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加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

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July 1, 2006
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 7月である。
 本当は、これを書いているのは、7月ももう14日である。うへ、半分。
 で、これから書こうというのは、5月から6月にかけての旅日記である。お恥ずかしい・・・
 5月23日から、アムステルダムへ取材、そして「バッハへの旅」を13日間やって、6月7日に帰国した。
 その間、旅先でブログを書ければよかったのだが、何しろ忘れもしない3月25日にミラノで携帯用パソコンを盗難されて以来、新しいのを買っていないのである。そろそろ買わなければならないのだが・・・
 で、帰ったら書こうと思って、ネタはメモしておいた。
 ところが、「帰ったら書こう」なんて甘かった。何しろ6月は繰り返し書いているように、恐怖のオペラ月間。加えて今月発売の本と9月発売予定の本の追い込み、そのほか原稿にカルチャーセンター、大学エトセトラで、過去のできごとブログまでは、とても手が回らなかったのである。
 今も実は、締め切りがすぎ、格闘中の原稿もある(ごめんなさい!)。けどさすがに今月発売の本は校了した。ちょっとここらで、いいかげん、過去の話をまとめて書いてしまいたい。
 よろしければお付き合いください。(日付けは、そのネタを考えた当該の日です)

5月22日 本読みの楽しみ

 今日からアムステルダムに取材、そしてそのままライプツィヒヘ向かい、「バッハヘの旅」ニ合流する、半月ちょっとの旅のスタートである。
 終わらせたくて終わらせられなかった原稿もあるけれど、どうにも無理!で、ごめんなさい。帰国後に・・・
 飛行機はスイス航空。本当は、ツアー本体はルフトハンザなのだが、今年は、6月にワールドカップのある関係で、GWとの間にあたるこの期間に海外ツアーが集中している(GWは高いので敬遠したいひとのため)。で、ルフトハンザは取れなかった。
 早々とチェックインして、飛行機の中の楽しみを仕入れに向かう。そう、「本」です。

 本、とくに小説のたぐいは大好きなのだけれど、ふだんはなかなか読まない(読めない)。不器用で好きな本を読む時間が作れないのと、新刊の広告を見ては「読みたい!」と思っても、なんとなくハードカバーの本を買うのは価格的に考えてしまう。1000円台なら、ちょっとしたランチの値段なのにね。
 でも、飛行機のなかでは許可することにしているのだ。最近はやりの言葉で言えば、「自分へのごほうび」?
 今回も買った。分厚いのを4冊。ふだんなら「ちょっとくだらなさそうだからいいや」と諦めるうような「ホスト小説」とか、例の「ジェンキンスさん自伝」とか。それから総合誌を2冊。もう思い切ってカードで買う。極楽、極楽、であります。これさえあれば、12時間もへいちゃら。

 読んだ後はどうするか。人にあげるか捨てる。これも、日本にいてはなかなかできないことなのだ。いわば小さな非日常。非日常に出会いに出かける「旅」のはじめに、これは結構いける。

 ところで、2冊買った総合誌のひとつは「文藝春秋」だったのだが、面白い特集があった。
 有名人が、「私の人生を変えた2冊の本」をあげるという企画である。
 こういうとき、自分はどうかな、と考えてしまいますよね。考えるの、楽しい。
 
 で、私の2冊は、

 開高健 「夏の闇」。 それまで翻訳ものばかり読んでいた私に、日本語の素晴らしさ、表現の豊かさを教えてくれた本。

 ツヴァイク「マリー・アントワネット」。とにかく面白い。どこを切っても中身ぎっしりの文章なのに、不思議なスピード感がある。伝記文学の金字塔。

 でも、「人生を変えた本」じゃないな。もっと平たく「感動した本」。けれど特集のタイトルとしては、「人生を変えた本」のほうが、効果的でしょう。ね。





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最終更新日  July 14, 2006 11:34:25 PM


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