尊敬している みっく姉さんが、楽天ブログをやめると決意表明があった。ここを読んでくれている人のほとんどは知っていると思うけども、彼女は国内屈指の日本画家だ。数年前、ブログで知り合い、彼女の個展にお邪魔してお会いした。
もう目の状態が悪く、続けられない。残った目の力を自分の絵に使いたいとの事だ。
大人になった日を境に人の肉体の成長は止まり、破壊に向かっていく。誰もがある日を境に滅びに向かって進まなくてはならない。自分の持っていた肉体の能力も美しさもゆっくりと時間をかけて失っていく。もちろん人によっては事故によって失うかもしれないし、スピーディーに失っていくかもしれない。だけど僕らは時間とともに自分の肉体を失っていく。これは止められない。どんなに怖くても僕らは毎日滅びに向かって歩んでいる。
だけど、人の存在は時間とともに広がっていく。時間とともに強く濃くなっていく。
もちろんそれも死を境にゆっくりと忘れられていくのだけど、
存在が忘れられるのは 死ぬ事より悲しい事だ。
だから、僕らは生き様を残したいのかもしれない。
肉体が朽ち果てようとも、自分が存在した証をどこかに残したいのだと思う。
もちろん、滅びは怖い。せまり来るスピードが遅いほど恐怖は増大していく。
だから勇気がもてなくて、だらだらと悩んでいる。
せっかく天から与えられた役目に命をかけて挑めないのは勇気が足りないからだ。
そして、踏み出さなければ必ず後悔する。
自分の体を守ったら駄目だ。目的のためなら、自分の肉体なぞ崩壊してもいい。
姉さんはまわりのみんなが止めても、止まらないような気がする。
最高の瞬間が迎えられるならば、全てを失ってもいいと思っている気がする。
最後まで描き続けていると思う。俺はその気持ちがわかるそして
俺は今、心底みっく姉さんのように残り少ない時間を歩みたい。そう思った。