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カテゴリ:本
1929(昭和4)年「少女倶楽部」2月初出。朗読時間約30分。貧しい母娘の切ない愛情物語かと思ったら途中から一変、これは推理サスペンスだったのか〜と緊迫するのですがそれも束の間、推理の肝はまるで作者が知らんぷりを決め込んでそんなこと書きましたっけみたいに謎を解明せず詳しく語らず、悪党は簡単に三行ほどで捕まって推理サスペンスへ膨らんだ期待は一気にしぼんでしまうのでした。で残ったのは人情話。さすが銭形平次(ドラマ主題歌は舟木一夫)の野村胡堂、なのか。ちゅーか掲載が「少女倶楽部」なので推理サスペンスに心踊ってるおよそ100年後のおっさんの方がアタオカだと気付いたのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.09.14 17:06:57
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