Kate Bush -- Wuthering Heights
=あの世からの怨念=ケイト・ブッシュ -- 嵐が丘 >風の吹きすさぶ荒れ野で私たちはもつれ合って草の上に倒れたわあなたの気性と私の嫉妬心は激しすぎて貪欲すぎたわなぜ私を捨てたの?あなたを私だけのものにしたかったのに・・・・あなたを憎んだわ 同時にとても愛していたわ悪い夢を見たの 私は恋の戦いに敗れたって彼らは言ったわ私の嵐が丘 あの嵐が丘にすべてを残して・・・・ヒースクリフ 私よ キャシーが帰ってきたわ とても寒いの 窓を開けて私を中に入れてヒースクリフ 私よ キャシーが帰ってきたわ とても寒いの 窓を開けて私を中に入れてあなたのいないこの世界はとても暗いわ とても寂しいの あなたに恋焦がれて でもついに敗れてしまったのねでもきっと戻ってくるわ 冷たいヒースクリフ私のただひとつの夢 ただ一人の征服者長い事ひとりでさまよっていたのでもあの人の世界に戻るのよあの嵐が丘 私の嵐が丘に帰っていくの・・・ヒースクリフ 私よ キャシーが帰ってきたわ とても寒いの 窓を開けて私を中に入れてヒースクリフ 私よ キャシーが帰ってきたわ とても寒いの 窓を開けて私を中に入れてねぇ、お願いあなたの心を奪い取らせてねぇ、お願いあなたの心を奪い取らせてヒースクリフ 私よ キャシーが帰ってきたわ とても寒いの 窓を開けて私を中に入れてヒースクリフ 私よ キャシーが帰ってきたわ とても寒いの 窓を開けて私を中に入れてヒースクリフ 私よ キャシーが帰ってきたわ とても寒いの----------------------------------涙が出るくらいに切なく、哀しい唄だ。ケイトブッシュはエミリー・ブロンテの原作ではなく、テレビドラマから着想を得ているようだ。そのドラマは見たことがないが、原作は凄まじい愛憎描写で、圧倒される。あらすじはというと、ヒースクリフの長きに渡る復讐劇と、その後幼馴染みのキャサリンの愛憎で幻覚に苛まされ、発狂して亡くなってしまうというストーリーだが、ケイトブッシュの視点はキャサリンに向いている。復讐劇に巻き込まれ、死んでいったキャサリンのヒースクリフへの愛と無念。この念が恐ろしくもあり、とても切ない。その女の怨念を詩に託し、そして唄い切れるのは、このケイトブッシュしかいないだろう。音楽評論家の渋谷陽一が言っていたのは、『中嶋みゆき,スティーヴィー・ニックスとケイト・ブッシュは世界で最も理解困難な女性』とラジオで言っていたのを思い出した。他の二人はさておき、18歳のときにこの楽曲を創り上げた彼女の感性は脱帽ものだ。怨念を込めた詩とは裏腹に、曲は美しくメロディアスなので、ケイトブッシュとしてはキャサリンの清楚なイメージを壊したくはなかったのだろう。だから聴いているほうも救われる。山崎ハコの“呪い”のように、直接的にキャサリンを描くのも良しだが、でもやはりキャサリンのヒースクリフへの愛と憎しみのバランスが絶妙なので、とても良しです。☆娘のコメント何、今回は?ただ単に曲紹介じゃない。☆僕の返答いやいや、自分が感動したものを紹介するっていうだけじゃ、ダメなの?☆娘の返答だってヒネリが全く無いじゃないの。本当につまらないわ。☆妻のチャチャこれって、さんまの“恋のから騒ぎ”のオープニング曲でしょ。番組の内容と全く違うわね。☆娘の返答“空騒ぎ”⇒“シェークスピア”⇒イギリス人(イングランド)⇒ケイトブッシュ とつながっているのかしら。選曲した人はあまり深くは考えてはいないわね。ホントに今回はどこにもヒネリが無いわ!☆僕の提案では、山崎ハコの“呪い”もアップしましょうか…それで許してねン。゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜ 収録アルバムKate Bush / Kick Inside゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜山崎ハコ/呪い ↑観てみましょう゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜嵐が丘 / エミリ・ジェーン・ブロンテ(鴻巣友季子訳)