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テーマ:レンタル映画(818)
カテゴリ:cinema
いっやー。
信じられないくらい切なくて官能的でショッキングな映画でした! 主役のイール役の彼。 あの濃い顔とヘアスタイル、ワンセットでキャラ濃すぎ! まじめに変態なところがすごいエロティック!! 衝撃のラストシーンのあとのエンドロールで音楽が一切流れないところもすごい! ショック倍増! なんて理不尽で切なくて、とんでもないの?! 唖然・・・!! ●【仕立て屋の恋】 パトリス・ルコント監督 1989年(フランス) 孤独で無口な仕立て屋のイールは、向かいの部屋に住む魅力的なアリスの姿を1人のぞき見ながら、彼女への想いを募らせてゆく。 アリスは彼を利用すべく徐々に彼を誘惑。彼女の裏切りを感じながらも、彼が貫いた愛の結末は…。 ジョルジュ・シムノンの同名の原作がもつサスペンス性に加え、「究極の愛こそ悲劇的」というテーマにも挑み、心の奥底にずっしり響く作品に仕上がっている。 監督は『髪結いの亭主』『イヴォンヌの香り』など、フランス映画界の巨匠パトリス・ルコント。哀愁あふれるブラームスの四重奏曲、『他人のそら似』のミシェル・ブランの名演技、繊細であでやかな映像美など、見どころ満載の秀作だ。 (Amazon.co.jpより) 雷の日に窓から見詰める男の存在に気付くアリス。 電気もつけずにくらーいお部屋でそっと窓際に立ち、彼女を見詰めるイールの姿、これってストーカーみたい。 雷光で青白い顔と禿げ上がった額がぼんやり浮かび上がるこのシーン、とってもオカルトでこわーいです。 もし、私の向かいの人が私の部屋を見ていて、それに気付いてしまったことを考えたら、私は気持ち悪くてしょうがないと思うんだけれど、 ヒロインのアリスは、彼を利用しようと誘惑にかかる。 このアリスはきっと一般的にいってひどいヤツなんだけど、最後までなんだか憎めない。 奔放で、計算高いのは、女性の特徴なのかな? 本当に女!って感じで、なんだか許してしまう自分も恐い(笑)。 仕立て屋のイールは最後まで、相手を責めず、自分の愛を貫く。 彼女にひどい裏切りを受けたときでも「僕は、君を憎んでないよ。死ぬほど切ないだけだ。」 と言い放ち、自分の愛に自分で責任を持っている。 すごい、心の広い、悟りをもった人だ。 すごく切ない。 究極だなーと思いました。 ショック度 ★★★★★ 暗い度 ★★★★ 音楽いい度 ★★★★ 理不尽度 ★★★★★ 私的好み度 ★★★★ ミスティック・リバーの理不尽さよりも、男女の愛の中での理不尽度の方が、まだ身近で考えさせられる気がしました。 暗くて退屈かもしれないけれど、非常に好きです。 ああ。頭から離れません・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 27, 2005 05:45:38 PM
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