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カテゴリ:ミステリー
応援するプロ野球楽天イ‐グルス関連記事とベルギ-での出来事を中心に書いていますが、今回より何回か、私が読んだミステリー小説について感想を書いてみようかな、と思っています。 ぶっちゃけた話、プロ野球がオフに入ってからというもの、イ‐グルスに関する話題がめっきり減ってきて、ブログで書くネタが無くて困る毎日が続いています。あとひと月ほどはこんな状態が続きそうですから。 という事で、第一回は呉勝浩著「爆弾」です。 2022年の「このミステリーがすごい!」ランキングで1位を獲得した作品ですので、ミステリー好きの方ならネットや書店で本の名前はご存じかも知れません。 物語は、自販機を蹴飛ばし店員に暴行を働き警察に連行された「スズキタゴサク」と名乗る冴えない男が、取調室で刑事の尋問をのらりくらりとかわしながら、「霊感」と称して時刻を指定して爆破予告をします。必死になって爆弾の在りかを聞き出そうとする刑事たちに、様々な持論を展開して刑事たちを翻弄する「スズキタゴサク」。そしてついに爆発が起きて犠牲者が出てしまう…。 というスト-リ-ですが、主人公である「スズキタゴサク」という男の外見やキャラには、ダークヒ-ロ-的な格好良さが微塵もありません。本文から引用すると、 『男は照れたように顔をほころばせ、頭をかいた。黒い苔を生やしたようないがぐり頭。その下で、広いおでこがてかっている。太い眉、無精髭が目立つ二重顎。頬はぷっくり張りがある。』 外見は冴えないが、刑事を翻弄し人の価値観を揺さぶったりしながら平然とした態度を崩さない「スズキタゴサク」に、読み手である私も彼のふてぶてしい態度に、ついつい興奮してしまったほどです。 この小説は、スト-リ-や刑事たちの人物描写も見事ですが、主役はあくまでも「スズキタゴサク」であり、彼を中心にした『エンタ-ティンメント』作品と言ってもいいと思います。それほど「スズキタゴサク」のインパクトは凄いんです!この作品は彼のキャラ無くしては成り立たなかった、と言っていいのではと思います。 この作品を読んでいたら、かなり以前に読んだ和久峻三著「被告人、名無しの権兵衛」という「赤かぶ検事シリ-ズ」の連載小説を思い出しました。名前も住所も「忘れた」という置き引き犯と法廷で争う物語で、スリル溢れる展開だったのを覚えています。 今回紹介した「爆弾」は、法廷ではなく「取調室」での爆弾魔と刑事の対決で、構図こそ違いはしますが、本名を名乗らず素性を隠して飄然とする容疑者の態度は、どことなく共通点があるようです。 さて話を戻します。 自己採点するとこんな感じです。(最高点は5) ジャンル : 爆弾魔と刑事たちの警察ミステリー スト-リ-展開: 5 読みやすさ: 5 どんでん返し度: 4 結末: 3 犯人捜し: 1(容疑者は確保済) 主役のキャラの魅力度: 5+ ミステリー度: 5 (動機目的や容疑者の正体) 読んで「スズキタゴサク」の毒気に充てられては如何でしょうか?結構快感かもしれませんよ ブログランキングに参加しています。 ↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございます にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.12.16 01:12:55
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