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カテゴリ:日々のつれづれ日記
相方とまったり過ごした。今日はどこもかしこも閉まってるし(いくつかパブやらコンビニみたいなお店は開いてるけど)、とりあえずクリスマスプレゼントに相方が買ってくれたDVDを見る事に。色々もらったんだけど、中でも小津安二郎のボックスセットと黒沢の「生きる」は嬉しかった~!!全部観た事あるけれど、何度観ても感動する。
ということで、黒沢を久しぶりに見る事にした。暗いし、考えさせられるお話なんだけど、最近こういう方面に頭つかってなかったな、、と思ってたところだし、頭のリフレッシュのために(もっと深く考えるために)見てみた。相方も、おお、懐かしの日本よ、、、とかなるかと思ったけど、多分時代が1950年代の話なのできっと「??」であったことだろう。それでも日本語でちょっと分かるシーンがあると嬉しそうであった。 このお話、うだつのあがらない市役所の市民課長が、今までのんべんだらりと人生について考える事もなく無意味に過ごしてきた人生を取り返すかの如く、市民のために土地を埋め立て、そこに公園を造る、というのがお話の筋なのだが、彼がなぜそんなにも情熱的に仕事に向かうようになるか、というのが、実は彼自身の命があと少ししかない、と知るからなのだ。自暴自棄にもなりきれず、それでは、とがむしゃらに突き進もうとする彼に対し、事なかれ主義の役所の同僚達(みんな、ホントは彼みたいに出来ればいいって思ってるはず)は冷たい。でも彼はやり遂げる。そして死ぬ。お通夜の席に集まった同僚達は、保身で頭がいっぱい。小ずるい上司も彼の功績を横取りしてしまう。みな酔いに任せて彼の功績を讃え、彼のように体制を変えようと息巻くけれど、結局誰も、彼のように鬼気迫る仕事はできないのだ。 そんな彼のおかげで汚水地域を埋め立てて、しかも公園まで手に入れた地元民達だけが彼の死に涙する。 彼自身も、自分の命に限りがあると知るまで、他の同僚達と同じような人間だった。私もきっと、そうだと思う。もちろん、無駄には生きてないと思うけど、一秒一秒を大切には、生きてない気がする。だらだら生きてると、目標とか、生きてる意味とかがどんどん時間に呑み込まれて見えなくなってしまうと思う。なぜか、今日この映画を観て、助かった!!と、思った。多分無意識のうちに、色んな事に対してちょっと鈍感になってた気がしたから。 私は弱いし、根がだらけた人間だけど、もうちょっと、真面目に生きなくちゃな、と思った。勿体無いな、と思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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