クォーターマスでございマス。1枚っきりのアルバムを残しあっさり解散。しかし、このアルバム何度も再発されていますな。イギリス盤は70年代の再発LPが思いっきりジャケットを変えちゃっていたけど、それでもオリジナル盤はそれなりにイイ値段で取り引きされていた。オルガン主体のバンドは当時も数多くあったものだが、このクォーターマスはその中でもクラシカルなフレーズに囚われることもなく実にハードロックぽいサウンドが特徴でしたな。また曲がいいんだコレが。2曲目なんかはレインボーがカヴァーしているしね。ジョンのソウルフルでハイテンションのヴァーカルとベースもお気に入りで、この後に彼が参加するハードスタッフの2枚のアルバムも釣られて買ったらこれまた非常にシンプルかつ強力なサウンドでカッコ良かった。ドラムのミックは70年代後半にはストラップスなんつーお化粧系バンドに参加して日本でも話題になったんだけど、けっこうびっくりしたなぁ。まあ、ハモンドオルガンのハードなサウンドがお好みの人にはお進め度高いですよね。97年だかに出たらしい2NDアルバムは、オリジナルメンバーがミックしかいないので未聴。イアンギランバンドが80年代初頭に来日した時、バックバンドのメンバーのインタビューに訳あって同席したのだけど、この頃にはやりたい音楽をビジネスでやる事の難しさをかなりぼやいていたから、やはりこの手のサウンドをメジャーで出せたのは、まだ商業主義に染まりきっていない時代だったとも言えるんでしょうねぇ。
John Gustafson(b,vo)
Pete Robinson(kbd)
Mick Underwood(ds)
Producerd by Anders Henriksson
これは今でもCDとかで容易に手に入りますな。CDならボーナストラックも入っているしお得?かな。