資産税）が高いので、控除が少ない一人暮らしの高齢者には負担が重いことから、ブリュッセル市以外のフランス語圏に転居する人がかなりいたという事を耳にしました。
その代わりに働き盛りの家族やEU圏内からの家族が入ってきているようなので、自然と街の新陳代謝がはかられているのかもしれません。

そんなことを考えていたら、自分の家はどうなるんだろう、と思わざるを得なくなってきました。
以前のブログで、今住んでいる家は終の棲家には不向きなので、そう遠くない将来、転居か何か真剣に考えなくてはいけないようなことを書きました。（今の我が家は終の棲家には為れないなあ）

やはり元気なうちによく考えておいたほうが良いかもしれませんね。どうせいつか来ることですから…。
分かってはいるんですけど、ね