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テーマ:英語のお勉強日記(7942)
カテゴリ:英語のおはなし
「2年生の半数が留年危機 横浜市大・国際総合科学部」
2年から3年への進級条件にTOEFL500点という ハードルを設けたところ、半数の学生がそれをクリア できずに留年の危機に直面しているらしい。 「これからの国際化社会、大学教育の一環としてより 高い英語能力の修得を」なんて考えたんだろうけど、 内容がお粗末すぎるような気が・・・。 (そもそも「国際総合科学学部」というごった煮的な 学部名が「迷走状態」を暗示しているような・・・。) まずTOEICなら多少なりとも就職などに役に立つ かもしれないけど、TOEFLとはねぇ・・・。 大学側は「『500点は留学して授業についていくために 必要な点数』として(進級)要件に設定した」などと、 トンチンカンな説明をしているらしいけど、そもそも ほとんどの学生は留学するわけでもないのになんで 「留学して授業についていく能力」を求めるんだ? それとも横浜市大は3年次以降は100%英語で アメリカのスタイルで講義してるんだろうか。 ちなみに留学経験者として意見を述べれば、TOEFL 500点(だけ)では「留学して授業について」も いけない。コミカレくらいに「入学」はできるけど、 普通の大学の授業にはついていけないだろうなぁ。 なにはともあれ500点というのはとにかく中途半端な 点数。あまりハードルを高くすると、それこそ留年する 学生が続出する恐れがあるのでそうしたのかもしれない けど、500点だと恐らくそこそこ努力しないと とれない点数ではあるけれど、その段階では実用には ほど遠い英語能力といったかんじじゃないだろうか。 つまりなんだか程良く「無駄な努力」になってしまって いるような気が。自分の持論でもある「日本の英語 教育は語学教育ではなく、無駄なことを根気強く やり通す能力を養うための忍耐教育論」的にやっている というのであれば、まだ理解できるけど・・・。 なんというか「横浜私立大学の卒業生は『全員』 TOEFL500点の実力があります」と言いたいが ための横並び的教育理念なのかなぁ、これも。 将来的に英語が必要になる、もしくは英語に興味がある 学生はこんなシステムがなくても勉強するだろうし、 まだ先の見えていない学生の動機付けも兼ねるので あれば、例えばそこそこハードルの高いTOEICの 基準点でも設けて、それをクリアすれば一般教養の 英語の単位を与える(さらに特例で、海外の大学院 などに進学する学生はTOEFLの点数をそれの代用に することもできる)などというようにしたほうが よっぽど建設的のような気がするけれど。 (追記) とりあえず、横浜市大新聞 ニュースブログの記事と、 そもそもこのシステムが導入されたいきさつの一端を 伺い知れるページ(11月1日付の記事参照)への リンクしておく。 (さらに追記) mijinkotic さんという方のブログでも同じネタが扱わ れていて、ついているレスを見る限りでは、「ダダを こねるまえに学生は勉強せい」という意見が多い ようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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