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2013.08.20
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カテゴリ:あ行の宝石
元々が鉱物からルースに入っているのもあり、化石も好きなのもありでなぜか妙に心惹かれる物があるのか、気が付いたら産地コレクション化してきましたw

改めて言うまでもないことですが琥珀(アンバー)は樹脂が化石化したものです
今の現代人は樹脂=松ヤニを想像しますが、現在の松ヤニは琥珀にはならないそう

そして興味深いのが産地によって経年が違う、樹脂のというか木の種類が違うんです

過去書いた記事ではまだまだ勉強が足りなくてw
億年超えた琥珀はなく恐竜の血を吸った蚊入りの琥珀はない と書いたと思いますが、
その後色々調べてますと億年超えた琥珀もありました
最古の琥珀では古生代後期(3億年前)というのもあるそうです
イギリス・シベリア・アメリカで約3億年前の琥珀が過去見つかっています

なお1億4千万年前以上の昔の琥珀に、虫入り琥珀は存在しません(現状発見されてません)
入る虫がいないんです
白亜紀ごろ(1億3千万年前ごろ)にようやく花粉を持つ植物が出現したそうで、
この花粉を食べる昆虫が出現したのもこのころ。
そのためにこの白亜紀以降の琥珀にしか虫入りは存在しえないそうです
現在発見されている最古の虫入り琥珀はレバノン産で白亜紀前期(約1億2500万年前)の蚊の仲間入りが見つかっています

そして次いで古い虫入り琥珀 というのが我が国日本なのです
千葉県銚子産の琥珀から白亜紀前期(約1億1000万年前)のハチやハエの仲間が見つかっているそうです
なお若干年代は落ちるものの岩手県久慈産の琥珀からも虫入りがたくさん出ています
年代としては白亜紀後期(約8500万年前)になるそうです


ちなみにですが、
ティラノサウルスは約6,850万~約6,550万年前(中生代白亜紀末期)ごろに生息です

なおなぜ年代まで分かるのか という部分ですが、
昆虫などのインクルージョンがある場合はその昆虫などで分かることもあるそうですが、
基本的にはその産する地層からの推察なので、正確な年代までは分からないそうです
この特定法はいわゆる陸琥珀、地中から出てくる物に限り、
一番出まわっているいわゆるバルティック・アンバー(バルト海産琥珀)など、
俗に言う海琥珀という海からの琥珀はインクルージョンがない場合年代特定は不可能。

今ではバルト海産のものはロシアの地下水脈の横に伸びる後期始新世~前期斬新世(約5000万年から3500万年前)の地層と分かってはいますし、現在では海岸線に打ち上げられたものを待たず採掘してるとも聞きますね

さてでは難しい話はここまでにしますか
RIMG1136.jpg
琥珀大集合(いつのまにこんなに・・・・・

これじゃ分かりませんねw
個別に見て行きましょうwww

まずは国産

RIMG1137.jpg
岩手県久慈市産
アラウカリア(南洋杉)の仲間
スギ科針葉樹・現生種が南米熱帯地方にあり
白亜紀後期 約8,500~9,000万年前
この産の特徴として色彩は、赤みを帯びた茶褐色、縞目模様、黒色などが多い。
長波青色蛍光などあり

RIMG1131.jpg
RIMG1132.jpg
北海道三笠市奔別川
メタセコイア?(樹種不明)
白亜紀セノマニアン 約1億4550万年~6550万年前
明るい色が多いように思う
長波青蛍光あり

RIMG1138.jpg
千葉県銚子市長崎外川産
(樹種不明)
白亜紀前期(約1億1000万年前)
蛍光は弱いものが多いように思う

RIMG1133.jpg
RIMG1134.jpg
岐阜県瑞浪市釜戸町上荻ノ島産
(樹種不明)
更新世(258万年~1万年前)
経過年数が少なくコーパルに分類
蛍光あり

RIMG1129.jpg
RIMG1130.jpg
東京都八王子浅川産
(樹種不明)
更新世(258万年~1万年前)
経過年数が少なくコーパルに分類
ごく微弱に蛍光あり?

所持はないですが他に国産の産地としては
福島県いわき市
茨城県
北九州
長野県
山口県 などがあります

お次は外国産
まずはバルティックアンバー(バルト海産)を行きましょうか
ポーランド・リトアニア・ラトヴィア・エストニア・ロシアなどがバルティック・アンバーと呼ばれます
樹種:アラウカリア
ナンヨウスギ科ナンヨウスギ属
古第三紀新世後期 約4,000万年前
過去パイナス・スッシニフェラ(マツ科針葉樹・絶滅種)の仲間とも言われていた
現在もどちら と確定したわけではないそうです
色の特徴は、いわゆる琥珀色(黄色系茶色)、乳黄色、白色などが多く非常にバリエーション豊か
たくさん産出されるので人的処理石も多く存在
グリーンアンバーとは裏面を黒く焼いて緑を強調したもの(NNグリーンもありますが薄い)
など数多く存在します

虫入り琥珀1
数が多いのでまとめさせていただきますね
RIMG1141.jpg
ロシア・カリーニングラード産
バルティック・アンバーの主要産地のひとつ
最大産地と言っていいかと思います
虫入りの蜘蛛部分拡大はこちら
蜘蛛拡大

お次は
虫入り琥珀全体
RIMG1144.jpg

リトアニア産
虫拡大画面はこちら
虫入り琥珀虫拡大
中の虫はDIPTERA ハエの一種です

お次は
アンバーファセット.jpg
ドミニカ・サントドミンゴ産
ドミニカというとカリブ海を思い浮かべるかもしれませんが、
炭鉱から採掘されているようで陸琥珀です
樹種:ヒメナエアの仲間
マメ科広葉樹・現生種あり。
古第三紀斬新世 約2,400~3,800万年前
中米熱帯地方などに現生種がある。
色彩は、淡いアメ色などが多い。 
年代が若く熱帯林に起源することから、虫入り琥珀が多いようです

お次は
ブルーアンバー通常
ブルーアンバー青
RIMG1142.jpg
メキシコ・チアパス州産
樹種:インドニセアカシア(Hymenaea courbaril)
マメ科アカシア属・現生種あり
第三紀6500万年~180万年前ごろ
メキシコの琥珀の特徴というと、茶色っぽい黄色をしているのが多く
稀に赤や緑、青いものもある。
強烈な蛍光性を持っているものがあり
ブルー・アンバー と言えばメキシコ産が多かったですね

そして
RIMG0178.jpg
コロンビア・ボヤカ産
樹種不明(マメ科?)
第四紀(180万年~現代)
経過年数が非常に浅くコーパルの典型

最後に
レッドアンバー(バーマイト)
バーマイト
ミャンマー・カチン州・フーコンバレー産
バーマイトとはミャンマーの旧国名ビルマ にちなみ
ビルマアイト がなまったものかと思います
樹種:マンサク科落葉高木モミジバフウ
白亜紀後期(1億1千万年前~8000万年)
この産の特徴はたいていが縞模様や渦巻き状の色ムラがあることだろうか
上質な物は非常に透明度の高いものが多い印象
また極稀に多色性のあるものがあるそうで
一方からは淡い薄黄緑だが、他方からは赤く見えるものがある
唯一所持してる琥珀の指輪が一番最初の集合写真にも載せていますが
ある方向からみると
ホワイトアンバー
このように真っ赤に見えるのでもしかしたらこれもバーマイトなのかも?
と思っています

以上が所持品ですが最後に所持はありませんが各国の産地情報も記載しておきます
(コーパル産地含む)
ポーランド
ドイツ
デンマーク
イギリス(サセックス州・ヘイスティングズ産)
スイス
ヨルダン
シベリア
オーストリア
フランス
レバノン
ヨルダン
イスラエル
ルーマニア
イタリア・シシリー島
中国・撫順炭鉱
ボルネオ
アラスカ
カナダ
アメリカ・ニュージャージー州

さていかがでしたか?
以外と奥深い琥珀の世界
あなたもはまってみませんか?





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最終更新日  2013.08.20 15:32:26
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