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テーマ:研究生活つれづれ(38)
カテゴリ:博士課程
特に理由なんてないと思う。
私にとっては子供のころからの夢に過ぎない。 ただその思いが強いだけ。 かつて、修士時代、博士課程を進学したくても家庭の事情であきらめざるを得なかった。 博士課程はリスクも高い。博士課程を諦めて、就職しなければならなかった。 その時、私は夢と現実の心の折り合いがどうしてもつけられず、心と体のバランスが崩れてしまった。 修士の研究もうまくいかず、就職活動もそんなんだからうまくいかず。 毎日体がだるくて、痛くて、眠たくて。頭も体も動かない。とにかく毎日がつらい。あちこちの医者に通う日々。 それでもなんとか修士は修了し、専門とは全く関係のない小さな会社に入った。 仕事に対して全然やる気が持てなかったけど、入った会社が会社だけに、能力は認められていた。 興味を持てなくて、1年で辞めた。 その後いろいろあったけど、私は何をやっても学術的になってしまう。 学術志向の自分を再認識した。研究の道へ、機会があったら戻りたいと思っていた。 子供が2歳の時、大学の実験を補佐するパートの募集をフリーの求人雑誌で見つけた。 それが今につながる最初のきっかけ。 今は派遣社員だけど、昼は会社で研究をさせてもらい、夜は子連れで大学院生として大学に通う。 はっきり言って、経済的にも体力的にもかなりしんどい。しかし毎日が楽しい。 博士号を取ることの見返りは、あまり期待していない。これはただの自己満足なのかもしれない。 ちょっとトラブルがあって、自分にとって学位を取る意義は何かと考えた。 そうまでして取りたい理由は何かと考えた。 それは、諦めてはいけない夢である。そのプロセスは、子供に見せたい親の背中である。 もしまた諦めたら、、、また体のバランスを崩しそうだ。あんな思いはもうこりごりだ。 【送料無料】私の社会人大学院体験記第2版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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