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カテゴリ:茶木の音楽紀行
とりあえず3ヶ月の観光ビザで落ち着き場所を見つけてと思っていたが、内心「そん
なにうまく行く訳はないよな!」と思っていた。 出発当日、朝早くから学校公演の仕事をして、それから飛行場に向かった。 飛行機に乗る事自体始めてだったので、席につくまでが それはもう大変だった。 とにかく見えない分けで、荷物預けから搭乗手続まで何処に行っていいやら分からず 、飛行場の中を行ったり来たりして、時間はせまって来るし、なんとかぎりぎり間に 合って席についた時にはもうくたくただった。 飛行機がものすごい速度で離陸した時には、初めて我が祖国から足が離れてもう引き 返すことの出来ない不安な気持ちが溢れた。 フランクフルト空港に着き、降りると突然日本語は何処にも書いてなく、聞こえて来 るのはすべてドイツ語だった。 どちらの方向へ向かって歩き出せばよいのかさっぱり分からなかったが、皆が行く方 向に僕も歩いた。 スーツケースが出て来てベルトコンベアーの上をぐるぐる回っているのも初めて見た 。 さて最初にシュトゥットガルトの音楽大学に留学している友達の所へ行き、大学を見 学させてもらうことになっていたので、僕はシュトゥットガルトに向かわなければな らなかった。 苦労して中央駅に辿り着くと、20台以上の電車がホームに並んでいて、どれに乗れ ばいいかさっぱり分からない。 話せないのと、見えないのが一度に来ると、もうどうしようもなかった。 それでも駅員さんに身振り手振りで尋ね、なんとか目的の電車に乗り込むことが出来 た。 ドイツのインターシティーはなかなか乗り心地が良く、快適だったが、駅に着いても アナウンスはいっさいなかった。 外の看板が見えない僕は「シュトゥットゥガルト?」と外を指差し叫んで、周りの人 に尋ねて、やっとこさ目的地に下りる事ができた。 駅には友達が迎えに来てくれていて、ものすごく久しぶりに日本人に会ったような気 がした。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.10.30 12:26:29
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