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2008.01.17
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 連載中のミニ講座ですが、今回は少し趣きを変えて、 “書籍編集者へのQ&A” というものを作ってみました。 自問自答して作ったので、これ以外の質問や回答も十分に考えられるのですが、参考になればと思います。

 Q 1 編集者に向いている人は?
 A 1 好奇心が旺盛な人、というのが まず挙げられると思います。 それから、一つのことをいろいろな視点で見ることができる人、創造力 (発想力・想像力) が豊かな人、人との出会いを大切にする人。 そして、一つのことを最後までやり遂げるだけの強い責任感と根気強さを持っている人。

 Q 2 大卒でなければいけないの?
 A 2 大卒を条件としている出版社が多いことは確かですが、高校を卒業後に専門学校で編集に関することを学んで出版社に入社するという方もいます。 また最近は、学歴不問というところも出てきているようです。

 Q 3 大学では○○を専攻した方が有利?
 A 3 編集者になるのに有利な専攻といったものは特にありません。 ただ、学術系の出版社を目指す場合には、その出版社が得意 (専門) としている分野を自分自身が専攻している方が、仕事をしていく上で有利であることは確かです。

 Q 4 大学時代に編集技術やデザインのことを自分で勉強しておいた方がよい?
 A 4 知らないよりは知っていた方がよいということは言えますが、必ず勉強しておかなければならないということではありません。 入社してから、先輩の編集者に一から教わる (見て学ぶ) ことになります。

 Q 5 目指すは総合出版社、それとも専門出版社?
 A 5 書籍や雑誌の編集だけでなく、様々なこと (分野) に取り組んでみたいというのであればやはり総合出版社を目指す方がよいでしょう。 逆に、自分はこの分野の本を手掛けていきたいということがはっきりと決まっているならば、その分野に強い出版社を目指す方がベストだと思います。

 Q 6 編集者の仕事は徹夜も日常茶飯事? 
 A 6 毎週あるいは毎月の締切りに追われる雑誌の編集に比べて、書籍の編集の場合には数ヶ月という単位で仕事を進めているので、数冊の本の校正が同時に出てきて 「明日までに、この校正をどうしてもやっておかなければならない」 などといった特別な場合を除けば、徹夜になるということは まずありません。 でも、編集者は常に多くの仕事を抱えていて忙しい、というのは本当です。

 Q 7 人とのコミュニケーションが苦手なのですが?
 A 7 一冊の本が完成するまでの間に、編集者の周りでは多くの人たちが一緒に動いています。 書籍編集者の仕事は もちろん本を作ることですが、 それと同時に、 全体の進行を管理しながら、 それに関わる多くの人たちを動かす仕事でもあります。 そのため、決して話上手である必要はありませんが、周りの人たちが (できることなら気持ちよく) 動いてくれるように、気配りができることはとても大切です。 
 自分は話ベタだと思っている人は、その苦手意識を無くすように努めることはもちろん大切ですが相手の話をうまく引き出せるような “聞き上手” になることも、編集者として大切な点だと思います。

 Q 8 文章を書くのが苦手なのですが?
 A 8 編集者は作家ではないので、どちらかと言えば、読解力や思考力の方が求められます。 でも、 著者に手紙を書いたり、 編集会議の内容をまとめたり、 新しい本の企画書を書いたり、広告の文章を考えたり、 そして本のタイトルを考えたり・・・と、文章力や創造力は絶対に欠かせません。苦手だという方は、きっと入社してから、いやというほど先輩の編集者に鍛えられることになると思います。 

 Q 9 編集者はお酒に強くなければいけない?
 A 9 お酒は、飲めないよりは飲めた方がよいと思います。 でも、あまり飲めないからといって気にする必要はありません。 私もそうですが、 自分が飲めない分、 相手の方が楽しく飲めるように気配りする方に努めればよいと思います。

 Q 10 書籍編集者は、三度の飯より本が好き?
 A 10 本が好きであることは間違いないと思います。 でも、私の場合は飯にも魅かれます。

 
 そして最後に、 「編集者の仕事は楽しいですか?」 と聞かれたら、やっぱり こう答えます。
 「編集者の仕事は苦労も多く、大変な仕事であることは確かですが、多くの人との出会いをしつつ新しいものを作り出していける この仕事は本当に楽しいです。」






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Last updated  2008.01.18 07:23:42
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