John Cougar Mellencamp -- Small Town
=John Cougar Mellencamp -- Small Town=~ジョン・クーガー・メレンキャンプ -- 1982年Radish組に捧ぐ~>そうさ、俺はこの小さな街で生まれたこの小さな街に住み恐らく、この小さな街で死んでいくんだろうな本当に小さな社会だよ俺の友達は、みんなこの小さな街にいるよ両親もこの同じ小さな街に住み俺もこの小さな街で働いてるよでも働き口はほとんど無いけどねこの小さな街で学びこの小さな街で神の畏怖を教わったこの小さな街でナニも知ったしけたボーリング場での恋のABCも俺はこの小さな街で全てを経験しているだから俺のスピリットはこの街にあるんだ都会の女と結婚して、この小さな街に連れてきたよ今では彼女はこの俺と同じようにこの小さな街の一員だ俺はどこに行こうが、ここがどこなのかは絶対に忘れやしない俺のことを好んでくれるあいつらのことも絶対に忘れやしないそうさ、だから俺はこの小さな街にいることができるんだここの人間は俺がやりたいようにやらせてくれるんだ都会では得られなかったことだ言い分はたくさんあるだろうが実際に見てみろよ、あの都会で生きている奴らを俺はこの小さな街に自分の寝床があるのさそうさ、もうそれで十分な贅沢さそうさ、俺はこの小さな街で生まれたそして俺はこの小さな街でこの空気を吸いこの小さな街で死んでいくんだろうあいつらが俺を埋葬してくれるさ----------------------------------僕の郷里は神奈川の小田原寄りの小田急線沿線の街だ。村でもド田舎でもないが、でも特に産業が栄えているわけでもなく、刺激的な繁華街があるわけでもない。ただその郷里の水は美味く、その郷里の空気は澄んで、その郷里から見る富士山は雄大だ。そしてその郷里にはたくさんの同窓生が生活を営んでいる。不動産、薬局、百姓、中古車販売、飲食店、病院職員、教員、八百屋、鉄道マン、消防士、習字の先生、主婦、等々と、その郷里にはなくてはならない存在になっている。そして彼ら,彼女らは仕事は違えどその絆は確固たるものだ。それはやはり、皆が皆、同じ環境で歳相応に経験することの体験を共有しているからだと思う。部活動での汗と涙、同じ女の子を好きになってしまったこと、放課後での買い食い、テスト前のノートの貸し借り、プールの女子更衣室のノゾキ(←僕はしてません)、と数えればキリが無いくらいの体験の共有。それが今の彼らのコミュニティの基盤にほかならないと思っている。ただ僕は仲間と共にツルむことはあまり無かったし、今は郷里から離れた場所で生活をしてもいるので、小学校や中学校で今でも付き合いのある仲間は皆無に近い。だからsmall townのsmall communityは羨ましい限りだ。1982年Radish組のsmall comminityがこれからもその絆を強く、そして永続してくれることを望む。ちなみに僕の子供は小学5年生。親や大人の目の届かないところで、どんな経験を友達と共有しているのかな。体験の数が多ければ多いほど、嬉しくも悲しいかな、親の手元から徐々に離れていく。---------------------------------- 収録CDJohn Cougar Mellencamp / SCARECROW