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検定試験開催前の私はいつも煮詰まってしまって、他の仕事や家事など何も手に付きません。
6月・7月と立て続けの検定試験が終わり次第、華々しくブログを再開・更新するはずでした。
しかし・・・
全国ニュースで何度も報道されたので皆さんも良くご存知かと思いますが、今月21日(火)、私の住む『山口県防府市』は豪雨により甚大な被害に見舞われました。
5月に引っ越したばかりの新居の真裏には、ロープウェイも運行する『大平山』という一応観光名所の山があり、隣接していると行っても良いほどの位置にあります。
新居の南側には国道2号線・防府バイパスと山陽自動車道が並んでいますが、それを除けば周囲は山に囲まれた自然に恵まれたのどかな風景です。
例の土砂崩れの直撃で壊滅的な被害を受け、7人の死者が出た老人ホームは新居の北側にそびえ立つ山の裏側に当たり、我が家からは直線距離にして3km位の距離です。
我が地区にも遅れ遅れで避難勧告が発令され、勧告解除となったのは27日の夕方。
防府市だけでなく、『山口県』と言う所は本当に災害とは縁遠い地域なので、市民・県民の災害に対する危機意識は本当に低いんです。
ですが、今回だけは国道(262号線)や国道付近が土砂崩れで押し流されて大変な被害を受けたことを残念ながら地元住民である我々もTVのニュースで知り、さすがの我々も万が一のことを考えて必要最低限の生活用品を鞄に詰めていつでも避難できるように準備を整えていました。
幸いにして『避難勧告』は『避難指示』に格上げになることもなく、また私たちの周囲も建物や人への被害もなく避難準備物をほどくことができました。
・・・あの日から数日経った頃、裏の大平山の中腹で21日当日土砂崩れが発生していて、市が管理する麓の霊園墓地が壊滅的被害を受けたと聞きました。
この霊園墓地の一画には私の実家のお墓があります。
慌てて主人と一緒に見に行ってみました。
霊園内の風景はまったくと言っていいほど変わっていて、実家のお墓がどの位置にどのように建っていたのかさえわからなくなっていました。
実家のお墓は土砂崩れ現場の真下で、直撃を受けて壊滅的な被害を受けた区画にあります。
・・・目を覆いたくなるほどの惨状でした。
変わり果てた景色の中で、主人が「あったぞっ!あそこに見えるぞっ!」と叫びました。
あと一筋後ろの区画に建っていたら、完全に土砂に埋もれて影も形も無くなってしまうギリギリのところでした。
実家のお墓より後の区画はすべて土砂に埋もれていたり流されたりして跡形もない状態でした。
この区画の横の細道の路肩には、軽自動車1台分はあろうと思われる大きな岩が幾つも寸止め状態で止まっていました。
実家のお墓は、骨壺を入れる家紋が彫られた墓石より下の部分が土砂で埋もれて、両脇の石灯籠の傘から下は土砂で埋まっていました。
・・・あまりの惨状に大きなショックを受けて言葉を失い、タダひたすら大粒の涙を流して泣くことしかできませんでした。
この私でさえお墓の状態を見ただけでこれほどまでのショックを受けた訳ですから、今回の豪雨で命を落とされた方やそのご家族、また住み家を失ったり未だに避難所で避難生活を余儀なくされておられる方々のことを思うと、気の毒でいたたたまれません。
これより先は、明日綴ろうと思います。
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