Bacchus Antiques

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  知人の依頼でヒートシンクを加工

  真空管アンプの出力段は、自己バイアス方式が採用される場合が多いです。カソード抵抗に出力段自身で流れるバイアス電流を利用し、自動的にバイアス電圧を掛ける方式です。何らかの不具合が生じてバイアス電流が大きくなると、自動的にバイアス電圧も大きく（バイアスが深くなると言う）なって、電流が減少するので暴走しにくい方式でもあります。出力管にもよりますが、この抵抗は結構な熱を発生します。代表的な三極管である２Ａ３で３Ｗ弱、多い真空管では５Ｗ！３Ｗと言えど付ける抵抗によっては、火傷するくらいチンチンに熱くなります。でもこの熱は、無残にも空気中に放出されてしまうのです・・。エコロジーじゃないですね。私用アンプではこの熱を無駄と捉えているので、専ら固定バイアス方式ですよ。同じ出力でも、バイアス分プレート電圧を低く出来るのが、固定のミソです☆出力段のカソード抵抗ですが、下のような電力型と言われる物が使われます。写真左から、酸化金属皮膜抵抗・５Ｗ、セメント抵抗・１０Ｗ、ホーロー抵抗・２０Ｗ、巻線抵抗・２０Ｗ、メタルクラッド抵抗・２５Ｗです。値段も右に行くほど高価になっております。一番左は\100-くらいで、一番右は\1,500-程度です。音質はメタルクラッドが一番で、特に無誘導巻線抵抗器は理想抵抗器ですね。２Ａ３シングルを持っている知人が、出力段のカソード抵抗をホーローからメタルクラッドに交換したいと申し出ました。これからも使う予定の無い、２Ａ３用の新品メタルクラッドを持っている事もあり、部品のおすそわけとヒートシンクの加工を引き受けました。メタルクラッド抵抗は、本来ヒートシンクに取り付けて使用します。１Ｗ程ならヒートシンク無しでＯＫですが、アンプの回路を読むと発熱は２．７Ｗ。ヒートシンクを付けないと、カソード・パスコンが気の毒なことになります。リード線からコンデンサ内部へ熱が伝わり、早いうちに天寿を全うしてしまうでしょう。いきなり出来上がりですが、こんな風になります。メタルクラッド抵抗は、ヒートシンクに３ｍｍネジで固定。アルミＬアングルを、出力トランスの固定ネジに取り付けると同時に、ヒートシンクも取り付けるようにしました。我ながら、綺麗に出来たのでチョッと嬉しい（*^_^*）ネジ止めすると言う事は、ヒートシンクに穴を開けてネジ穴を作る（タップ立て・タッピング）作業が必要となってしまいます。このめんどくささからか、メタルクラッド抵抗はあまり使われないのでしょうか？売っているお店が、非常に少ないです。ＤＡＬＥのメタルクラッド売ってるのは、秋葉原ではオーディオ専科か海神無線くらい。昔は富士商会（？）にも売ってたが、店舗を閉鎖してしまいました。海神も専科も、マニアックなお店ですね。私は下の工具類を使って、タッピングをしています。左からオート・タッパ、タップハンドル２種、タップです。オート・タッパはボール盤に取り付け、ボール盤のハンドルを下げるとタッピング開始、トルクがある一定以上掛かると空転、ハンドルを上げると逆転してくれる優等生☆エリートだけあって値段が高く、これで\80,000-くらいした記憶があります。それも工具店のオヤヂに、値切ってねぎって値切りまくって。タッピングが多くて手が疲れるときは、オート・タッパの出番です。タップハンドルは、タップをこれに取り付けて手動でタッピングしていきます。慣れないと斜めにタッピングしてしまいますヨ。私もたまーーーっにやってしまうが、けっこうダサいな・・。慣れていなかった時は、タップをボキッ・・。一度穴の中で折れてしまい、救出作戦が大変でした。これから梱包して、知人へ部品を送信します。メタルクラッド使いたいけど入手や加工が困難と言う方は、メール下さればご相談に乗ります。秋葉原へは30分で行けますから。※メタルクラッド抵抗の注意点本来はヒートシンクに取り付けるように設計されているので、裸での使用はたいへん危険を伴います。どーしても裸で使用するのであれば、定格の１／１０以下の電力までが良いでしょう。それでも非常に高温になります。ヒートシンクに取り付ける場合、熱抵抗を下げるシリコンオイルの塗布か、シリコンラバーの使用をオススメします。

  April 18, 2007

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  日曜の夕方は、ワインを転がしながら放電

  最近は真空管アンプの記事ばかりで、ワイン・洋酒が肩身狭い思いをしてしまっています。しっかり飲んではいるのですが、日記に出ないだけでありまして(^^ゞ日曜の夕方、バロックを聴きながらの一杯です。出所はフランスはラングドック地方、コルビエールというワイン産地です。この辺りの事ですから、使っているブドウ品種はグルナッシュ、シラー、カリニャン、サンソー、ムールヴェードル等でしょう。複雑で立体的なボディーの持ち主なので、ムールヴェードルは入っていると思われます。ヴィンテージは2003年で、ヨーロッパが熱波に見舞われた年でもあります。下手をすると、過熟成っぽいやや甘ったるい赤ワインが出来上がるヴィンテージですが、このワインはその心配が無く、バランスは上々ですネ♪ブラックカラントやオークの香りが心地よく、フルボディーでコク、フィネスもしっかりしていて、舌の上では充分に厚みを感じられます。タンニン・レベルがしっかりとしていて、飲み頃といった感じですね。ラングドック地方のフィトゥやコルビエールは、ややチャーミングなワインを産出したりするのですが、こちらは逞しいすね。\1,400-前後のワインとは、とても想像付かないです。ブラインドで、『これ、ボルドーのグラン・ヴァンだよ！』って言ったら、ソムリエ以外の人ならほぼ納得してしまうでしょう。やはりワインに敬意を表して、パニエを使ったのが功を奏したのでしょうか。美味しいものを頂くのに、手抜きはしないクラブ∀バッカスでした。ワイン単体で飲んでしまったのですが、料理と合わせるのならお肉が王道でしょう！ポイント10倍キャンペーンやってたら、ガツンとケースでオーダしたいですね(^^ゞラングドック地方のワインはココから

  April 15, 2007

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  2A3シングルアンプの直結の音

  先日こちら↓の日記にて、知人の為に２Ａ３シングルアンプを設計しました。http://plaza.rakuten.co.jp/clubbacchus/diary/200704050000/回路図が見辛いですが、ご勘弁を・・m(__)m回路構成は３段増幅器で、電圧増幅段・ドライバ段には欧州の双三極管であるＣＶ１８１（ＥＣＣ３２）を利用し、初段とは直結動作です。２Ａ３部分だけがＣＲ結合で、自己バイアス方式です。前の日記でも書きましたが、初段とドライバ段の電圧配分には苦労しました。ＣＶ１８１のプレート特性曲線と、１時間もにらめっこしてしまいましたから・・。直結回路は、まさしく一品料理！この回路での６ＳＮ７差し替えは、オススメ出来ません。今日、知人からアンプキット改造が終わり、視聴レポートが届きましたので報告します。透明度が非常に高くのびのびと鳴り、エネルギー密度が充分に濃い感じです。この方は５６９２や６ＳＮ７で直結、ＣＶ１８１のＣＲ結合も聴いているのですが、ＣＶ１８１直結は別次元なくらいに素晴らしい音だ！！と言っていました。この音を聴いてしまっては、もう他の真空管やＣＲ結合回路は使えないそうです。使用スピーカーは、イノウエ　ＫＩ１０ｃｍです。私は彼を、オーディオという一種独特の世界へ、道連れにしてしまったのでしょうか？ ^^;喜んでもらえて、嬉しい限りですが。当初、ＣＶ１８１は増幅率と内部抵抗が６ＳＮ７に比べ１.５倍程度と高く、ハイゲインになり過ぎる事、プレート特性の比較的直線性の悪い所でしか使えない事が、レポが来るまで気がかりでした。でも、今まで一番良い音と申していますので、杞憂に終わった感じです。私は１５年ほど前に、２Ａ３シングルを設計・製作したことがあります。ＥＬ３７の三結シングルに続き、２作目でした。構成は６ＳＬ７のＳＲＰＰでＣＲ結合、出力段は交流点火で自己バイアス。出力トランスはタンゴのＸＥ－２０Ｓで、無帰還アンプです。あまり感動しなかった音という記憶だけがあり、音色までは覚えていません。３ヶ月も経たないうちに、解体となってしまいました。チャイナ球だったのが良くなかったのかな・・？（造りが結構雑だった・・）一番の原因は、ウデがへぼだったのでしょう。因みに知人の２Ａ３は、ＳＯＶＴＥＫ製です。今のところ、２Ｅ２２シングルのプレート抵抗無誘導化やＨＹ６９化、６ＢＱ５プッシュプルのＥＣＣ９９化や６ＢＷ６化が目先のヤル事なので、２Ａ３シングルを造ろうとは思っていません。依頼があれば、１から造りますが・・。５７５５のＳＲＰＰに、２Ａ３はグリッドチョークを利用して固定バイアスや、１２ＡＸ７の２パラに１２ＢＨ７のカソフォロで２Ａ３と直結・・。１２ＡＵ７のＳＲＰＰに６Ｖ６ＧＴの三結直結でトランスドライブ、２Ａ３は固定バイアス。この辺りが、ワイドレンジで力強い音質を狙える構成でしょうか。２次歪の打消しは、一番最後の構成が優れているでしょう。フィラメントは高精度定電流回路で点火は、必須だと思います。ソフトスタート機能も簡単に付加できますからね。２Ｅ２２の初段プレート抵抗が無誘導化の目処が立ったので、サクッと交換して音出ししたいものです☆無誘導抵抗器はデカい割りにスペースが狭いので、取り付ける場所に苦労したと言えば、言い訳になってしまいますが・・(^^ゞ

  April 14, 2007

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  ＥＣＣ９９ プッシュプル１３Ｗアンプ

  スロヴァキア共和国に本拠を構える、JJ-Electronic。ドライバ用双三極管で有名な、１２ＢＨ７が希少価値になっている事からか、ＥＣＣ９９なる双三極管がリリースされています。主なスペックは・・。＜最大定格＞プレート電圧：４００Ｖカソード電流：６０ｍＡプレート損失：５Ｗヒータ・カソード間耐圧：２００Ｖ＜代表動作例＞プレート電圧：１５０Ｖグリッドバイアス：－４Ｖプレート電流：１８ｍＡ相互コンダクタンス（Ｇｍ）：９.５ｍモープレート内部抵抗：２.３ｋオーム増幅率：２２と公表されています。プレート特性を見る限り、１２ＢＨ７よりは直線性が優れていますね。グリッド電圧のカーブの立ち上がりがシャープで、その間隔が綺麗に揃っており、増幅率の変化が少ないです。またＧｍが比較的高いので、入力感度もバツグンです。こういう新型管が出てくると、突っつきたくなりますね。パラ・プッシュでどの位出力が出るのか、計算してみました。歪率やダンピング・ファクタの関係から、出力トランス８ｋオームでの値のみです。＜ＡＢ１級ｐｐ＞プレート電圧：３００Ｖグリッドバイアス：－１１Ｖドライブ電圧：３６Ｖｐ-ｐ無信号時電流：３０ｍＡ×２出力：８.８Ｗこれに対し、グリッド電流を流す動作ですと・・＜ＡＢ２級ｐｐ＞プレート電圧：３００Ｖグリッドバイアス：－１１Ｖドライブ電圧：４１Ｖｐ-ｐ無信号時電流：３０ｍＡ×２出力：１２.４Ｗ計算値ではこうですが、難点があります！それはＧｍがパラで１９ｍモーと、非常に高くなることです！！発振の危険がありますね。グリッドに入れるパラスティック発信止め抵抗だけでは、安定な動作が望めないかもしれません。真空管ＯＴＬに登場する、フェライト・ビーズのお世話になるかも・・。現代の技術で仕上げた新型管、手持ちの６ＢＱ５ｐｐに換装してみたいものです。今日、三極管で１３Ｗ弱の出力は、なかなか容易に得られない状況ですよね。ＥＣＣ９９の実物は非常に堅牢で丁寧な造り、片ｃｈ５Ｗというスペックは、少なく見積もっていると思わせます。確かグリッドは金メッキされ、不必要なエミッション対策が施されていた記憶が・・。チョッと微妙です。現在、カソフォロで強力にドライブして、果敢に出力ＵＰを狙う回路を構想中☆現用６ＢＱ５ｐｐは、五結で１７Ｗの出力。それに対し、ＥＣＣ９９パラＡＢ２級ｐｐは１３Ｗ弱・・。なかなか魅力的で、そそられる数値ですね。手元の６ＢＱ５ｐｐは特注のＲコアトランスを搭載しており、３７Ｖ－０Ｖ－３７Ｖのタップがありますので、マイナス電源も容易に作れる状況ですし。トランスは１次８ｋオームのが乗っかっています。造ってくれ！と言わんばかりですね。回路候補といたしまして、初段は１２ＡＤ７や５７５５のＳＲＰＰで差動型位相反転、ドライバ段はロー・ミュー三極管（１２ＡＵ７等）によるカソフォロです。コンパクト化を狙うのなら、初段・ドライバ段は６ＭＶ８等の複合管を使うのもテですね。その場合、複合管の五極部は三結使用が前提です。６ＭＶ８　五極部の三結データは無いから、自分でプロットするか。１２ＡＸ７と１２ＡＵ７が封入された感じの１２ＤＷ７も魅力的ですネ♪初段共通カソードとカソフォロのカソードは、それぞれ定電流化させると高性能化が図れるでしょう。因みに１２ＤＷ７も、偶然と言うかＪＪからリリースされています。出力を欲張らなければ、１２ＤＷ７：１本、ＥＣＣ９９：１本で簡単にプッシュプル・アンプが出来てしまいますね。１２ＤＷ７の１２ＡＸ７部で電圧増幅、１２ＡＵ７部でＰＫ分割型位相反転。これでも同じ８ｋオームの負荷で、出力は３.８Ｗ見込めますよ。ＮＦＢを深く掛けないのであれば、初段とＰＫ分割段は直結が可能です。私はＪＪの回し者ではないですが(^^ゞ、ＰＫ分割のは初心者の方には最適でしょう。こちらの方がＧｍが低いので発振のリスクも少なく、シンプルで失敗しづらいでしょうから。雑誌に出される前に、一番乗りしたくてツイ書いてしまいました。近々、簡単な回路をＵＰする予定です。

  April 13, 2007

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  偶然手に入れた真空管　2E22 by NEOTRON

  金曜にアキバ・ダッシュする予定でしたが、フライングして水曜に突っ走ってしまったクラブ∀バッカス(^^ゞ先日の日記で書いていた、ブチル・ゴムを買いに行って来たのです。５巻あったのに、どこかへやってしまった・・。多分、引越しのどさくさに紛れて捨ててしまったのだろう。可哀想に・・。それはさて置き、アキバは知らぬ間にお金が無くなっていく場所でもあります。この部品は将来何かに使えそう・・とか、この部品は安いな・・とか。昔はそんな事してたので、豊富な部品ストックが積み上がってしまいました。（生モノである電解コンデンサは、ストックが少ないです）今はターゲットを絞って、スナイパーの如く狙いを定めています。充分に引き付けて、狙って撃て！みたいな。1年ほど前から狙っているのは、２Ｅ２２のクリア・バルブです。私の持っている２Ｅ２２はフランスのＲＴ製ですが、カーボンスートされているので、中の電極はよく見えません。ＣＥＴＲＯＮやＴＵＮＧ－ＳＯＬ、ＮＥＯＴＲＯＮといったメーカは、クリアバルブなのです。カーボンスートする事により、電極から飛び出す電子を吸収する役目があります。でも見た感じ、黒いのがボテッっと。いかにも工業製品！という色香を漂わせていますね。因みに、ＮＥＯＴＲＯＮはフランス美人で、先の２社はアメリカ育ちです。そしてついにっ！！クラシック・コンポーネンツというタマ屋で発見しました☆このお店は、トッププレート・タイプの送信管に、割りと強い感じです。８１３や８０７、１２Ｅ１、３Ｄ２１Ａ、２Ｅ２２（ＲＴ、ＮＥＯＴＲＯＮ）、８１４、ＰＴ１５などを扱っています。もちろん、３００Ｂなどの一般的なタマも売っていますよ。バーゲン・ワゴンを見ると、２Ｅ２２とだけ書かれた白箱がありました。何気に開ける（お店の人に断ってから）と、ＮＥＯＴＲＯＮではありませんかっ！全部でクリアバルブは３本の在庫。ＮＥＴＲＯＮが２本で、残りはＴＵＮＧ－ＳＯＬでした。ＮＥＯＴＲＯＮはデイトコードが４－６０とありますので、1960年4月製造でしょう。私より10年以上年取ってます。プレート形状や材質、リードの引き回し、マイカの形状や保持の仕方はまったく同じで、ゲッタもステム付近に２箇所付いています。フィラメントは上部マイカで、スプリングにて吊ってあります。一般的な吊り方ですね。ただ、製造工場が違うのか、ゲッタは片方は長方形が２つ。もう一方は長方形とリング・ゲッタです。ＮＥＯＴＲＯＮのロゴも若干違います。ペアではないしロットも違うので、１本\2,500-でした。この位の値段なら良いかな・・、買ってしまったのがコレ↓です。遠目では全く同じに見えるんだし、ロット違いでもいいか・・。この辺は結構アバウトであります。規格表は手持ちのです。クラシック・コンポーネンツはマイナーな真空管には規格表を添付してくれるのですが、今回の２Ｅ２２に限っては付いてなかったです。ピンが真っ黒クロスケで凄い汚かったので、耐水ペーパで磨き上げました。早速ＲＴと換装です♪先ずはフィラメントを６.３Ｖになるよう、定電流電源を調整して３０分放置・・。今度はバイアス電圧・電流、スクリーングリッド電圧の調整です。最初にバイアス電圧を設定し、－１５Ｖとします。上の写真は、バイアス電流を調整中の様子です。今回は６０ｍＡを目標に設定しました。２Ｅ２２のスクリーングリッドは、ローノイズの可変定電圧電源で供給していますので、最後に両ｃｈのバイアス電流が６０ｍＡとなるよう、スクリーングリッド電圧を２５０Ｖ付近に設定します。私の場合、多極管はバイアス電圧・電流が同じになるよう、最後にスクリーングリッド電圧で微調整しています。スクリーングリッド電圧のｃｈ偏差が±２％以外ですと、予備の真空管を応援に呼びます。あまりにも特性が違うと、ステレオ再生時の定位感に支障をきたしますから。今回はロット違いにも拘らず、スクリーングリッド電圧は、Ｌｃｈが２４７Ｖ、Ｒｃｈが２５３Ｖでした。軍用にも使われるだけあって、上出来ですね。買い物運が良かったです。多極管接続のプッシュプルで、スクリーングリッド電圧を上下の球に同時供給の場合、ペアリングを実施します。ＭＰ（マッチド・ペア）と称して、ある１点のポイントで測定したデータを下に組んで売っている真空管があります。（ミリタリー・ポリスではありません・・）単品２本買うよりも高い。手間賃が含まれてるから。そのデータ上で動作させる事など少ないので、ＭＰと言えども実機でのペアリングは、絶対に必要となってしまいますね。（ペアリングせずにそのまま挿しても、問題なく音は出ますよ）ＭＰで少し余計に買うか、バラで多めに買います。調整が終わって、ラックに乗せた状態です。う～～ん、電極がスケスケなのは色っぽいというか、見ていて面白い☆タマアンプを持っているゾ☆と感じさせてくれます(^^♪電極構造は五極管だけあって、結構複雑ですね。６０年初めというと、真空管全盛期。熟練工たちが、半ば手作業で製造にあたっていた時代でしょう。その工賃を考えただけでも、\2,500はオトクだと思います。部屋の照明を落とすと、こんな写真に仕上がりました。カメラの絞りや露出時間の関係で、青いグロー放電が写っていますが、実際はフィラメントだけがオレンジ色に光っています。カーボンスートのＲＴと比べますと、こちらは軽快で爽やかな演奏を聴かせてくれます。非常に澄んだ綺麗な音色でメリハリのはっきりする感じは、ＲＴと共通していますね。バロックは最も得意とする分野です。オケは出力がたたってフォルテッシモでは厳しいですが、ティンパニの皮の張り具合も、非常にリアルでびっくりさせられます。決して、押し出しの強い音ではありません。ゴリ押しを強くするのであれば、プレートチョークが有効かもしれませんね。２Ａ３や５０とは、別次元です。聴きに来る人はみんな、凄く美しい音色だ・・と言って帰ります。蛇足ではありますが、私の持っているＲＴの２Ｅ２２は６本マッチドで、10年ほど前にトータル\24,000-で購入しました。クラシック・コンポーネンツでの価格は、良心的と言えるでしょう２Ｅ２２の直輸入は、ひとまず必要ではなくなりました。今のところ、ＨＹ６９が残っています。噂によると、ＷＥ－３３９もＵＹソケットなので調整後差し替え出来そう。しかも直熱管だという情報が・・。ＷＥだから、眼が飛び出るほど高いんだろうな。１本ですら、シャンパーニュのサロンより高いと思う。

  April 12, 2007

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  簡易型制震鋼板でビリつきを抑える

  深夜はバロックを小音量で聴くには、もってこいの時間帯♪私の家は住宅街の真っ只中なのですが、みんなが寝静まっているせいもあるのか、日中より怖いほど静かになります。最近は深夜でも音楽を聴くようになり、オーディオシステムの気になる面が露になってきました。出力１kＷの、パワーアンプ用アイソレーション・レギュレータ（クリーン電源）を使っているのですが、コヤツのトランスが若干唸るのです。負荷率１５％程度なのに、トランスが唸るとは由々しき事態！トランスの振動音自体は非常に小さいのですが、天板が振動を受けて鳴きます・・。最初は３kｇくらいの鉛インゴット２本を、コルクシートを挟んだ状態で置き、振動音を消していました。何回もインゴットの位置を変え、この形態が一番静かになる事を突き止めたのです。更にっ！使用していないパワーアンプ用インシュレータ６個（全部で３ｋＧ）を、鉛インゴットの上に置いちゃいました。物々しい雰囲気を漂わせていますね(^^ゞさすがにやり過ぎの感は否めないですが、ピアニッシモでも振動音は気になりません。静寂感が増して、微妙な演奏者のタッチが克明になる印象ですね。こういった振動対策で有名なのは、ブチルゴム！！があります。コレ知らない人は、オーディオ界でモグリと言われるほどです。とりあえず天板の中心に、ブチルゴム５０ｍｍ幅のを２枚張ってみて様子を見ます。必要ならば内部トランスや側板にも、追加でブチルを張るつもりです。その前に、振動しない部材の選択や構造設計を、メーカにはやってもらいたい・・。振動しにくい鋼板、制震鋼板と呼ばれています。民生機器での需要には、全自動洗濯機に使われていますね。夜に洗濯する一人暮らしの方のために、数年前から日立などから、この鋼板を使った製品がリリースされています。洗濯機から出る音は、モータやプーリ・ベルトの振動によるものが主力ですので、制震鋼板はグリコのオマケだと私は思います。ブチルゴムは、東京は秋葉原のオヤイデ電気や東急ハンズでも扱っています。５０ｍｍ幅で１巻が、\1,500-前後。コヤツ、超ベタつきますっ！スッポンのような吸い付き！！可愛い女の子にベタつかれるのは好いですが、手にブチルが付いて黒くなる時も・・。くれぐれも、絨毯やフローリングの上にベタ置きは止めましょう。ひっぺがすの大変です。撮影用に天板にベタ置きしてしまったのですが、剥がすのに苦労しました。２Ｅ２２シングル・アンプのインシュレータが仮用でしょぼい感じなので、ブチルと銅板を使ってそこそこのを造りたいですね。最近は銅先物価格が上昇著しいので、安いアルミにするか・・。１０円玉を使うというテもあるが、バチが当たるだろうな。やっている人はいるみたいですが。真空管アンプ内部にもブチルを張りたいですが、簡単に剥がせないのが困りもの。部品の換装中に、半田ごてとドッキングしたら臭そうです^^;最近造りたい物が多くて、困ってしまいます。２Ｅ２２をＨＹ６９に換装しようとか、ベンチ入りしている６ＢＱ５プッシュプルに６ＢＷ６を換装。ＳＶ５７２－３０ゼロバイアス・ハイブリッド・アンプとか・・。ただこれらの球、希少でなかなか売っていません。売ってても呆れるくらいに高い！特に日本は。アメリカのサプライヤから、直輸入しようかと思うこの頃。ただ奴等は、メーカ、ロット関係無しにゴッチャで送ってくる。マージン払ってでも、最低は同じメーカで揃えて購入したいものです。※２Ｅ２２とＨＹ６９は特性が違うので、スクリーングリッド電圧、バイアス電圧・電流、フィラメント電圧の調整が必要です。ピン・コネクションは運良く同じです。人によっては、超SEXYな球らしいですね。球屋のオヤヂも、私と同じようにコイツの存在意義を解ってくれているようです私は現物を見たところ、非常に綺麗な造りの真空管だな・・、程度でした。トリタン・フィラメントというのが、気になる所なのです。６ＢＷ６に至っては、ピンコネクションから全て６ＢＱ５とは違うので、規格表を持っていない方にはオススメ出来ません！６ＢＷ６は９ピンｍｔ管で、６Ｖ６相当です。６ＣＭ６や６０９４も同等管です。それぞれピンコネが違うので、即差し替えは出来ないのが寂しいところ。６ＢＱ５との換装にあたり、一番配線変更が少なくて済むのは６ＢＷ６です。やはり売ってましたね、同じのが↓３個一組ですので、３点支持方式での使用になります。４点支持方式と比べ、セッティング時は重心バランスの調整を要しますが、音は明快でシャープ、引き締まって定位の安定性も向上します。スパイク面を上にするか下にするかで、微妙な音の違いも楽しめますよ。１個でも結構重いです・・。7年ほど前に買いましたが、さすがに楽天価格のほうが安いですね。私はパワーアンプの下に置いて使っています。ラックとインシュレータの間には、ブチルと銅板の積層構造を、テフロンテープで巻いたものを挟んでいます。

  April 10, 2007

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  アンプの初段管には、高品質管を！！

  最近、銘球復活にいそしんでいるＪＪ。手頃な価格の割には、品質・音質両面で納得のいくオーディオ・メーカです。最初までは、スロヴァキア共和国の工場にて真空管や電子部品を組み立てているというので、品質的に？？と感じていましたが、杞憂でしたね。チョコスロヴァキアから分離したスロヴァキアは農業国で、チェコは東欧有数の工業国。こんなのは、古い教科書の教えなんでしょう。最近、手持ちのＳＯＶＴＥＫ製１２ＡＸ７ＷＸＴ＋とＪＪのＥＣＣ８０３Ｓを聴き比べたのですが・・。音質的には遥かにＪＪの方が上です！静寂感、音楽を奏でる心地よさ、スムースでリッチな感じは別物ですね。ＳＯＶＴＥＫのも充分エージングしているにも拘らず、ささくれ立つような高域を若干伴い、長時間の視聴では疲れてしまいます。ＪＪはここぞという場面では艶っぽく、メリハリが強いと言うか、ダイナミックレンジが広い感じですね。表情豊かなのは良い事なのですが、録音の悪いソースはとことん酷い音を出してくれます・・。逆にツボにハマったら、何回でも聴きたくなってしまうＣＤもあるのですが。最近は、アンジェラ・アキのサクラ色がお気に入りです♪感動的な熱唱☆機械的な構造やスペックが違うにせよ、電気的特性はほぼ同じ両者。真空管の銘柄によって、こうまでも変わるとは・・。テレフンケンにあやかって、アキバフンケンが出るのも解りますね。最近ＪＪから、ニュー・フェイスがリリースされました。ＥＣＣ８０２Ｓ・ＥＣＣ８０３Ｓのゴールド・ピンです。ＪＪの広報によるとＥＣＣ８０＊Ｓの特別選別品で、特にマイクロフォニックノイズが少ないものを、金メッキ品としています。海外のサプライヤのＨＰには、グリッド・ワイヤも金メッキと書かれていますが、（grid is plated by gold、plated gold grid）日本の輸入代理店や複数の販売店、球屋のオヤヂに聞いてみると、残念ながら、グリッドは金メッキされていないとの事。金メッキを施してあるのは、ピン部分だけのようです。ひょっとして海外では、グリッド・金メッキ品が流通しているのか！？そんな疑いを持ってしまいます。アヤシィ(；一_一)グリッドが金メッキされていると、高温下における不要なエミッション防止に役立ち、ノイズが減るのです。不要な電子が、放出されにくいということですね。確か・・、Ｅ２８３ＣＣがそうだったと思います。ＥＣＣ８０３Ｓ－Ｇｏｌｄの国内での流通価格は、@\2,500-前後です。ダイヤマーク付き本家のテレフンケン製と比べると、１／６程度の価格ですね。秋葉原での流通はまだ少なく、アムトランスくらいでしか扱っていませんでした。（２００７年４月上旬にて）日本での視聴記録はほとんどＨＩＴしなかったので、海外の方のを何件か読んでみました。ＥＣＣ８０３Ｓ（非金メッキ）と比べると高域はスムースでナチュラル、クリア、中・低域のリッチな響きが心地よく、全体的に適度な節度（締まり）がある。数人の方の評価を読むと、こんな感じでした。プリアンプやパワーアンプ、ギターアンプで使用してのレポです。こんなレポを耳にしてしまうと、初段プレート抵抗の無誘導化や整流ダイオードの換装を差し置いて、８０３Ｓの金メッキ品を買ってしまいそうです。週間天気予報では、週末はご機嫌ナナメ・・。金曜に、アキバ・ダッシュしそうな予感があります。ＪＪのＨＰ

  April 8, 2007

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  CV181とはこんな真空管

  先日の日記にて、欧州の電圧増幅用双三極管CV181が登場しましたので、簡単に紹介します。ECC31/ECC32/13D3とは同等管で、これらの真空管とは、バルブ形状やピン・コネクションが若干異なります。欧州では他に、Mullard等で製造していました。サイズ的には、６Ｖ６Ｇとほぼ同じです。手元のUNIVESAL TUBE MANUAL ELECTRONIC VALVE 1969によりますと・・＜最大定格＞プレート電圧：３００Ｖプレート損失：５Ｗプレート電流：５０ｍＡヒータ・カソード間耐圧：５０Ｖ＜電気的特性＞ヒータ電圧：６．３Ｖヒータ電流：０．９５Ａプレート電圧：２５０Ｖグリッドバイアス：－４．６Ｖプレート電流：６ｍＡ増幅率（ミュー）：３２プレート内部抵抗：１４ｋオームふくよかでリッチ、心地良い中・低音域に倍音豊かな高域が特色で、独特の響きを持っています。5692とは一味も二味も違う、音楽性を奏でている感じですよ。こんな評価を耳にします。現在の日本での相場は、1本\15,000-前後です。高いですね・・こういった希少管は、どうしても高値になってしまうようです。私は以前何本か持っていたのですが、初段にはUSソケットの真空管を使わなくなってしまい、オクに出品しました。USソケットの電圧増幅管は、種類が限られているからです。私の持っているCV181は、この子だけになってしまいました。1本だけだから、ヘッドフォン・アンプでも造ろうかな・・と思っているこの頃です。

  April 6, 2007

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  ２Ａ３シングルアンプの設計

  知人から、欧州の電圧増幅管であるＣＶ１８１／ＥＣＣ３２と２Ａ３を使った、真空管シングルアンプの設計を依頼されました。某メーカの２Ａ３シングルアンプ・キットを改造して、ＣＶ１８１専用にとのことです。それには最初、６ＳＮ７という電圧増幅管が使用されていました。しかも、キットと同じく初段・ドライバー段は直結がご希望！ＣＶ１８１はヒータ・カソード間耐圧が５０Ｖまでですので、直結となると初段のプレート電圧は、７０Ｖくらいまでに制限されてしまいます。ＣＶ１８１のプレート特性曲線と、にらめっこすること1時間・・。なんとかでっち上げたのが、下の回路です。２Ａ３のバイアスは－４５Ｖ。ドライバー段は９０Ｖp－pの電圧を、低歪で出力させなければならないのです。ＣＶ１８１の内部抵抗は高いほうなので、電源部のフィルタ通過後出力電圧３３０Ｖ、ドライバー段の利用電圧２６０Ｖで、９０Ｖp－pの電圧は容易ではありません。この定数ですと、１００Ｖp－pほど出力できる計算です。キットの仕様が１５０ｍＶでフルパワーなので、初段には電流帰還を掛けて同じくらいの感度に仕上げています。ホントは、電流帰還なんか掛けたくないけど・・。ＣＶ１８１は開発初期の真空管なので、かなり内輪な動作です。定格いっぱいの電圧や電流を掛ける私としては、珍しい設計です。ＣＶ１８１なんて、滅多に出回らない、貴重な真空管ですからね。大事に使いたいものです。これが、じゃぶじゃぶ出回ってるロシアやチャイナの３００Ｂとかだったら、フルスロットルでブッ飛ばしの設計です。回路には電源部の詳細と、２Ａ３周りが記載していません。５Ｕ４Ｇという整流管で直流３３０Ｖを得、２Ａ３は自己バイアス方式です。オマケに、初段のグリッド・リーク抵抗も書いてません。ハコが決まっている上での設計は制約が多く、設計者のウデの見せ所とでも言えましょう。私が新たに設計するなら、初段は１２ＡＵ７のＳＲＰＰでドライバー段と直結、ドライバーにはＥＣＣ９９を使います。ドライバー・カソードには高精度の半導体式定電圧シャントを挟み、ハイスピードな音質を狙います。この定数ですとややハイゲインですので、マイナー・ループの負帰還を数ｄＢ・・。しかも、２Ａ３はグリッド・チョークを用いて固定バイアス。（非接触式の過電流保護回路は、ちゃんとつけます）出力段のカソードを１オーム程度の電流検出抵抗でアースし、低インピーダンス・超低ノイズの固定バイアス用電源でバイアスを掛けると、音がパーンと前に出るような、ハイスピード感を味わえます。ちょっと変わった構成の２Ａ３でしょう。１２ＡＵ７、ＥＣＣ９９（１２ＢＨ７類似）は両方とも新興国から出しているので、使い捨て感覚で設計できます。こんな日記書いてたら、本当に造りたくなってきた・・。

  April 5, 2007

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  久しぶりの、ロゼ・スパークリング

  今日は何気に暖かく、フラ～っと近くのスーパーへ泡系を買いに・・。こんな陽気ですと、つい泡を飲みたくなってしまいます。目指すは泡コーナー。赤ワインには、目もくれてやりません。冷蔵ショーケースには、20種類くらいの泡が顔を並べています☆唯一ののロゼ・スパークリングが目に留まり、シャンパン・ストッパーのオマケが、一本だけ付いていました。在庫は3本あるのに、何故この子だけに？？残り2本のオマケはパクられたか、店員が1本だけにオマケをその都度付けているのか・・。こういったオマケに、私はかなり弱い！そもそもこのスパ、ジンファンデル（カリフォルニア唯一の土着品種）から造ったロゼ・スパークリングだと言うではありませんか。こんなブドウ品種でスパ造ったら、甘そうだな・・。一抹の不安を抱えながら、レジへ。本当はカヴァのエクストラ・ブリュを買いたかったのに、商品構成から外されてた(T_T)以前は2本くらい、常時在庫あったというのに。帰ってから早速飲んでみました。予感的中！やっぱ甘いです。熟したチェリーやフランボワーズ、野いちごの優しい印象なのですが。泡の出方は優雅で、口に含むと女性的です。私としては泡のボディー・ブローが強烈で、飲むと『ゲホッッ！』となるくらいで、涙が出るくらいウルトラ・ドライなキレのある泡が好きです。ハードボイルドと言った感じでしょうか。昔、彼女に強烈なカヴァを飲ませたら、むせてしまった。かわいそうな事をしたな・・。カヴァのエクストラは、それに最も近いでしょう。多分このロゼ・スパは、ワイン初心者な女の子と飲む時しか出番が無いでしょう。女性ウケしそうですから。銘柄はデリンジャー・・、隠し銃だな。いや、ベリンジャーでした。たぶん楽天でも、いっぱい売ってると思います。

  April 1, 2007

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  アンプ設計に必要な規格表というもの

  真空管アンプに限らず、半導体アンプでも設計には個々の真空管・半導体デバイスの特性を、ある程度理解していないと出来ません。特性とは各電極に電圧を加えた場合の、電流や周波数特性です。それらをいっぺんに纏めたのが、規格表なるものです。下の写真は各種の真空管規格表で、アメリカの真空管メーカーが発表しているもの等があります。これらは真空管の一部ですが、トランジスタ等の半導体でしたら東芝セミコンダクタやルネサス（日立系）のＨＰに行くと、詳しい特性をＧＥＴ出来ます。中を開くと、こんな感じです。もっと詳細に記してある規格表もありますが・・。線が何本も引っ張ってあるグラフを読むことにより、最大出力や歪率、動作電圧・電流などの目処を立てることが出来ます。このグラフ、プレート特性曲線と呼ばれています。では、どうしたらこのグラフを読めるようになるのでしょう。こちらの本↓が、一番解り易く書かれていると思います。何冊もの真空管規格表見ても、プレート特性曲線が載ってないタマがあります。1ポイントだけの、電流・電圧・その他諸々の特性が数字だけ。一発屋と呼ぶに相応しい、マイナーな真空管に多いものですよ。でも気になって1本は予備、2本で将来はステレオ用に買ってしまった。そんな時は・・。（結構多いハズ）ネットでリサーチします。何かしらＨＩＴしてくれるものですよ。サイアクの場合、電源セットを組み込んで自分で調べるハメに・・。ＸＹレコーダ使って、曲線を書いてた時もありました。アバウトな感じで取り掛かっても、真空管アンプはある程度動作します。でも特性曲線を読めるようになると、この辺の電圧で動作させたら、音に伸びが無くなりそうだな・・。こんなのが解ってくると思います。アンプを作るから、創るへと変わっていくことでしょう。

  March 31, 2007

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  桜が見ごろを迎えています

  各地で桜の開花宣言が、発表されていますね。私の地元、埼玉県でも各地で桜が咲き始めました。この桜の樹は、30年以上も前からここに根を下ろしています。幼稚園生のころの記憶に残っているので、本当はもっと樹齢が古いのかもしれません。毎年花をいっぱい咲かせてくれるので、これからも綺麗な花を咲かせて欲しいものです。

  March 30, 2007

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  ２Ｅ２２シングルアンプ、第一弾Ｖ・ＵＰ（ほぼ）完了！

  やっと入手した無誘導巻線抵抗器。配線改修と抵抗器の換装が、ようやく一段落しました。初段のミニチュア管周りは密集地帯で、部品配置の検討に苦労しました。手が三本ないと、配線できないんじゃねーーかっ！？みたいな場面が多々ありましたし。かなりアクロバティックな配線なので、次回作はもう少し余裕のスペースを確保したいですね。いきなり改修後の写真↓グレーの筒みたいなものが、無誘導巻線抵抗器です。本当はヒートシンク左にある、初段プレート抵抗（回路図でＲｐ）もＤＡＬＥの無誘導巻５０ｋオーム２５Ｗに変えたかったのですが、取り付け場所を検討中。取り付け用の治具を造らないと、見た目がダサくなりそうですから。換装した部分は、下図のＲ２～Ｒ７の抵抗器です。どこも音声信号が通過する、非常にキモである部分です。Ｒｐが、一番のキモだという噂もあるのですが・・^^;逆に言えば、この部分の抵抗器の種類をカーボン皮膜や金属皮膜にすることによって、微妙な音の変化を楽しむことが出来ますよ。アーレン・ブラッドレーの炭素皮膜は、明るく陽性で色っぽいサウンド。東京光音の新しい１Ｗ型炭素皮膜は、落ち着いてて柔らか味のある音質。写真の青ひょうたんみたいなのも抵抗器で、こちらは金属皮膜型です。今は新型が出回っていて、薄緑ひょうたんで小型化されています。メーカーは解りませんが、ちょっと曇りがあるもののスカッとする音質ですね。回路変更による音質差に比べると、微妙ではありますがこんな感じです。Ｒ３はＤＡＬＥのＮＳシリーズ（無誘導タイプ）で５Ｗ。この部分は交流の大振幅信号が掛かります。出力トランス１次インピーダンスが５ｋオーム、本アンプの定格出力である７Ｗでは、なんと１９０Ｖ弱の電圧が掛かるのです！Ｐ＝Ｖ~２／Ｒより、式を変形するとＶが求まります。発生する熱は最大１．８Ｗにもなりますので、５Ｗは妥当でしょう。通常の音楽再生時は連続して７Ｗなんて出ないですから、チンチンに熱くなることはありません。測定の際は注意を要しますが・・。その他はＭＩＬＬＳ・ＲＥＳＩＳＴＯＲの無誘導型５Ｗです。Ｒ２は本来、１／２Ｗ型で充分ですが、入手とマージンの関係で５Ｗにしました。ワット数の大きい抵抗器にすると、音質的にはかなり有利に働きます。メーカー製のアンプやキットでは、こんな事滅多にしませんね。五極管シングル・アンプで、こんな贅沢させてもらってるのは、我が家のアンプくらいでしょう。ヤツも好い人に拾われたと、喜んでいるかもしれません(笑)３００Ｂアンプに使うような高級パーツを、ガンガンに投入していますから。五極管シングルの限界に挑戦！！といった感じですね。アースは、出力トランスの接地点をＡ－ＢからＡ－Ｃに変更しました。ＮＦＢをトランス２次巻線から掛けているので、リップルの多いＢ点ではマズいのです。ここのアース母線もリッチに、ＯＦＣ（無酸素銅）の１．６ｍｍ単線にしました。アースは奥が深く、今でも引き回しには悩みますね。特にどこでシャシーに落とすかは、毎回迷みます。初段のソケット近辺か、電源トランス２次側高圧巻線の中点付近が多いです。１２ＡＸ７族の電圧増幅管は、グリッドの初速度電流が流れやすいタイプです。バイアス０．５Ｖ付近から、挙動不審になってきますよ。本機では初段のバイアス電圧を１．５Ｖにしていますが、大信号が入力された時は、初速度電流が流れる危険性をはらんでいます。対策としては、バイアスを３Ｖとか深くするのが良いのですが、掟破りで対処です。プリアンプの出力インピーダンスが１オーム以下なので、Ｒ１であるグリッドリーク抵抗を、１００ｋオームから２２ｋオームに変更です！２２ｋは手持ちの流用なので、値に大きな意味はありません。こんなに低いグリッドリーク抵抗、今まで見たことありませんよ！！パワーアンプ並みのプリだからこそ成し得る、荒業ですね。正攻法なら、プレート電流を絞ってバイアスを深くする、Ｒｐをプレート・チョークにしてプレート電流を大きく下げることなく、バイアスを深くする。等が考えられます。プレート・チョーク・・、かなり魅力的ですね～。タンゴのＴＣ－１６０Ｗ（１６０Ｈのインダクタンス）とかにしたら、ゲインは上がるわ、初段管の電圧利用率は上がるわで良い事ずくめです。ただ、チョークはサイズがデカいし\9,000-位する！！手頃なサイズのチョーク、是非とも欲しいですがココは我慢しましょう。私のことだから、どっかのメーカーに特注で造らせそうだな・・。良質なプレート・チョーク方式の音質は、一味も二味も違う良さがあります。ＴＣ－１６０Ｗは電源用のフィルタ・チョークですので、高域特性が心配ですが・・。今話題の、日立金属が開発したファインメットが注目株ですね。アキバですと東ラジ地下一階の、ノグチトランスでファインメットを使用した出力トランス等が入手できますよ。改修後の音出しは・・？音像が一回り大きくなった印象で、静けさに深みが増し、フォルテッシモでのザワつき感みたいなのが無くなりました。端正で細かい音まで聴こえるようになりましたが、神経質な感じではないです。明らかに改修前の音質とは違います！アース点の変更もさる事ながら、無誘導巻線抵抗器の良さが出ていますね。やはり、この抵抗器に変更して正解でした。まだエージングして1日も経っていませんから、音質はこれからも変化する可能性大です。温かく見守っていくとしましょう。無誘導抵抗器病にならないよう、くれぐれも注意です！威力には絶大なものがありますが。

  March 27, 2007

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  やっと来ました、抵抗しゃん

  先日発注した、アメリカ製の無誘導巻線抵抗器がやっと来ました！彼女が家に来たくらい、嬉しかったです☆これで漸く、２Ｅ２２真空管アンプの改修が出来ます。黒い電線の中の部品が、今回発注した抵抗器です。左のはやはり抵抗器で手持ちのものですが、今回はこちらも参戦させました。左上の白いのは、絶縁用碍子（ガイシ）です。部品が集中するところに設置して、高圧の掛かるリード線をまとめさせます。一般的には、ベークライトという材質を使ったラグ端子というものが使われますが、装置の長期信頼性を保つには、碍子は最適ですよ。なんせ、送電線の絶縁にも使われるのと、同じセラミックですから。写真の大きさので、１５００Ｖの耐圧はあります。1個\100-程度ですが、真空管アンプの空中配線の手助けとして、絶縁用碍子は縁の下の力持ちといった感じですね。私は自作を始めた頃から、いきなり碍子を使っています。ラグ端子は見た目がダサい・・。容姿に拘るクラブ∀バッカスでもあります。今回碍子を使う部分は、初段カソードの電流帰還抵抗器の部分。掛かる電圧は０．２Ｖ！超意味ねーじゃん！！左下のシールっぽいのは、買ったお店のマスコットらしいシール。タマのキャラクターのようですね。次は何やら怪しい装置の上に、抵抗器がのっています。本当はＣＤの消磁装置というものです。交番磁界を発生させ、次第にその磁界を弱めていく装置で、ＣＤに存在するマイクロ磁気により、ＣＤプレーヤの読み取り用レーザー光線が、偏光されないようにする装置です。レーベル面のインクに、磁性体があるらしい。メーカーの売り込みは、こんな風に書いてありました。胡散くせ～ぇなぁ・・。偏光したからと言って、０１のデジタル信号が変わるのかよ！？と思いつつ、他にも用途がありそうなので発売と同時に買ってしまいました。もう10年前でしょうか・・。ＣＤをこの装置で消磁してから聴いてみると、コレが音変わるんです！！微妙ではありますが、スッキリした音になる傾向がありますね。おとなしい印象と言いましょうか。それが今や、電子部品の消磁に使われています。基板に組む前、全ての電子部品を消磁してから半田付けしています。こうなると何かを崇拝する教団みたいですね、オーディオは。私は浄化作業と言いつつ、面白半分で使っています(^^ゞこんな事するんだったら、次の工程のほうがよっぽど重要でしょう。綿棒に接点クリーナー液を付け、部品のリード線をクリーニングです。綿棒左が、10本ほどのリード線を拭いた状態ですが、めちゃくちゃ汚いですよね！こんな汚れの中を電子が移動していると思うと、ドンペリを拭いていないグラスで飲んでいる気分になってしまいます。リード線部に残った液と汚れを、綺麗な綿棒で拭いてクリーニング完了です。これは真空管ソケットにも実施すると、半田の付が良くなりますよ。もちろん、真空管のピンもこうしてクリーニングしています。この作業で取り切れないガンコな汚れは、リード線をペンチの縁でゴシゴシ（丁寧に）扱く刑か、希硫酸洗浄の刑が待ち構えています。いずれも液が部品本体に触れないよう、充分注意して作業します。何だかんだで、結局こんな時間・・。気合を入れて配線改修終わらせます！！爆！！　↓凄いゾ楽天！でも売れんのか？？私みたいな人が買っていくんだろーな。ＣＤもスパする時代になったか・・。流石にレアメタルであるゲルマニウムは、チャイナの攻勢もあって原料高で採用できなかったようだ。

  March 26, 2007

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  電流帰還型プリアンプ　Ｖ・ＵＰ編

  ２Ｅ２２真空管アンプ改修の部品が、とうとう日曜には来なかったです。送料節約のため、定形外郵便で送ってもらったのですが、やはりクロネコにはスピードの点で敵わないようですね。仕方ないので、現役の電流帰還型プリアンプのリッチ版をでっち上げてしまいました。予想以上に現役のプリアンプの音楽再現性が良かったので、追試といったところです。回路構成は変わらないのですが、初段のエミッタフォロアからドライバ段を定電流化しました。抵抗から出る熱雑音の兼ね合いから、出来るだけ抵抗を排除した構成です。また、回路を定電流化することにより性能が大幅にＵＰします。初段の電流設定は、接合型ＦＥＴのゲート・ソース間をショートさせて定電流特性を持たせました。ここのＦＥＴは、ペア取りが必要です。初段と次段に、コンプリメンタリでｈｆｅの等しいトランジスタを使用すれば、次段とドライバ段の電流は自動的に初段と等しくなります。この部分には、ウィルソン型ミラー回路で定電流化させています。ミラー回路にはデュアル・トランジスタという特性の揃ったのが最適ですが、入手が難しいので、敢えてバラで組んであります。ドライバ段までは、２ＳＡ１３１６／Ｃ３３２９をチョイスしました。２ＳＡ１０８３／Ｃ２５４５と同じくらいローノイズで、東芝のデータシートによると、自信作っぽい雰囲気が伝わります。でも何故か、このトランジスタを使った製作記事は見掛けません。私が突破口を開いてみます。２ＳＣ３３２９のデータはこちら↓http://www.semicon.toshiba.co.jp/docs/datasheet/ja/Transistor/2SC3329_ja_datasheet_020131.pdf出力段は電流を１０ｍＡと絞ってみるので、低電流領域での直線性の良い２ＳＡ１２８４／Ｃ３２４４にしてみました。負荷抵抗１Ｋオームで電源電圧１２ＶのフルＡ級動作でしたら、アイドリング電流は１０ｍＡくらいで充分でしょう。熱がそんなに発生しないので、ＴＯ９２Ｌというパッケージです。ここはイサハヤ電子（旧三菱）です。構想だけ練って、まだ部品の手配はしていません。そのうち、『やっぱ、こうしよう！！』って時が来ると思いますので、ネタだけは暖めておきます。

  March 25, 2007

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  アンプ配線では、こんな工具使ってます

  送信管を使った、２Ｅ２２シングルアンプの配線改修と部品のグレードＵＰ。部品の手配が遅れて、無誘導巻線抵抗器の到着は早くとも日曜の午前のようです。仕方ないので、工具だけ揃えて万全の準備に・・上の写真は、私がアンプ配線の際よく使用する工具類です。左下からワイヤストリッパ。電線を切ったり電線のシース（被覆）を剥いたりします。シースを剥きムキするからストリッパ。右隣２種が、ニッパ大小です。２ｍｍのアース母線の切断や、抵抗器などのリード線の切断に使います。その右隣２種が、ペンチです。リードフォーミングなど、何かを曲げたりする時に主に使います。右端は、放熱用アルミペンチ。ダイオードや電解コンデンサの半田付けの際、予めリード線に咥えさせて、コテの熱が部品内部に行かないようにする為の物です。中央左からピンセット、六角スパナ、マルチドライバ、半固定抵抗器用調整ドライバ、六角レンチセット、１５Ｗ半田ごて、７０Ｗ半田ごて。コテは２種類持っていたほうが、何かと便利ですよ。７０Ｗのコテで、有機固体電解コンデンサのＯＳコンなんか半田付けしたら、ＳＭオーディオもいいところです(笑)コンデンサの寿命が大幅に縮まること、確実でしょう。コテ台もあると便利なツールです。因みに私の半田ごては、半導体でコテ先の温度を一定に保ってくれるものです。上は半田吸い取りポンプ（手動式）と、半田吸い取り線（ソルダーウィックとも言う）、アメリカ軍規格の半田です。今は環境対策から鉛フリー半田が主流ですので、そちらの方が好いでしょう。写真のアルミットという半田は、ロハス指定除外品だったと思います。半田を吸い取るのは他にも、ｇｏｏｄなどから電動式のが出ています。威力が凄いので、病み付きになることマチガイなしでしょう。作業効率がグンとＵＰします。半田で音が変わるという風潮がありますが、その前にリード線同士をしっかりと絡げてキレイに半田付けできるようにした方が、音は確実に良くなりますよ。部品－半田－部品と繋がるのはＮＧです。半田はあくまでも、ばらけ防止程度と捉えた方が良いでしょう。バラで揃えたので、写真の工具一式で２万くらいだったと思います。全部日本製の、プロが使う工具ばかりという理由もありますけど。やはり道具は、一級品を使いたいものです。大事に使っているから、小学生の頃からのもありますし。シャシー加工済みの真空管アンプキットでしたら、上記の工具があれば完成まで持っていくことが可能ですよ。今宵は浅田真央ちゃんの演技を観ながら、のんびり過ごすとしましょう。↓ＨＯＺＡＮ製の工具セット品質と価格のバランスが良く、アマチュアユースには最適です。私もＨＯＺＡＮの工具は色々持ってますよ。

  March 24, 2007

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  真空管アンプの配線は、こんな感じが多い

  今まで回路図や表面の顔（ラックに置いた状態）でしか写真を公開していなかった、２Ｅ２２直熱五極管のシングルアンプ。初めて内部配線を公開します！内部配線のことをアンプフリークでは、”ハラワタ”と言うそうな。実は・・、あまり見本にならないくらい汚い配線である。ぎゅうぎゅうに、部品や基板を押し込んだせいもあるのですが。右端の電源スイッチ近くにある基板は、２Ｅ２２フィラメントの定電流電源です。電源電圧が変動しようとも、負荷には常に一定電流を流すスグレモノですよ。直熱真空管シングルアンプにもかかわらず、残留雑音が０．０３ｍＶというのは、この基板が大きく貢献しています。フィラメントを定電流点火した時の音というのは、一種独特の色香を持っているそうです。特にバロック音楽を聴くと、このアンプの音色には参ってしまいます。手前の3つの基板（引っくり返ってるの含む）は、出力管バイアスやスクリーングリッド、初段Ｂ電源の安定化基板です。これらはトランジスタで出力電圧を安定化させているので、周囲温度が20℃や30℃変わったり、1ヶ月経った今でも電圧変動は０．１Ｖ以下です。私のテスターでは変化を検出できませんでした。半導体を使えば、このくらいは朝飯前なのは嬉しい限りですね♪写真上の方の大きい黒い円柱は、ＰＫ－ＮＦＢの直流カットコンデンサです。わがもの顔で振舞ってるくらい、デカいですな(笑)周波数特性や性能を追求すると、こんな大きさになってしまうのは仕方ありません。真空管アンプは扱う電圧が数百Ｖ、今回のアンプでも最高３８５Ｖですので、どうしても部品一つ一つが、耐圧の関係でも大きくなってしまいます。配線は7年前に済ませたものなので、その頃は自分のウデが低かったのでしょう。先ず、アースのまとまりが無い！出力トランス2次側のアースが、電源リップルの多い場所に繋がっている。で、初段周りの配線が、特に汚い！電圧増幅にミニチュア管を使う宿命なのですが、高密度配線になってしまいます。オーバーオールＮＦＢの帰還抵抗が、怪しい場所にある・・。など。まぁ、こんな配線でも発振はしないし、ハムはごく微量で静寂感もあります。２．６ｍｍの極太アース母線を使っているから、インピーダンスが低くてハムとか乗らないのかもしれないでしょう。けっこう力技。そう、私は強引なところがあります^^;でも上記を改良することによって、更に”静かな”アンプに出来るハズ。多分・・。それで週末は天気が良くないことも手伝い、配線改修をすることに・・。ハッキリ言って、配線改修ほどイヤなものは無いです。せっかく配線したのを、プチプチ切るのですから。合わせて、電気信号が通過する重要な抵抗を、無誘導巻線抵抗器にＶ・ＵＰ！場所は初段のカソード、プレート両抵抗、出力管フィラメントのバランス抵抗、電流検出用抵抗、ＮＦＢ抵抗を無誘導巻線抵抗器にすべく手配中です。これら抵抗器だけで\3,000-程ですが、無誘導巻線抵抗器の静寂感・エネルギー密度、情報量の多さは、知る人ぞ知る世界なのも確かですよ。現在製造できる抵抗器の中では、一番の理想形態でしょう。行き着くところまできたと言った感じの抵抗器です。五極管シングルアンプに、タンゴの３０Ｗ弩級トランスやＬＣ－ＯＦＣ配線、無誘導巻線抵抗器などの高級オーディオ・パーツ使ってるのは、私くらいかな？？世の中は３００Ｂや２Ａ３、ＰＸ２５と相変わらずの三極管ブームですが、五極管で、しかも直熱管タイプの２Ｅ２２は一種独特の世界観を醸し出してくれます。高域と低域のバランスを構築するのがちょっと難しいこのタマ、チャレンジされた方はいらっしゃるのでしょうか？因みに私は、ココで抵抗を買いました。流石の楽天でも、こんなにマニアックなのは売ってないです。ポイント償却したかったのに、残念(T_T)**********************************************************************無誘導巻線抵抗器抵抗となる非常に細い金属線を、セラミックなどの絶縁物質の上に、インダクタンス成分が生じなうように巻いた、超高精度・高安定度の抵抗器。軍需・宇宙産業、医療機器、精密計測器、無線装置などで登場する場面が多い。音に拘る自作アンプファンやミュージシャンの間でも、この抵抗器を支持する向きがある。製造に手間がかかるため、1本千円前後とかなり高価なのがネック・・。アンプではキモとなる回路で効果的に使うと、驚くほどの音質向上が見込まれる。主要生産メーカー日本：ＰＣＮアメリカ：ＤＡＬＥ、ＭＩＬＬＳ・ＲＥＳＩＳＴＯＲなど

  March 23, 2007

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  電流帰還型プリアンプへの改造　実装・調整編

  ジャノメ基板との格闘の末、ようやく片チャンネル出来上がりました。あと右チャンネル。基板の裏はこんな感じです。真空管アンプを思わせるような、空中配線。リード線同士はしっかり密着させて、半田を仲介して電子が流れないようにします。こうすることで、一本芯の通った音となりやすいです。これは、アイドリング電流調整中の様子。30分以上テスタで、出力段エミッタ抵抗の両端電圧をモニタリングしながら、所定のアイドリング電流に調整していきます。とりあえず出力段には３５ｍＡ流して、音の様子を掴みます。半導体は温度に敏感なので、安定するまでかなり時間がかかるのですよ。電源入れた直後の半導体アンプの音が寝ぼけたようなのは、こんな原因があるのです。調整はココだけ。全てコンプリメンタリのバイポーラ・トランジスタ構成なので、オフセット電圧調整回路は省略しました。出ても１０数ｍＶです。発振していないことを確認して、早速の音出し☆この瞬間は、いつまで経ってもワクワクもんですね。スケールに富んで、力強くスピード感があり、陽性なサウンドです！！高忠実度というよりは、演出家だと思います。プリアンプで、こうも音が変わるのかと驚きですね！トランジスタを他のローノイズにしたら、ガラッと変わるんでしょうな。ただ、エージングが進んでいないので、まだまだ音が硬い印象です。3日ほど電源入れっぱなしにしておけば、色気が増してくるでしょう。真空管の自作２Ｅ２２シングルアンプと、お互いの不足分を補うような形で、システム的には良い方向に向かっていると思います。これで２Ｅ２２を活かす土台が出来た感じですね♪早く大音量で聴きたい！(笑)

  March 18, 2007

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  電流帰還型プリアンプへの改造　分解編

  金曜に自作プリアンプの不足部品を入手しましたので、現状のプリの改造に着手です。ラックから出して蓋を開けたところ。5年以上も開けていなかったので、こんなんだったんだ！と、しばし見つめてしまいました(笑)でもどうせ見つめるなら、美人の方が好いな　:-)ボソッ中央の灰色2個のが、鉛蓄電池。±１２Ｖをここで賄っています。メーカー製のアンプと比べると、配線は非常にシンプルですね。古い基板を取り外します。部品がちょぼちょぼ・・。こんなんで電気信号を増幅してくれるのですから、不思議なものですね。古い基板の入出力や電源端子の場所をふまえて、新しい回路での部品を仮置きしていきます。内部配線は出来るだけ流用という魂胆・・^^;回路図通りに部品を配置すれば、信号の流れもスムーズで配線ミスも少くなります。今回用いた部品群は・・。抵抗器は進（ススム）やニッコーム、シンコーの金属皮膜、電解コンデンサはニチコンのＦＧやＭＵＳＥです。残念ながら進の抵抗は現在生産されておらず、同等品のニッコームというものになってしまいます・・。見た感じは同じ板型で、ニッコームは明るい茶色。巷の評判では、ニッコームに比べ進の方が音が良かったらしい・・。残念(T_T)手持ち部品と合わせたので、混成部隊になってしまいましたが。トランジスタはデータシートをあさりまくって、出来るだけｈｆｅの直線性が良く、ローノイズのものをチョイスしました。ＶＩ変換、電圧増幅段は２ＳＡ１０８３・２ＳＣ２５４５という超ローノイズのコンプリメンタリで、出力段は２ＳＢ８５９・２ＳＤ１１３５です。上下のトランジスタはｈｆｅメータで測定し、出来るだけ近い数値のものをマリアージュです。最初は軽いノリだったのが、次第に気合が入ってしまいました^^;しかも出力段のトランジスタは放熱器付きで、バイアス用トランジスタと熱結合！出力インピーダンスがパワーアンプ並みに低いので、スピーカーも鳴らせないことは無いですよ。ここから部品配置を調整しつつ、配線作業に入っていきます。

  March 17, 2007

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  送信管アンプの音に合いそうなプリアンプをでっち上げる！

  プリアンプ改造計画の概要が決まりました。手持ちの部品を極力使用する、トランジスタのＮＦ（雑音指数）における最適動作点を設定する、バッテリーに過負荷にならない程度に動作電流を設定するなどを踏まえてでっち上げたのが、下の回路図です。私にとっては、手持ち部品の残飯整理も兼ねています(^^ゞローノイズ・トランジスタは、流すコレクタ電流と信号源抵抗との間に、密接な関係があります。メーカーのトランジスタ資料によると、２ＳＣ２５４５・２ＳＡ１０８３は２ｍＡ前後流した方が具合が良いようです。こやつに１０ｍＡなんか流したら、確実に雑音発生量が増えますので気を付けましょう。続トランジスタ回路の設計に載っているものとクリソツな回路ですが、電流帰還プリアンプの音とはどんなもん？？みたいな軽いノリなので、気合を入れて設計はしていません。これをタタキ台にして、音が良かったら次回はもう少し気合を入れる魂胆です。現状の増幅度と合わせるため、こちらも12倍としました。やはりＲ１４とＲ１５の比でゲインが決まります。今回は全てコンプリメンタリのトランジスタを用いたこともあり、ＤＣバランス調整用のボリュームは省略しました。不安な方は、Ｒ１１を４３０オーム＋２００オームＶＲにすれば良いかと思います。出力段のアイドリング電流は、前段のＶＲ５ｋオームにて調整します。出力段エミッタ抵抗値（Ｒ１２又はＲ１３）の両端電圧を、０．４７で除した値がアイドリング電流になります。０．９４ｍＶなら２０ｍＡ。今回は２０ｍＡにしておきましょう。高域の補正は、負帰還にパラってあるコンデンサで調整します。コレで音が気にくわなかったら、出力段のアイドリング電流を増減してみる、2段目の局部電流帰還の２７オームを増減してみる、高域補正の具合を変えてみる等してみます。高域補正は、入力部にハイカット・フィルタ、3段目のドライバー段に位相補償のコンデンサを付けるなどのテクニックがありますので、オシロは必須です。いきなりアンプに繋いで音出しは、止めた方が良いでしょう。たいした回路ではないし、増幅段数も少ないし開放利得もそれほどではないから、発信器にはなってないと思いますが・・。それといちおう、Ｑ５とＱ７は合体させて熱結合しておきます。アロンアルファは熱に弱いと聞いたことがありますので、私はエポキシ樹脂で合体させています。Ｑ６のトランジスタが一人身となって寂しいかもしれませんが、彼には独身を貫き通してもらいましょう・・^^;上下のトランジスタのｈｆｅや抵抗値を合わせたほうが、オフセット電圧や歪特性には有利に働きます。気合を入れる方は、ペア取りを！新生プリがどんなパフォーマンスをしてくれるか、楽しみですね。明日の夕方は、足りない部品求めてアキバ・ダッシュ。最近、オーディオ中毒っぽいクラブ∀バッカスではありますが、飲んだ暮れよりはマシでしょう。定本トランジスタ回路の設計（続）各種半導体のデータシートお助け隊

  March 16, 2007

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  プリアンプ改造計画実施中

  最近は真空管式のパワーアンプばかり自作していて、プリアンプの方は全くの手付かずでした。下記が、10年以上前に設計したプリアンプの回路です。よくもまぁ、10年も放っぽらかしにしておいたと、自分でも改めて感じてしまいました。編集の関係で、チョッと見辛いですが・・。電源に鉛蓄電池を利用した、いわゆるバッテリー駆動方式アンプです。電源のリップルが全く無いので、超静かなアンプですよ。出るノイズと言ったら、半導体固有のノイズや抵抗器からの熱雑音くらい。と言っても、スピーカーからブワブワとノイズの洗礼を受けているほど大きくはないです。音量ボリュームＭａｘでも、ノイズは視聴位置から全く聞こえません。と言うか、そんなアンプは却下か、大改造のお仕置きが待ち構えていることでしょう。それだけ上記の回路は、部品の吟味が必要であるプリアンプです。入力段に接合型ＦＥＴという、真空管と同じ電圧制御素子を使っているため、バイポーラ・トランジスタにありがちなショット・ノイズは出ません。代わりに１／ｆノイズというのが、接合型ＦＥＴでは発生しますが。1回のフル充電で200時間の連続稼動が可能ですから、充電は週1回程度とメンテナンスも楽々。夜中に充電して、朝には完了しています。このアンプのゲインは１＋Ｒ７／Ｒ６ですので、本機ではおよそ12倍です。出力段のトランジスタはコレクタから出力しているので、出力インピーダンスは高い方です。ココがネックでしょうか。組み合わせている２Ｅ２２シングルですと、高音は綺麗で問題無いのですが、中域の厚みをもう少し出したいところ・・。オールマイティーなプリアンプがあればそれに越したことではないのですが、今回は再生システムに合わせて、プリ部をリニューアル・オープンさせます。２Ｅ２２の特徴を活かすべく、巷で人気の電流帰還型プリアンプを構想中です。これはビデオアンプに用いられるくらい、高域特性が優れているものです。オール・バイポーラ・トランジスタによる構成で、出力段はプッシュプル・エミッタ・フォロワ。スピーカーもドライブできる、強力な回路です。高域特性とパワフルなキャラを盛り込もうという魂胆です。電圧増幅には、低雑音のトランジスタが手持ちにあるので、そちらを利用します。実験用とでも言いましょうか。最近のバイポーラ・トランジスタは技術の進歩で、接合型ＦＥＴに負けないくらいの低ノイズ化が進んでいます。現状のプリに使っているＦＥＴは、２ＳＫ１７０・２ＳＪ７４なのですが、設計思想が古い部類に入る素子です。今回は比較的新しい設計思想に入る、２ＳＣ２５４５・２ＳＡ１０８３のコンプリを電圧増幅に使います。こちらの評価も今回は楽しみですね。実際同じ２ＳＣ族でも、トランジスタで音はだいぶ変化しますよ。ヘッドフォンアンプですと、デバイスのキャラをまじまじと感じ取れるでしょう。 回路だけを変更なので基板製作だけですが、やはりオーディオは上流に位置するプリアンプを強化したいところです。今週末はまた、オーディオ弄りしてしまいそうですね。電流帰還型アンプについては、こちら↓を参考にしました。にしても・・、何で楽天ブックスさんは表紙の写真を、あまりＵＰしてないのでしょうねぇ。

  March 15, 2007

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  ＳＢＤのランクアップで、真空管アンプの音質改善

  着々とエージング＆改良（改悪？？）が進められている、２Ｅ２２シングルアンプ。２Ｅ２２は直熱五極管ですので、ハム対策として定電流点火しています。定電流回路入り口は６．３Ｖを両波整流し、コンデンサは１５０００マイクロＦ。整流ダイオードには、高速・低損失・低ノイズのＳＢＤ（ショットキ・バリア・ダイオード）です。私は15年以上前から、直熱管の整流回路にＳＢＤを採用しているのですが、電力損失がシリコンダイオードに比べ１／３以下ですし、何と言っても再生音がシリコンの場合と比べ、艶やかで綺麗です。その頃は、一般的なＰＮ接合のシリコンダイオードと比べ、空乏層におけるキャリア蓄積効果が発生しない、新原理のダイオードくらいしか知っていませんでした。市場に出回り始めたので、新しいモノ好きの私として、早速当時のアンプに換装した記憶があります。その頃の直熱管の直流点火には専ら、シリコンのブリッジダイオードが一般的でした。雑誌の製作記事、巷に出回っている真空管アンプキット。シリコンのブリッジと換装（運良く2巻き線確保できた）して一言・・。「綺麗な再生音じゃん！！」それ以来、両波整流とＳＢＤのマリアージュにゾッコンであります^^;秋葉原のパーツ屋で美味しそうなＳＢＤが売ってれば、こまめに将来用として購入してました。中には定格６０Ｖ・６０Ａなんていう、オバケみたいなのも買ってしまいましたが。現段階の２Ｅ２２のフィラメントは、日本インターのＣ１０Ｐ１０Ｑというのが付いています。ＴＯ２２０パッケージで、2素子入っているカソードコモンです。これ1つで両波整流できる、ちょっとオイシイ存在。定格は１００Ｖ・１０Ａですので、電圧は十分余裕があります。一方、２Ｅ２２のフィラメント電流は１．５Ａ。まぁ、余裕といえば余裕なのですが・・。『定格電流の大きいダイオードにすると、音が良くなる』とは、巷でも囁かれていますし、私も何度も経験あります。ここは換装ですな。手元に同じ日本インターの、Ｃ３０Ｐ０３Ｑがあります。　　　　　↓Ｃ１０Ｐ１０Ｑとは比べ物にならない大きさで、パッケージからして信頼性が高そうなので、将来用に購入してありました。当時の値段で、1個\250-くらいだったでしょうか。今は部品が高騰しているので、買っておいて良かったと思ってます。定格は３０Ｖ・３０Ａ！！同じくカソードコモンです。１．５Ａの直流必要なのに、３０Ａのダイオード・・。常軌を逸脱するくらいのバカでかさですが、直熱管のフィラメントは、音楽信号の元である電子を供給する、ダムみたいな部分。大元はしっかりしておきたいものです。またコンデンサのピーク突入電流は、１．５Ａよりも遥かに大きいのです。仮に２Ａ定格のＳＢＤだと、電源ＯＮを繰り返しているうちにストレスで破壊に至るリスクがあります。相手のコンデンサが１０００００マイクロＦとかだと、かなりアヤシイですね～。よく機器の電源をＯＮすると、白熱電球が一瞬暗くなりませんか？突入電流（トランスの突入励磁電流も含む）による電圧効果が原因なんですよ。２Ｅ２２アンプの場合、相手が１５０００マイクロＦなので、突入電流は可愛いものでしょうが・・。１．５Ａなので、ヒートシンクには付けていません。Ｃ１０Ｐ１０Ｑの時では、ほんのり暖かい程度でしたから。パパッと交換して、音出しです。この瞬間がやっぱ、ワクワク＆ドキドキしますね～☆一聴して瞬発力が向上したのが分かります。ティンパニの立ち上がりがよりリアルで、オマケとして高音域が滑らかで一皮剥けた感じです。しなやかでキツさが和らいだと言えば、分かりやすい表現でしょう。２Ｅ２２シングルは高音がちょっと強いので、そこを上手く纏めていくのがミソ。何で３０Ａの出し渋って、使わなかったのかな？？Ｃ１０Ｐ１０Ｑの、５ｍＡでの順方向電圧は０．２２Ｖ。それに対してＣ３０Ｐ０３Ｑのは、０．１０Ｖ！この辺が効いているのかと思います。上には上がいるとはよく言ったもので、実はこんなんがまだ待ち構えています。バケモノ・・。こちらは６０Ｖ・６０ＡのＳＢＤ。８００番台の、直熱送信管のフィラメント定電流点火用にとストックしてあるのですが、過ぎたるは及ばざるが如し・・。これにするんだったら、Ｂ電源の整流ダイオードをウルトラ・ファースト・リカバリ・ダイオードにする方が効果覿面でしょう。１２００Ｖ・８Ａ、逆回復時間２８ｎｓの、キチガイみたいなのが手元にあります。今実装されているのは、１０００Ｖ・１Ａ、逆回復時間４００ｎｓと、ちょっとショボいです。買った当時は４００ｎｓという逆回復時間、だいぶ早かったのですが・・。半導体技術の進歩には、目を見張るものがありますね。こちらの換装も、おいおいやっていきます。果たして、前橋汀子のヴァイオリンはどう表現されるか、今から楽しみです。その前に、カップリング・コンデンサをAUDYN CAP０．３３マイクロＦから東一電気のビタＱ０．３３マイクロＦに換装する予定です。オレンジドロップ＆ＡＳＣ派の私は、ビタＱは一度も聴いたことが無いので・・。AUDYN CAPは初登板で、しかもあり合わせ。日本インターのＨＰ全然、楽天の宣伝してませんね(^^ゞ

  March 11, 2007

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  カヴァと共に春うらら

  関東地方の土曜は晴天に恵まれ、暖かかったですね。最近はスパークリングを飲んでいなかったので、ブランチはカヴァにすることにしました。近くのサティに、Freixenet Extra Brut（フレシネ・エキストラ・ブリュット）があるのを思い出し、早速買いに出かけます。ＯＰＥＮ早々にカヴァを買いに来る客は、クラブ∀バッカスだけでしょう^^;行ってみると、案の定ありました♪一本だけだったので、ぎりでセーフでした。この子は私を待っていてくれたのでしょう☆ここにはセミ・セコもあったのですが、狙うのはエキストラ・ブリュットだけです。やはりカヴァは、超辛口が個人的に大好きですね。楽天ではこのエキストラ、何故か扱っている店舗が少ないのです。サントリーのＨＰでも、フレシネの中でも希少なカヴァとありました。でも安いのです！1本\980-くらい。1時間ほど冷蔵庫で落ち着かせ、頂きです。透き通るようなトパーズ色で、香りは非常にフレッシュ！泡の立ち方も申し分ありません。シャンパーニュのきめ細かい泡には適いませんが、シュワシュワを見ていると何だか幸せな気分になれるのは、私だけではないでしょう。スッキリとした飲み口で、新鮮なグレープフルーツ、早熟な洋ナシ、僅かなパッション・フルーツのニュアンスが感じられます。決してボディーが平坦にならず、ちょっとしたカルテットを聴くような雰囲気が、土曜のブランチを引き立ててくれます♪私はアラビアータとマリアージュさせたのですが、白身魚や甲殻類のシンプルな料理が、やはり王道でしょうね。ディナーでも飲みたかったので、半分で止めることにしました。カヴァは暖かい陽気が合いますね。↓何故かこちらは白ラベル・・

  March 10, 2007

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  半導体式簡易フィルタで音質向上をねらう

  真空管アンプでハム、高帰還の次に厄介なのが、電源関係でしょう。リップルの除去、安定動作、発熱対策など電源で半導体を使うとなると、技術論だけで1冊の本が出来上がってしまうくらいです。特に真空管アンプの安定化電源となると扱う電圧も400V前後と高く、半導体アレルギーの球派が割と多い中で、積極的に半導体を取り入れた真空管アンプの記事はあまり見かけません。私の場合は、使うべき部分には適宜半導体式の安定化電源を導入しています。出力管を固定バイアスで動作させるなら、超低ノイズ・高安定のバイアス回路。多極管接続の場合ですと、スクリーングリッドの安定化は必須ですね。今回は自作の２Ｅ２２シングル・アンプの電圧増幅段を、半導体を使って簡単なリップル・フィルタを付けました。電圧増幅段はＪＪ－ＥＣＣ８０３Ｓなのですが、プレート供給電圧は３６０Ｖ。それに対し、Ｂ電源のパイ型ＬＣフィルタの出力電圧は３７５Ｖ。現状回路ですと、２ｋオーム・２２マイクロＦのＣＲ簡易フィルタです。ここは出力段の信号を電圧増幅段と切り離す、重要な部分です。この定数では、何となく再生音の空間表現がイマイチだな・・って感じですね。チェロの胴鳴りの、微妙なニュアンスとか。コンデサの容量を、２２０マイクロＦにすれば良いじゃんとか、チョークコイルに変更したら・・という意見もあると思います。チョークは古典的ではありますが、優れたフィルタ素子だと思います。ですがチョークは、今回のアンプではスペースが厳しいのでパス。コンデンサの容量ＵＰは、音質的観点から見送りました。流す電流とフィルタコンデンサの容量には、”丁度良い関係”があると思います。あまり大き過ぎると、音がブワ～～ンと締まり悪く感じるのは、私だけでしょうか。今回は下記の回路を用いて、２ｋオームの抵抗と交換です。入出力間電圧２０Ｖ、６ｍＡ程度の電流を流す用途に設計したので、フィルタ用のトランジスタにはＴＯ９２ＭＯＤパッケージのものです。ＴＯ２２０パッケージでも良いのですが、手持ちに適当なのが無かったもので・・。比較的ｈfeの高い品種を選びました。０．１Ｈのチョークは高調波対策ですが、気休め程度でしょう。ブリーダー電流を、フィルタ用トランジスタのベースバイアス電流よりも十分大きな値に設定してあります。物の本では、１０倍前後と書いてありました。ブリーダ電流があまり少ないと、トランジスタの自己発熱でベース電流が減少し、出力電圧が上昇してしまうからです。Ｒ２の３６０ｋオームには３６０Ｖの電圧が掛かります。高電圧の使用に耐えうる、メタルグレーズ抵抗をチョイスしたいところですね。私は以前、印加電圧３００Ｖ定格の抵抗に４５０Ｖ掛けて、沿面放電によりビリッた事があります。グレーズの入手が難しければ、１８０ｋのシリーズでも良いでしょう。最近の電解コンデンサはサイズが小さくなっており、上記の回路は親指くらいの基板に詰め込むことが出来ました。元の抵抗の2倍くらいの面積ＵＰに留まったので、有難いことです♪因みにコンデンサは、ニチコンの１０５℃高信頼品です。ブラックゲートがあればそれにしたいのですが、４５０Ｖのリードタイプは確か無かったし、それにヤツはデカい！火入れです！コンデンサが甘栗みたいに飛んだり煙モクモクもなく、安定した３６０Ｖを出してくれました。まぁ、回路が簡単ですから^^;換装後の音だしは・・。この時が一番ワクワクしますね☆最初は硬い雰囲気でしたが、徐々に空間に明瞭さが増し、低域の分解能も上がった感じです。２ｋに比べ劇的な変化ではないですが、質が向上した印象を持ちました。部品のコストは\600-程度と、リーズナブルの割に効果はしっかりしています。チョークですと、数千円しますからね。でも小型で良いチョークがあったら、試してはみたいです。関東地方の日曜は雨・・。午前中はゆっくり音楽を聴くとしましょう。

  March 9, 2007

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  レギュレータＲ－５０の、バージョン・ＵＰ計画

  3/6の日記にて、アイソレーション・レギュレータのＲ－５０電源部の、ＢＡ４０というブリッジ・ダイオードの出所が解りました。http://www.datasheetcatalog.com/datasheets_pdf/D/B/A/4/DBA40.shtmlのデータシートが決め手です。ブリッジの交流入力電圧を測定したり、出力電力を計算すると、手元にある６００Ｖ１０Ａのが必要十分なスペックを持っています。また蓋を開けて、ダイオードを交換してしまいました。東芝セミコンダクタの、１０Ｊ４Ｂ４１というブリッジに換装しました。写真ですと、黒い円柱の左の黒い四角のがそれです。円柱の上に乗っているのが取り外したＢＡ４０ですが、大きさが全く違いますね。体積比で、5倍以上の差があるように見えます。ＢＡ４０は、まるでお子ちゃま☆メーカーはコストとの兼ね合いで、必要最小限の素子しか使いません。それを余裕タップリの素子にすれば、音質的には非常に有利に働きます。ブリッジは直流を作る大元ですので、キモと言えるでしょう。手持ちのヒートシンクも付けて、熱ストレスの軽減も図りました。こういったケアをすると、電子部品は意外に長持ちしてくれるのです。ブリッジ交換後のＣＤプレーヤに電力を供給しての印象は、残念ながら大きな改善どころか小さな改善とまでも言えません。何となく、ベースのキック力が上がったかな・・。みたいな感じです。微々・・。プレーヤのＤＣＤ－Ｓ１は、電源部の設計がしっかりしている事も相まって、差は出にくいのでしょう。これがプリアンプに給電するのでしたら、違いがより感じられたかもしれませんね。残念ながら私のプリアンプは、鉛蓄電池駆動。今回は自己満足の範疇でした。Ｒ－５０、まだまだ改良の余地は十分に残されています。例えば今回の写真の右下に、垂直になってる薄緑色の部品。出力段トランジスタのエミッタ抵抗だと思いますが、これが上のコンデンサに接近していて、放熱で煽っています。使っている抵抗の品質も、見る人が見れば一目で『コヤツは是非とも変えたいな！』って思わせるオーラを放っています。ＤＡＬＥというアメリカ製の、メタルクラッド抵抗に換装の刑ですな。巻き線で信頼性が非常に高く、アメリカ軍に部品を納入しているメーカーの1つです。それに放熱器付けて、熱でコンデンサを煽らないように改良するつもりです。もうこんなに弄くり倒してたら、完璧自己責任ですよ。メーカのサービスマンが見たら、ビックリするだろうな・・。全然違う部品が乗ってる！！って。しまいには基板上の抵抗全部を、高精度の高級金属皮膜抵抗器に変えちゃいそうです。出力トランスを、レギュレーション抜群のＲコア・トランスに換装しちゃおうかなな～んて野望も抱いています。アル中に近いオーラですな^^;そんな私も、トランジスタだけは最後の牙城ですね。高周波特性がそれぞれあるので、ただ単に大きいのに交換という訳にはいきません。やるからにはオシロスコープ用いて、徹底抗戦の構えが必要でしょう。写真見て思い出したのですが、最初に壊れたのは黒い円柱の右にある、グレーの直方体の部品です。回路のスタート用リレーなのですが、壊れて出力電圧が出ませんでした。その時も自前で交換して、あっけなく修理した記憶があります。こんな部品交換するだけで、メーカーに出したら\1万の修理費用が請求されるでしょう。リレーはオムロン製で、1個\400-くらいなのに。ウチのＲ－５０はハズレなのか、3回は自前で修理してますよ。同じ型番の製品でも、壊れないのは20年も壊れないのにねぇ・・。因みに私は、家庭用電気・電子機器修理技術者の資格を持っていますので、こんな芸当が出来ちゃうのです。簡単な回路に限りますけど(^^ゞ次回の日記にＲ－５０が出るとしたら、先の抵抗器の件でしょう。部品入手の目処が付いたら、ダッシュで変えたい！

  March 8, 2007

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  JJ-Electronic社の高信頼真空管、ECC803Sを試す

  今週の月曜、秋葉原のアムトランスでJJ-Electronic社のECC803Sを買ってしまいました。JJ-Electronicはスロバキア共和国にある真空管メーカーで、旧Teslaです。銘球の復活に意欲的で、2A3や300B、KT88などをリメイク生産しています。ECC803SはドイツのTELEFUNKENがECC83のノイズ特性などを改良した、電圧増幅用双三極管です。寿命や故障率がズバ抜けて高品質な、エリートとも言える真空管です。ですがその価格はアホみたいで、1970年頃ではECC83の5倍もしていたのです。今はオリジナルが、1本\2万くらいでしょうか・・。フェイク・ビジネスが出来上がってしまいそうですな(笑)私はお手軽にJJのです。秋葉原のアムトランスで、1本\1,800-でした。それでも造りは非常に丁寧で、各所にオリジナルECC803Sとは違った改良が見られます。上の写真で小さいの左から2つがJJで、一番右はSOVTEKの12AX7WXT+です。12AX7互換ですので、回路定数を変えずに差し替えですよ。半導体アンプなら、ケースや基板外して、半田ごてでトランジスタを交換して・・となりますが、真空管アンプは大体が真空管がシャシー上面に乗っかっている格好です。ですから差し替えも非常にお手軽♪12AX7互換球は他にも12AX7AやCV4004、7025、ECC83と色々あるので、差し替えて音の違いを楽しめます。さてJJのECC803Sですが、先日挿していたロシア製SOVTEKブランドの12AX7WXT+とはまた違った再生音です。JJの方は更に静寂感が増し、雨が上がったイタリアの青空を思わせるような、非常に清涼感のある音ですが、決して硬質にはなりません。低域はちょっと軽めですが、その差は微々たるものです。バロック音楽をかけてみたのですが、チェンバロの倍音は非常に綺麗です。分解能がワンランク上がった感じですね。ヴォーカルもアーメリングのソプラノは、ゾクゾクするほどにKOさせられますね。JJのはSEXYな艶っぽさなので、今のところ一番気に入っています。ウワサによると、JJのECC803Sにはニッケル・プレートなるものが欧州で若干ではありますが出回っています。JJのホームページにはニッケル・プレートのそれは公開していませんので、オーディオメーカーや商社が独自に造らせたのが流通しているのでしょう。ロシア製12AX7にも、僅かではありますがニッケルのが出回っています。再生音は中・高域に独特のキャラがあり、オーディオ仲間の評価は高いです。ニッケル製品は、シルバー・プレートというニックネームがあります。銀メッキではないですよ。私も最初は、プレートが銀メッキ！？と思いましたが、調べたらニッケルのことでした。次の換装はコレですね。日本国内のネットで検索しているのですが、どこも売り切れでした。こまめに秋葉原を散策するしかないでしょう。それか、思い切って個人輸入するか・・。2E22シングルアンプの、現状の電圧増幅段の電源デカップリングは、2kオーム・22マイクロＦと、ちょっと不足感があります。初段に出来るだけ高電圧を掛けたかったので、2kオームという低抵抗になりました。それは再生音の混濁のリスクがあります。カルテットでヴァイオリンとヴィオラが歌うと、同じ音域で？？みたいな感じがごく僅かではありますが感じられます。低域の分解能も犠牲になっていることでしょう。簡単な半導体式リップル・フィルタを用意しましたので、2kオームをコレに換装です。他にもB電源整流用シリコン・ダイオードを高規格・超高速品に変える予定ですが先ずは半導体式リップル・フィルタですね。次回の日記で、フィルタの効果を公開するつもりです。JJ-Electronic社のECC803Sについて電源ON時、ヒータがパッと明るくなりその後定常になります。ヒータ設計の段階で、ECC803Sはヒータ・フラッシュ（フィラメント・フラッシュとも言う）がなされていますので、異常ではありません。心配な方はヒータを直流定電流点火すれば、ハムは更に減りラッシュ・カレントも少なくなり寿命が延びます。JJ-Electronic社のＨＰGrooveTubesの高品質管です↓

  March 7, 2007

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  電気機器を修理

  私はオーディオ・アクセサリーに、ＣＳＥというメーカーのＲ－５０という電源装置を使っています。供給先はＤＥＮＯＮのＣＤプレーヤー。このＲ－５０という装置、何をしているのかと言うと、交流（ＡＣ１００Ｖ）→直流→交流（ＡＣ１００Ｖ）と電気変換しているのである。何故こんな意味もない事をするのだという方が殆どでしょう。家庭に引き込まれているコンセントには、本来ならば綺麗な正弦波の１００Ｖが来ているハズです。がっっ！、オシロスコープで波形を見ると正弦波とは思えない歪よう、おまけに９７Ｖとか電圧は低い場合が殆どです。私の家庭には１０２Ｖ来ていましたが、波形は大きく歪んでいました。こう言った現象は、近くに柱上トランスが無い、近くに大きなオフィスや工場がある、家庭でデジタル機器やインバータ内臓機器を使っている・・などの場合に起きます。殆どの家庭に当てはまってしまいますね^^;オーディオやってて、夜のほうが何となく音が良いな。って感じた方はいませんか？それは電源事情が昼に比べ、好転しているからです。そんな不安を解消してくれるのがＲ－５０という、アイソレーション・レギュレーターという装置なのです。この装置の出力コンセントには、非常に綺麗で安定度の高い１００Ｖが出力されます。負荷側の消費電力が瞬間的に増大しても、一定の電圧・周波数を保ってくれるのです。しかも、出力周波数は５０Ｈｚ又は６０Ｈｚがスイッチで選択出来るので、関東にいながら関西の６０Ｈｚで音楽を聴くことが出来るのです！この装置は10年以上も前、画期的なオーディオ・アクセサリーとして話題となりました。新しいモノ好きのクラブ・バッカスは、早速買ってしまいました。この装置を使うと、分解能が増して純度の高い再生音となる傾向があります。しかし最近になって、この装置の調子がおかしいのです。１００Ｖは出るのですが、かなり発熱するようになりました。ヒートシンク（放熱器）に手をかざすと以前はほんのり暖かいな・・が、真夏の太陽を感じさせるほど熱くなっているのです。装置が発熱すると言ったら、問題となる場所はある程度限られてきます。そんなんで早速修理↓家電製品は、製造を打ち切ってから8年間（又は6年間）は、メーカーが責任を持って修理できるよう法律で義務付けられています。ですがこの製品は10年以上経っているので、メーカーも修理対応出来ません。ならば自分で修理・・。アヤシイとあたりを付けた、電源部の電解コンデンサー、８０Ｖ３３００マイクロＦを交換することにしました。装置基板の手前、黒い円柱状のもの2つ並んでいるのがそれです。今回は１００Ｖ４７００マイクロＦ、１０５℃の高信頼品にしました。基板に付いているのは８５℃の一般品です。コンデンサ・メーカーでは、１０５℃２０００時間を保証していますから、８５℃雰囲気では８０００時間使えることになります。電子部品は雰囲気温度が１０℃下がると寿命は２倍長くなります。アレニウスの法則より・・。容量がＵＰしていますが、2倍とかにはしていないので大きな問題ではありません。電解コンデンサなんて、ピッタリ３３００マイクロＦなんてありゃしないのですから。定格電圧も１００Ｖとアップしています。オペレーション時のコンデンサの印加電圧は実測で７１Ｖでしたので、本当は８０Ｖがベストなのですが、１００Ｖしか売ってなかったので・・。右の二つのが、新しいコンデンサです。交換ついでに、１００Ｖ０．４７マイクロＦのフィルム・コンデンサをパラにしました。高調波を電解コンに流さないためです。交換したら蓋を閉めてオシロとテスターで出力波形を確認します。ＯＫでしたので現役復帰させました。温度上昇は、ほんのり暖かいに戻ってくれましたよ。実は6年前に、この装置の電解コンデンサを全て交換したのですが・・。（これも自前^^ゞ　）電源部のコンデンサは傷みが早いです。やはり電源部は装置のキモと言えるでしょう。今回の修理費用は、\2,620-ナリ。Ｒ－５０の電源部には、ＢＡ４０というブリッジ・ダイオードが付いてます。ここを近い将来、ＵＰグレードするつもりです。どなたか、ＢＡ４０の定格をご存知の方いらっしゃいませんか？手元のダイオード規格表にも載ってなかったし、ネットでも無かったです。思い切って１２Ａタイプにしちゃおうかな。長門に大和の主砲を搭載させる感じですが・・。オーディオはハマるとキリが無いですね。流石！私が応援する楽天！！こんな物まで売ってる↓私のＲ－５０と性能、価格はほぼ同じですが、こちら↑は出力周波数が６０Ｈz固定です。ちょっとサイズが大きいかな。Ｒ－５０の3倍くらい。

  March 6, 2007

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  ２Ｅ２２シングルアンプ　初段管を１２ＡＸ７ＷＸＴ＋に設計変更

  直熱管の２Ｅ２２シングルアンプは、相変わらず澄んだ綺麗な音を出してくれます。初段管はＲＣＡの１２ＢＺ７なのですが、ロシア製ＳＯＶＴＥＫブランドの１２ＡＸ７ＷＸＴ＋が気になる所・・。以前、オリジナルＥＬ３４プッシュプルに使っていたので、4本手元にあります。私が持っているのは現在流通しているＳＯＶＴＥＫブランドのものと若干違い、電極絶縁・支持用のマイカ板が3枚あります。今のは2枚です。下2枚のマイカ板でプレート等の電極を絶縁・支持し、一番上のマイカ板ではリング・ゲッターの支持に使われています。プレートの材質は現行版と同じく、グレーのものです。材質はリサーチ中でして(^^ゞロット番号と思われる”９８”がプリントされているので、だいぶ前の製品と思われます。今の製品ですと、”０３　１１”といった表示です。上が今回の回路定数です。１２ＡＸ７のパラ接続ですが、負荷抵抗はかなり低めです。出来るだけ電流を流し音に厚みを持たせたかったので、こんな定数になってしまいました。プレート電圧２２０Ｖ、プレート供給３６０Ｖですので、２００Ｖppは取れそうです。高感度の五極管シングルには、十分過ぎるスペックです！交流負荷抵抗は３９．３ｋオーム・・。うぉら働け！働け！！みたいな酷使ぶりでしょう。1本\1,000-位だったと思うので、もう使い捨て感覚ですね。疲労感から歪の増大がネックではありますが、歪減少にはプレート負荷抵抗の４７ｋを、定電流負荷にすれば解決出来るでしょう。半導体を使った高精度定電流負荷なら、デカップリングも取っ払えそうです。これはまたの機会に・・。回路中でコンデンサの補助単位は、マイクロです。2日間通電した状態での音質は・・。１２ＢＺ７であったハムは皆無になりました。スピーカーに耳を近付けても、全く聞こえません。再生音は、残響・倍音・空間成分が整理された印象ですね。いわゆる、モニター的という音の出し方で、ちょっと硬質感があります。色付けはあまりさせない感じですね。クラシックですと物足りないですが、明瞭な感じはします。こういったキャラが、１２ＡＸ７はプリアンプによく採用されるのでしょう。他にも１２ＡＸ７の同等管があるので、頃合を見てレポートします。

  March 3, 2007

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  ワイン銘醸街道の裏通り

  最近は真空管アンプの記事ばかりでしたので、一息ついてワインを飲みました。地元の酒屋で10％OFFキャンペーンやってたので、冷やかし程度に覘くつもりだったのですが・・。ちょっとお買い得な雰囲気のワインを見付けてしまったので、買ってしまいました。BOURGOGNE（ブルゴーニュ）のHAUTES COTES DE NUITS（オー・コート・ド・ニュイ） 2002年です。生産者はジャン・フィリップ・マルシャンという造り手ですが、手元のフランス・ワイン辞典には残念ながら載っていませんでした。時間のあるときにリサーチしてみます・・。さて前置きはこの位にして、早速飲んでみました。グラスに注ぐと宝石のようなルビー色で、透き通るような色合いがたまりません☆液体の宝石と言えるでしょう。香りは控えめで、摘み取る前の野いちごのニュアンスです。口に含むと現代的でスタイリッシュ、無駄な言葉は言わない女性のイメージですね。ちょっとラインが細いスーパーモデルの雰囲気ですが、上品な印象で押してくる強みはありません。デキャンタージュしておけば良かったと思いました。果実爆弾、ごり押しのキャラではないので、合わせる料理はバーベキューよりも天ぷらやチキングリルの方が上手くいくと思います。私は鍋物と合わせて美味しく頂きました。因みにこのワイン、\1,700-程度で売ってました。ただのブルゴーニュと表示のワインならまだしも、それよりも生産地域を細かく指定したワインがこの価格はオドロキです！！良く出来たシャンベルタンには到底及ばないですが、それでもブルゴーニュの楽しさを与えてくれるワインだと思います。翌日飲んでみると・・。更に果実味が増して心地よい余韻を満喫できますよ。サービス温度は15℃位と、若干高めのほうが心地よい雰囲気を醸し出しています。さすが楽天！！同じ位の値段で売ってた↓**********************************************************************HAUTES COTE DE NUITS（オー・コート・ド・ニュイ）ブルゴーニュのワイン一大産地であるCOTE D'OR（コート・ドール）の内の一つ。ブルゴーニュの中心都市ボーヌのすぐ北に位置する。平均標高は400mと、ブルゴーニュの畑としては高い位置にある。COTE DE NUITSが一般的で有名だが、この産地も良い物はやはり美味しい。ただ生産者ごとのバラつきが大きいので、2002年とかの優良ビンテージでハズレを引く確立を抑えたいところ。裏通りのワインと言った感じが全体的な印象で、落ち着いたボディーのものが多い。赤中心で白はおよそその10％で、僅かながらロゼも産出している。ラベルでの正式表示は、BOURGOGNE HAUTES COTE DE NUITS

  March 2, 2007

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  RCA 12BZ7が到着♪

  先日、通販で購入した電圧増幅用真空管のＲＣＡ １２ＢＺ７が来ました！早速梱包を開けてみると・・。写真の右のが今回のＲＣＡで、左はＧＥのです。ＲＣＡの大きいロゴの下に１２ＢＺ７の型番、下には製造ロットと思われる、６９ ０９とありました。1969年9月製造と思われます。手持ちのＧＥのは黒色光沢プレートなのですが、ＲＣＡのはサンド・ブラストしたような鈍いつや消しの灰色プレートです。カソードはＧＥの2倍くらいある表面積ですが、プレートの大きさは同じです。プレートのプレスの雰囲気も同じですので、金型はほぼ同じで製造工場が違うか製造年代が違うのでしょう。プレート形状の違いと言えば、ＲＣＡのには片側に若干の凹があります。面白いのは電極の絶縁に使われているマイカ板が、ＲＣＡのは上側が厚く、ＧＥでは下側が厚いことです。他にも違う所は、ＲＣＡのガラス外側にはＵ．Ｓ．Ａ　１２ＢＺ７と焼付けが施されているのですが、ＧＥにはそれがありません。ＧＥは使っていくうちにプリントが消えてしまうと、この球は何なんだ！？ってなってしまう危険をはらんでいます(^^ゞかつては世界最大の電機メーカーＧＥも、結構アバウトですね。リングゲッターは両方とも管の頂上に付いているのですが、ＲＣＡのリングはＧＥの7割程度の大きさになっています。型番が同じなので、アンプの定数を変更することなく差し替えて電源ＯＮです！この辺はアバウトな設計が効く真空管アンプの良い面でしょう。ピン接続はもちろん同じです。一晩通電しっ放しで、翌日聴いてみました。ＲＣＡのほうがのびのびと鳴っていて、空間がフワッとする感じです。ＧＥのはちょっとタイトでしょう。音楽表現の上手さは、ＲＣＡの方が上ですね。古き良きアメリカンサウンドに現代性をプラスした印象です。クラシックのオケも、威風堂々とした感じで鳴ってくれるのは嬉しいですね。こう文章で書いてしまうと、さも音質が様変わりしたと印象を持たれる方もいると思います。ですがそれは微々たるもの。回路変更による音質変化には、到底及ばないことを添えておきます。真空管を変えるのは、レギュラーからハイオクにすると言った感じで、回路変更はサスの交換みたいな印象でしょうか。ただ・・、ＲＣＡのはＲchから僅かにブ～～ンとハムが出ます。スピーカーに耳を近付けて、ようやく聞こえるレベルではありますが。視聴位置からは、ハムが鳴っているかは分からない程度です。Ｌchはごく僅かなのですが。球を差し替えるとＬchがハム・ブンブン・・。どうやら真空管の個性のようですね。最後に”Ａ”の無い型番の電圧増幅管は、マイクロフォニックノイズや振動に対する機械的対策が施されていません。この真空管はオーディオユースには造られていなかったせいか、１２ＢＺ７Ａなるものは聞いたことありません。手元のＧＥ真空管ハンドブックにも、”Ａ”有りは載っていませんし。ハム対策の古典的手法である、１２ＢＺ７のヒーターにハム・バランサをつけたのですが、ハムが１／３に減った程度です。何ともしょぼい結果に終わってしまいました。この時の残留雑音は、ＪＩＳのＡ補正で０．７ｍＶ。最初の０．０３ｍＶとは雲泥の差です(ー_ー)!!直流５０Ｖ程度のヒーターバイアスを掛けるという手法もあるのですが、こちらはまだ試していません。５０Ｖという数値は、過去の実験の結果からです。ここは思い切って、ヒーターを直流点火すべきでしょうか。６．３Ｖのヒーター巻き線が1回路余っていますから。最近、私のアンプは残留雑音が０．０５ｍＶ以下をヒットしていただけあって、この大きさは納得がいきません。取り付けスペースの許す範囲で、半導体による直流点火回路の基本設計はしました。これ以上ないシンプルさですね。簡単な回路ですが、この回路のリップル除去率は６０dBですので、出力側のリップル電圧は１／１０００になります。まぁ、お手軽回路ですからこんなものでしょう。私の設計した低ドロップ型定電流回路はＯＰアンプを使っているので、リップル除去率は１１０dBくらいの強力なものです。今回は取り付けスペースが厳しいので、定電流は諦めました。ヒーターの長寿命化に、定電流駆動は優しい方法なのですが・・。ここの設計のミソは、ブースタであるＬＭ３８５－１．２と低ドロップ型レギュレータの組み合わせです。ＬＭ３８５－１．２の絶対最大定格の一つであるリバース電流は、３０ｍＡです。低ドロップ型３端子レギュレーター（ＰＮＰ型）には、起動時のラッシュカレントがこの値よりも遥かに大きいのがあります。ＩＣＬ８０６９なんか持ってきた日には、電源ＯＮと同時にこのＩＣが昇天する危険をはらんでいます。特に古い設計の低ドロップ型三端子レギュレータにこの傾向は大きく、サンケンのＳＩ－３０００シリーズは１００ｍＡ近くにも上ります。ＳＩ－３０００シリーズは、グランドアップ難しいでしょう。最近はラッシュカレント制限回路が内蔵されているレギュレータもあるようですが、今回路のＴＡ４８０５のデータシートを見る限り、ラッシュカレント制限回路が内蔵されている感じです。不安な方は整流用シリコンダイオード（０．５Ａくらい）が無難でしょう。因みにこの設計のＴＡ４８０５は秋葉原で入手可能です。三端子レギュレータの７８シリーズとピンコンパチで、パッケージはＴＯ２２０のフルモールドです。フルモールドですから、ヒートシンク絶縁用のマイカやシリコンラバーは要らないというのが、メーカー側のウリだそうで。最大出力電流が１Ａですので、初段用のヒーター直流点火にはベターな雰囲気のＩＣだと思いますよ。定格電流付近の三端子レギュレータを持ってきて、ヒーターのラッシュカレントをレギュレータの過負荷制限回路でストップさせて、真空管の寿命を延ばす狙いも含まれています。整流用ブリッジ･ダイオードは、低損失型がベターでしょう。ショットキを4本使ってでもロスを少なくしたほうが良いです。トランス以外の一般部品で、トータル\1,100-ほどというお手軽さ☆ヒーター巻き線と取り付けスペースが余っているアンプをお持ちの方は、追試をしてみると面白いかもしれません。私は以前、初段ヒーターを６Ｖの鉛蓄電池で点火して使っていた時期がありました。メンテが面倒なのでその後は使っていませんが、一種独特の静けさを持っていました。今のスピーカーは能率が８０ｄＢ台と低能率な製品が殆ど。ハムノイズ１ｍＶは、致命傷ではないかと思います。私のスピーカーは９３ｄＢだったと思いますが、１ｍＶは運命の分かれ道といった感じです。この週末、また悩みが増えてしまいました。初段をＥＣＣ８０３Ｓにしちゃおうかな・・。ＥＣＣ８０３Ｓは、ＪＪで安い割には高品質品が売られていますから。音の評判も現代的で、悪くないと聞きました。暫くは音を楽しんで、手持ちの１２ＡＸ７ＷＸＴ＋にしてみます。因みにＥＣＣ８０３Ｓは１２ＡＸ７同等管で、超低ノイズ化した電圧増幅用真空管です。ドイツ有数の電機メーカーである、TELEFUNKENが開発しました。ドイツは世界大戦での敗戦国なので、工場や軍事施設がことごとく爆撃され、真空管は当時最高品質のレベルにもかかわらず、市場ではあまり見掛けません。その為ドイツ製のオリジナル真空管は希少で、法外な値段が付いています。三極出力管ペアで￥30万！！とか！同じ敗戦国である当時の日本製真空管とは、雲泥の差の技術力で仕上げているのが、ドイツ真空管の凄いところです！（1960年頃の日本製真空管は高品質ですよ）その真空管を使ったアンプの音は、最高レベルと聞いています。ワインで喩えるなら、ロマネコンティでしょうね。何時かはオリジナルの球を使って、アンプを設計・製作してみたいものです☆**********************************************************************１２ＢＺ７電圧増幅管である１２ＡＸ７のユニットをパラって、2ユニットを封入した感じのドライバ兼電圧増幅用双三極管。１２ＡＸ７と比べミューは変わらず、相互コンダクタンスは2倍、内部抵抗は半分。ロングプレートで１２ＡＸ７の２．５倍程度ある。市場にはＧＥ、ＲＣＡ、ＳＹＬＶＡＮＩＡ製をよく見掛ける。＜定格＞ヒーター：１２．６Ｖ、０．３Ａ／６．３Ｖ、０．６Ａ最大プレート損失：１．５Ｗ（1ユニット）最大プレート電圧：３００Ｖ＜代表動作例＞プレート電圧：２５０Ｖグリッド電圧：－２Ｖプレート電流：２．５ｍＡ内部抵抗：３１．８ｋオーム相互コンダクタンス：３．２ｍモー増幅率：１００

  February 28, 2007

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  ２Ｅ２２シングルアンプの電気的特性

  昨日の回路での特性を公開します。測定器は日本オーディオ製のオーディオ総合試験機であるＵＡ－１Ｓです。初心者でも使いやすくて、この位のデータなら１時間もしないで採取できますよ。残念ながら、楽天には売ってなかったです・・。Ｐ・Ｋ－ＮＦＢ １２ｄＢのみで、オーバーオールのＮＦＢは掛けていません。残留雑音はＡ補正ありで０．０３５ｍＶとなりました。非常に静かなアンプと言えましょう。直熱管でこの値は、製作記事でも見たことありません。Ｂ電源にパイ型チョークフィルタや２Ｅ２２フィラメントの定電流点火、スクリーングリッド定電圧化によるものでしょう。先ず周波数特性ですが、－３ｄＢ落ちが低域では２０Ｈｚの測定限界以下、高域が１２０ｋＨｚです。出力は１ｋＨｚ、１Ｗを基準にしています。初段を低インピーダンスにしたことと、Ｐ・Ｋ－ＮＦＢの直流カットコンデンサに４７マイクロＦという大容量を奢ったのが効いているのでしょう。それに加えて、出力トランスの周波数特性が良好なのも幸いしています。流石はタンゴのＸＥ６０－５ＳＮＦです。高域のアバレも無く素直に減衰していますね。ここにピークがあったりすると、聴いていて疲れる音となる傾向にあります。次にダンピング・ファクタ特性です。全帯域にわたって１．９６とほぼ一定の値を示しています。低域で若干の上昇、高域では僅かに下降しています。２と言う値は、私のシステムではちょっと不足気味でしょうか・・。６ｄＢのオーバーオールのＮＦＢを掛ける選択肢もあります。これは視聴して決めましょう。最後に歪率特性を示します。上のグラフが１００Ｈｚ、１ｋＨｚ、１０ｋＨｚそれぞれの歪です。初段の低インピーダンス化、出力段のスクリーングリッド定電圧化が功を奏しているかと思われます。五極管シングルでこのように全ての周波数における歪率カーブが揃うのはあまり見掛けません。歪の上昇カーブもなだらかで、クリップポイントがつかみにくいのですが、７Ｗくらいはいけるのではないでしょうか。歪打消しなんてハナから頭にありませんでしたから、妥当と言えばそれでおしまいでしょう。ただ１Ｗでの歪率が１％を超えているのは、初段の負荷が重くてここでの歪発生が多いと思われます。下のグラフが１ｋＨｚにおける第２、第３高調波歪特性です。殆どが第２高調波ですが、出力の増大に伴って第３高調波が多くなります。低出力時での第３高調波の少なさ、素直な周波数特性などが総合して色気のある艶っぽい高域を再現しているのかもしれません。暫く音を聴いて、数ｄＢのオーバーオールのＮＦＢを掛けてみます。ＲＣＡの１２ＢＺ７も明日頃には到着するので、こちらも楽しみです♪

  February 26, 2007

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  ２Ｅ２２シングル・アンプ補足

  昨日の日記の補足です。増幅部の基本回路図を添付してみました。見づらいでしょうがご勘弁を・・m(__)m回路図上の直列ＣＲがＰＫ－ＮＦＢです。ここの低域カットオフ周波数は、出力段グリッドのよりも1ケタ低くしてあります。ＰＫ－ＮＦＢ量を決定する抵抗は、電源投入時に直流カットコンデンサにチャージ電流が流れるためと、出力段の交流大振幅が加わるので３Ｗ定格は欲しいところです。無誘導巻き線型抵抗器がベストだと思います。デールというメーカーが有名でしたが、今でも売ってるのでしょうか？秋葉原のオーディオ専科かアムトランス、海神無線に売ってるかと思います。私は10年前、新宿のＰ＆Ｃで買った記憶があります。無誘導巻きが難しいなら、金属皮膜でも大丈夫でしょう。初段のカソード・バイアスは一部ダイオードを使っています。この部分を抵抗に置き換えると２００オームと非常に低抵抗になってしまい、バイパス・コンデンサの容量がバカでかくなってしまいます。コスト削減のため、シリコン・ダイオードに置き換えました。シリコン・ダイオードは－２ｍＶ／℃の温度係数を持っているため、ダイオードが温度上昇すると初段のグリッド・バイアス浅くなり、プレート電流が増える傾向にあります。といっても僅かではありますが・・。それをキャンセルする電流帰還抵抗がいくぶん必要ですが、１２ＢＺ７のパラでｇｍは７ｍモー程度ですので数１０オームあれば十分です。ダイオードがショートした時にも備え、電流帰還抵抗があったほうが心理的には落ち着くでしょう。本機では４７オームです。出力段のフィラメント・ハムバランサの可変抵抗器は省いて、固定抵抗器2個の中点からアースに落としています。２Ｅ２２のフィラメントをＯＰアンプを使った高精度定電流駆動しているので、バランサ弄ってもハムは変わりません。と言うか、ハム自体無いです。このアンプの残留雑音が、０．１ｍＶも無いのですから。音声信号が通過する部分ですので、可変抵抗器は無くしました。本機のフィラメント定電流回路は入出力間電圧差が低いので、６．３Ｖのヒーター巻き線を整流するだけで、２Ｅ２２が点火できます。ここいらでデータを取っておこうと思います。この回路での周波数特性や歪率特性のデータをまとめています。五極管シングルとは思えないほど、綺麗なデータが取れましたよ。出てくる音と比較して納得しちゃいました。五極管シングルも真面目に造ると、良い返事が返ってくるものです。

  February 25, 2007

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  ケラスのチェロ名演奏に酔う

  先日、久しぶりにＣＤを買いました。２Ｅ２２シングルアンプも部品がこなれてきて、音がだいぶ安定してきたし、もう5年はＣＤ買ってなかったし・・。ＮＨＫ－ＦＭで聴いて気になっていた、ドヴォルジャークのドゥムキーです。中間楽章のピアノ独奏が、ノスタルジックでとっても印象に残っていたからです。このピアノ演奏部分が、映画音楽に使われていたような。どうも思い出せません・・。最初は国内盤を探していたのですが、録音が20世紀のものばかりです。最近のＣＤはＳＡＣＤ（スーパー・オーディオ・ＣＤ）じゃなくても録音技術の進歩で20世紀のＣＤよりも高音質のものが多い（ハズ）です。輸入盤を探してみると、1枚だけありました！2004年録音で、チェロはジャン・ギアン・ケラスという若手です。ドゥムキーの他に、ドヴォルジャークのチェロ協奏曲も収録されています。日本語のパンフも同梱ということなので、これに決めました。早速聴いてみると・・。洗練されたドヴォルジャークのチェロ協奏曲です！いわゆる、土臭くないドヴォルジャークですね。ケラスの演奏は適度の緊張感が漂っていて、つい聴き入ってしまいます。私はヨーヨー・マのチェロ協奏曲も持っているのですが、こちらの方がもっと民族的でスラブっぽい雰囲気を醸し出していますね。ドゥムキーの方も現代的にスッキリと解釈されていて、クラシック初心者の方には理解しやすいかと思います。私は土臭い演奏が昔から好きなのに、何故かこの演奏を気に入っています。毎日聴いちゃってますね(^^ゞそうそう録音のほうは・・。各楽器の分離や泡立ちが良く、暗騒音が非常に少ないです。ダイナミックレンジが広く、ＣＤが登場した頃の音とはだいぶ様相が違いますね。聴感上の歪が非常に感じられません。それは総じて、立体的な空間表現に繋がっています。デジタル信号処理に使うＩＣの高速化や録音技術・機材の向上もあるでしょう。話は変わって、24日の土曜に２Ｅ２２の回路を大幅に変更しました。前の日記では構想を書いただけでしたので、今回は視聴レポートを含みます。初段の１２ＢＺ７によるＳＲＰＰから、同じ球のＣＲ結合増幅器に変更です。１２ＢＺ７をパラレル接続にして出力インピーダンスを下げ、プレートには２４０Ｖの電圧をかけ、電流もタップリと６ｍＡ流します。できるだけ特性曲線のリニアな部分で使いたかったからです。１２ＢＺ７の内部抵抗よりも2倍高く、相互コンダクタンスが半分の１２ＡＸ７というメジャーな電圧増幅用真空管があります。たまにアンプの製作記事で、１２ＡＸ７に１２０Ｖとか割と低い電圧を掛けている例をみますが、私はあまり好きではありません。わざと低い電圧を掛けてリニアリティーの悪い部分で動作させ、出力管との歪打消しをやっていると思うのですが、出てくる音はどうなのでしょう・・。浸透力が足りない感じがしてしまうのは、私だけでしょうか？加えて１２ＡＸ７のグリッドバイアスは、グリッド電流を絶対に流さないためにも－１．５Ｖは欲しいです。出力段はカソード・ＮＦＢとオーバー・オールＮＦＢを廃止です。どうも音がモタついている感じがしたからです。変わりにＰ・Ｋ－ＮＦＢに変更しました。出力段のプレートから初段のカソードへ掛けるマイナー・ループＮＦＢの一種です。本当はＤＣで掛けたかったのですが、初段の動作点がクリティカルになるので直流カットのコンデンサーをＮＦＢ抵抗と直列に入れました。４７マイクロＦと物量を投入して、超低域までＮＦＢを掛けます。音声帯域でのＮＦＢ量は１２ｄＢになりました。この辺はリスニングを進めながら、ＮＦＢ量を決定していきましょう。聴いてみて・・。再生音にスピード感が加わった感じです。バイクのマフラーを取っ払った感じに近いイメージでしょうか。音がパーンと前に出ますよ。直熱管のせいなのか、非常に透明度が高い再生音は健在です。傍熱管では味わえないと思います。もう少し音を整えるために、出力段をＵＬ（ウルトラリニア）接続してみます。カソード・ＮＦＢを止めたので出力インピーダンスの上昇が気になる所です。でもスクリーングリッドの耐圧が２５０Ｖ・・。普通のやり方では×ですね。１２０Ｖもオーバーして掛けたら、使っていくうちにブッ！と球が昇天でしょう。そこである回路でＵＬ接続を可能にしてみます。プレートには３７０Ｖ掛けたままなのですが・・。多分この回路は今まで、雑誌にも紹介されていません。どうなるか楽しみです♪それかＰ・Ｇ帰還にしてしまうか。このアンプは結構弄れそうですね。その前に真空管を１２ＡＸ７Ａや４２０Ａ／５７５５に変更して暫くは遊んでみるとしましょう。数日後にはＲＣＡの１２ＢＺ７も来るので、先ずは今のＧＥと比較視聴してみます。真空管はメーカーによって同じ型番でも、プレートの材質や形状、全体の構造が若干違います。特性曲線自体は同じなのですが、出てくる音にはハッキリと差が感じられます。同じ目的地に行くのに、新幹線で行くか飛行機で行くかの違いではないでしょうか。この場合ですと、行くのは電子ですね。これからケラスにシングル・モルト。２月最後の日曜は、ゆっくり過ごしたいものです☆今日のＣＤやっぱ楽天は何でも売ってる

  February 24, 2007

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  物造りはアマチュアのＴＯＰを目指す！！

  私は物作りが子供の頃から好きで、今でも休日（特に雨の日は）となるとお酒飲まない時は何かを作っています。イタリアンだったり真空管アンプだったり。やはり作るなら綺麗で良い物を、メーカー製に遜色の無い物を・・。と思ってしまいます。けっこう負けず嫌いかも。それが高じて、こんな工作機械をハタチの頃に買ってしまいました。他にもハンド・シャーや電動ポリッシャー、電動ノコ、ニブラなどがあるのですが、綺麗に収まらないので写していません。左から６トン電動油圧プレス機、ボール盤、フライス盤です。プレス機は金属板の穴加工に、ボール盤は穴加工やねじ切り、フライス盤は立体加工に使います。真空管アンプの作成に主に使っているのですが、これらの機械の導入で加工時間は１／５以下、仕上がりはバツグンの美貌です(^^ゞ穴の中心が１ｍｍもズレるなんて事は存在しないですよ。特にプレス機は自動車6台分の重量に相当する力で穴を開けるので、５ｍｍのアルミ板なんて2秒もせずに開いてしまいます。ちょっと怖いですね(＠_＠;)殆どを秋葉原の斎藤機工で調達しました。今でも秋葉原にお店を構えていますよ。工作の腕を磨くことはもちろん大事ですが、良い道具を使うことも同じくらい重要なことだと思います。アンプのシャシー加工は町工場に発注すると1台あたり、\25,000-前後かかってしまいます。シャシー大手のリードやタカチでも、受注はしていたと思います。もう30台以上自作しているので、元はとっくに回収しちゃってますね。設計変更の自由は自前なのでいくらでも利きますし。これが工場に発注した後だと大変！！最悪の場合、\25,000のゴミが送られて来ることになるでしょう。それでも、こうやって手塩に掛けたアンプが完成して音が出た時は、設計者冥利に尽きると言えましょう。モノ作り、始めてみませんか？すげっ！楽天でも売ってた！！重量は１００ｋｇほどあるので、設置には床の強度がある程度必要です。定格電圧は交流１００Ｖ用又は２００Ｖ用と、2種類ある機種もあります。

  February 21, 2007

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  秋葉原で真空管を購入

  私は前身がエンジニアなので、たまに秋葉原の部品屋に今でも顔を出します。自作アンプコンテストに真空管アンプを出品するのですが、今回の２Ｅ２２シングル・アンプもそれの前哨戦みたいなものです。出品用の回路は、もう少し複雑になりますが。半導体と真空管を組み合わせて、出力段まで全段直結（ＤＣアンプ）を目指します。カソードのバイパス・コンデンサも理論上省けるので、負帰還を掛けたときの安定性はバツグンに向上しますよ。出力トランスの特性がそのまま出るはずです。良質なカップリング・コンデンサーが入手しづらくなってきているので、今回の回路は生まれたと言っても過言ではありません。橋頭堡を築くため、秋葉原でそれ用の真空管を探してきました。下の写真左から１２ＡＸ７ＷＸＴ＋（プラス）と５７５５／４２０Ａ、Ｅ１８０Ｆです。１２ＡＸ７はロシアのＳＯＶＴＥＣで５７５５がアメリカのＲＡＹＴＨＥＯＮ、Ｅ１８０ＦがオランダのＰＨＩＬＩＰＳです。１２ＡＸ７は、1998年にロシアの工場で再開発されたものと思われる品物です。９８の文字が大きく見えます。最近オリジナルの型番の最後に９８と付く真空管が出回っていますが、同類だと思われます。どれも1本\1,000-前後だったので、新回路の動作確認用としても使えますね♪でも造りは丁寧ですよ。私が買ったお店では、目の前でチューブ・チェッカーで動作確認をしてから売ってくれました。けっこう好感が持てます。上に初段の基本回路を示します。ホント基本ですね(^^ゞ現行は１２ＢＺ７のＳＲＰＰなのですが、中域の厚みを持たせるため今回の回路になりました。先ずは初段をパラレル接続にして電流をギリギリまで多く流し、インピーダンスを下げて高域特性を向上させます。ハイ・ミュー管なのに負荷抵抗は低めです。ちょっと鞭打ちでしょうか。真空管は同じ球でも発熱量が多いほど、好い音が出ると聞いたことがあります。バイアス回路はダイオードを使って電圧の利用効率を上げると共に、時定数を排除させています。パラってあるコンデンサーは、主にノイズを吸収させています。ローノイズのダイオードと言ったら、アレですね。ちょっと本数が多くなりますが、微調整できるのでかえって都合が良いでしょう。バンドキャップ型の可変リファレンスを持って来る程でもないでしょうね。暫くは初段をパラにして、真空管を差し替えて音色の違いを楽しもうかと思っています。ただ１２ＢＺ７と５７５５／４２０Ａはピンコネクションが違います。それから先は、いよいよ本題ですね。負帰還方式を大幅に変更して、ブートストラップ付きのバッファを挿入するつもりです。これならグリッド電流が数ｍＡ流れても平気ですよ。今週末雨なら、半田ゴテ握ってモルトにクラシックでしょう。その前にＴＵＮＧＳＯＬの２Ｅ２２が欲しいな・・。東ラジの太平洋さんもお店をたたんでしまい、真空管の入手は難しくなってきています。今回の２Ｅ２２は10年以上前に購入したのですが、最近の秋葉原で売ってるのは見たこと無いですね。ＪＪ・ＥＬＥＣＴＲＯＮＩＣＳなど新興勢力が、バリエーションを増やしてくれることに期待します・・。

  February 19, 2007

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  久しぶりのブレンデッド

  土曜日、何気なく成城★井に足を運んだら、変わったパッケージのブレンデッド・ウィスキーが売ってました。ISLAY MIST 8YEARS OLDです。裏の解説を読むと、ラフロイグがメインのアイラ・ブレンデッドのようです。アルコール度数は４０度で容量は７００ml。税込みで\1,690-の赤札になっていました。楽天では数店舗しか扱っておらず、そこでの最安値は\1,580-だったと思います。私はルミネの会員ですので、\1,600-ほどで買えましたが。最安値とほぼ同じですので、早速買いです！飲んでみたところ、ラフロイグのあの赤チン臭さは感じられず、磯の香りのする潮っぽさがあります。やはり島系のキャラクターは健在ですね。いつまでも余韻が残っていて、海鮮料理にはちょうど良いかもしれません。干物にも合うでしょう。さきいかやホタテの貝柱・・。キャップはスクリュー式で、開け閉めが楽です。機密性も高いですので、気抜けは起こしにくいでしょう。お手軽スコッチ発見♪と言ったところでしょうか。値段を気にせずに、ガッツリ頂きたいと思います(^^ゞ成城★井では他にもウィスキーやワインが赤札市となっていました。通常より２、３割安かったですよ。ブラントンが\2,290-、グレンフィディック１２年が\1,990-・・。ここだけの話、楽天最安値とほぼ同じです！コッソリ:-)戦略的ウィスキー備蓄が始まるかもしれません。楽天の宣伝してないけど、一応・・↓

  February 17, 2007

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  ２Ｅ２２ シングル・アンプの経過

  建国記念の日に産声を上げた２Ｅ２２シングル・アンプ。今回は照明を落としての撮影です。２Ｅ２２の中心からグロー放電らしき青白い光が見えますが、カメラの露出の関係で青白くなってしまいました。実際は黄色に近いオレンジ色で、フィラメントが光っています。昼夜４８時間通電してみて、再生音にかなりの変化が見られました。劇的！というコトバは、このような事態に言えるのではないでしょうか。硬質感が和らいで、透き通るような空間はそのままに艶と色気が増してきたのです。こうも変わると、これからが楽しみです。通電によって部品が次第に馴染んできたのでしょう。だから自作をする方は、出来上がってすぐの音出しで『あ～ぁ、こりゃダメだ！』なんて諦めない方が良いですね。抵抗一本、コンデンサ一個の交換でも、このエージング効果は当てはまりますよ。私の数少ない経験ですと、3日は音出しして待った方が良いです。夜中は最小限の音量でＣＤをリピート再生、昼間は一旦電源をＯＦＦにして、帰宅したら音楽を通常音量で楽しむ・・。こんなエージングの仕方でも、やはり音質に変化がハッキリと感じられますよ。これだからオーディオは難しいというか・・、楽しいほうが多いですね^^;だいぶ好いあんばいになってきました♪ただコントラバスがブヨブヨなのが気になるところ・・。多分、低音のダンピングが足りないのでしょう。カソード・ＮＦＢを掛けているのですが、もう少し制動力がほしいです。そこでオーバー･オールのＮＦＢを９ｄＢ掛けてみました。併せて２Ｅ２２のアイドリング電流を４６ｍＡ→５２ｍＡ、初段の１２ＺＢ７の電流を０．８ｍＡ→１．２ｍＡに変更しました。電流を多めに流すことによって、音に厚みが加わってくるのです。特に送信管にその傾向が強いですね。本当は２Ｅ２２に１００ｍＡくらい流したいのですが、コントロール・グリッド電圧が－５Ｖくらいになってしまいます・・。２Ｅ２２のスクリーングリッドには、定格いっぱいの２５０Ｖが掛かっています。そこの電圧を上げてプレート電流を増やすのは無理でしょう。１００ｍＡ流して出力８Ｗを捻出するには、グリッドをプラスまで強力にドライブできる、ドライバが必要となってしまいます。半導体式の高電圧ドライバを実験中ですので、それは次回の機会にしましょう。８１２Ａを使ったＡ２級シングル・アンプに使う予定ですので。プレート電流６ｍＡの増加による、再生音の改善はかなり見られます！オーバー･オールのＮＦＢを９ｄＢ掛けたにもかかわらず、音に芯と厚みが加わりました。２Ｅ２２のカップリング・コンデンサーをビタＱに、初段をパラレル・接続に変更して電流をもっともっと流すようにすれば、更なるお色気のＵＰが期待できます☆オーバー・オールＮＦＢを、２Ｅ２２のプレートから初段に返すＰ・Ｋ－ＮＦＢも検討中ですので、音を聴きながら決めていきましょう。だいぶ以前から、こんなに紆余曲折を経ないで素直に好い音が一発で出る、三極真空管に人気が集まっています。アンプを何十台も造ってくると、三極管では何か物足りなくなってしまうのは、人間の探究心の深さを物語っているのでしょうか。参考までに、下が今回の増幅部です。見辛いですがご勘弁を・・m(__)m

  February 13, 2007

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  送信管 ２Ｅ２２ シングル・アンプが完成！！

  昨日から製作に取り掛かっていた、２Ｅ２２という送信管を使ったオリジナル・アンプ。やっと完成しました☆回路を若干いじったので時間がかかってしまいましたが。右の小さいのも真空管で、この素子では電圧を増幅しています。２Ｅ２２はスピーカーを駆動するだけの電力を増幅しているのです。アンプとは半導体式もこうやって、電圧・電力を分けて増幅している回路構成がほとんどです。通電すると２Ｅ２２のフィラメントがほんのりオレンジ色に光ります。ガラス管の内側にカーボンが塗布されているので、電極の内部はちょっと見づらいかもしれません。チラッと見えるのが好いという方もいるでしょう。ヒータ（フィラメント）が灯るのが、真空管の魅力の一つでもあります☆２Ｅ２２は直熱管というタイプの真空管ですので、フィラメントがＡＣ点火ですと、ハム（ブ～ンという音）が必ず出ます。今回はフィラメントを定電流駆動しているので、ハムは全く聞こえません。トッププレートで直熱管というのが、このタマの製作記事を見かけない原因の一つでしょう。トッププレートの真空管は見た目が嫌いと言う方も多く、直熱で五極管ですと、越えるべきハードルは高いと思います。適度なスピーカー駆動能力（ダンピングファクタ・ＤＦ）、ハム対策です。私は7年ほど前に８０７というトッププレートの真空管アンプを造ってから、トッププレート・アレルギーはなくなりました。人間て慣れちゃうと、そんなに気にしないものですね^^;おかげでトッププレートの真空管が、手元にだいぶ増えました。回路構成は１２ＢＺ７のＳＲＰＰ、２Ｅ２２の５結です。これ以上ないシンプルさ！ですがフィラメント、バイアス、スクリーン・グリッド電圧は、半導体を使った回路で安定動作をさせています。出力は８Ｗ程度の見込みですが、パワー不足は全く感じられません。非常に透き通っていて、僅かにブリリアントな高域と豊かな倍音が特徴です。空間がフワッと音楽で満たされるのは、真空管アンプならではなのかもしれません。今回の２Ｅ２２も空間表現が実に上手です。人が目の前で歌っているような錯覚すらあります。う～ん、文字だけで伝えようとするのは難しいですよね。これから先は、データ特性チェック、音のチューニング、ＮＦＢ量の調整の繰り返しが待ち構えています。回路が非常にシンプルな分、２Ｅ２２にどれくらい電流を流すかによって音が大きく変わってくるでしょう。コンデンサー1個変えるだけで、音が微妙に変化する真空管オーディオの世界。結構奥が深いものです。一番の喜びは、最初の火入れでスピーカーから音が出てきた瞬間でしょう。**********************************************************************２Ｅ２２　テクニカル・データプレート電圧：３６０Ｖスクリーングリッド電圧：２５０Ｖコントロールグリッド電圧：－１６Ｖサプレッサーグリッド電圧：２３Ｖプレート電流：４７ｍＡ負荷インピーダンス：５Ｋオーム上記の動作より６Ｌ６と似ているが、２Ｅ２２の方が相互コンダクタンスは２０％程低い特性。通常だとサプレッサーグリッドはフィラメントに接続するが、２０Ｖ程度のバイアスを掛けることにより順伝達関数の肩特性が改善し、１０％弱の出力アップを図ることが可能。ソケットはＵＹで８０７と同じタイプ。ピン配置は８０７のヒーターが２Ｅ２２のフィラメント、８０７のカソードが２Ｅ２２のサプレッサーグリッドであとは同じ。スクリーングリッドの定格が２５０Ｖと低いので注意が必要。プレートキャップの直径は１３．９ｍｍなので８０７のは使えない。８１３などの１４ｍｍプレートキャップがピッタリ。高域周波数での動作安定を図るため、コントロールグリッドに直列に１ｋオーム程度のストッピング抵抗を入れると無難。相互コンダクタンスが高い送信管では、これ1本で発振が止まるケースも！ただ、安定性を求め過ぎて１０kオームとか入れてしまうと、真空管の個性が消えてしまい抵抗のキャラとなってしまう可能性が高い。５結での使用なら、出力の増大と共にスクリーングリッド電流も増大する。スクリーングリッド電圧を定電圧化したほうが、より大きな出力を出すことが可能。

  February 11, 2007

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  軍用送信管（２Ｅ２２）をオーディオに転用

  昨日は真空管アンプのお話でしたので、ついでにその真空管について書きます。真空管とは文字通りガラスの中は真空で、電圧で電流を制御できる機能を持っています。ガラスの中には幾つかの電極があり、電極にそれぞれ所定の電圧をかけて、電流を流したり停止させたりできます。20世紀半ば、真空管はラジオやテレビ、無線機、レーダー、電話の中継所、戦闘機の電子装置、電算機（コンピュータ）と至る所で使われていたのです。真空管全盛時代と言えますね。世界を代表する東芝、ＮＥＣ、日立なども当時は真空管を製造していました。今では半導体の台頭、低消費電力化、装置のコンパクト化、米ソ冷戦終結などから、真空管は現場で次第に姿を消し、保守用部品としてストックされていた真空管（軍用含む）が放出されています。そんな私も、軍用真空管を100本ほど持っています。専らオーディオに使うのですが(^^ゞ『動作中は絶対に壊れない』をモットーに軍用真空管は、当時の技術の粋を結集して製造された、部品のトップ・エリートです。左の真空管から型式は、２Ｅ２２、８１３、３Ｄ ２１Ａです。出所はフランス軍、ロシア軍、イギリスの電話会社からです。それぞれ陸上携帯無線装置、潜水艦を索敵するレーダー装置（超長波の送信）、有線電話基地局などに使われていました。保守用部品ですので、どれも未使用品です。中には50年以上も前に製造された真空管もありますが、不良品には一度も出くわしたことがありませんよ。変なノイズも出たことありませんし。さすが軍用・・。参考に単三電池を置いたのですが、その大きさに驚かれる方もいるでしょう。真空管ガラスの頂上に角みたいなのが出ていますが、管内部のプレート（陽極）に繋がっていて、ここに200～5000Vの高電圧をかけて動作させます。オーディオ用途でしたら、200～1000Vが一般的です。電池一本で動作するラジオとかとは、大きな違いですね。その高電圧によって生み出される音は、一種独特の艶やかさがあり、非常に魅力的でもあります。ブログで音色をお伝えできないのが、とっても残念なのですが・・。ただ今２Ｅ２２を使ったシングル・アンプを製作中です。夕方にはお披露目できることでしょう。そのアンプの音色を聞きながら、ヴァイオリン名曲集にシングル・モルト。オリジナル回路がどんな音色を奏でるのか、楽しみです♪**********************************************************************２Ｅ２２　トップ・プレート型直熱５極真空管＜最大定格＞プレート損失：３０Ｗスクリーン・グリッド損失：１０Ｗプレート電圧：７５０Ｖスクリーン：グリッド電圧：２５０Ｖプレート電流：１１０ｍＡ＜フィラメント＞６.３Ｖ、１.５Ａ＜静特性＞プレート電圧：２５０Ｖスクリーングリッド電圧：２５０Ｖコントロール・グリッド電圧：－１０Ｖサプレッサー・グリッド電圧：２２.５Ｖプレート電流：５５ｍＡ相互コンダクタンス：４４００ｍモー

  February 10, 2007

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  完全オリジナル！6BQ5-pp真空管アンプ

  私がお酒の写真を載せる時、そのバックに写っている装置が、何かと思われる方も多いことでしょう。真空管アンプなのです。真空管？？平成生まれの方は知らないかもしれませんね。世界大戦の頃から、計算機や無線装置に使われていた電子部品です。今ではその役目の大半を半導体に譲っていますが、趣味のオーディオでは健在なんですよ。秋葉原では今でも真空管や真空管アンプ・キットが売っています。一時期、真空管アンプは癒し系の音で人気が出てましたが、今はどうなのでしょう。高校生の時に、ＳＯ★Ｙ製の半導体アンプを購入したのですが、どうもクラシックを綺麗に鳴らせない。ヴォーカルやヴァイオリンに、艶が乗っていないと言いましょうか。そこから見よう見真似で真空管アンプを製作しました。あの頃は雑誌のパクりでしたが、今は設計から測定まで全部オリジナルです。この写真のアンプは30台目くらいでしょう。モノラル・アンプですので、ステレオを鳴らすには2台必要です。出力は17Ｗと控えめですが、ホルストの組曲『惑星』～木星などは実に雄大に鳴ってくれますよ。ヒーターが灯るのも、味わい深いテイストです♪使用している真空管の種類は傍熱管というものですが、直熱管という真空管ですと、白熱電球並みに明るく光るものもあります。内部の電極も見えて通電中は光っている・・。こういうものに大人は弱いのではないでしょうか。今回のアンプは最高級部品を奢ったのでモノラル\7万ほどですが、一般部品を使えばステレオで\3万台でできますよ。真空管アンプに興味ある方は、ご一報お待ちしております。設計から測定まで承っております。回路の質問でもかまいません。

  February 9, 2007

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  ザルはこうしてお酒代を節約

  先日、楽天のとあるワインショップにて『お買い得！ラベル不良品』なるワインを購入しました。月一回は必ず利用しているワインショップです。コルク不良や液漏れしていないので、中身は全く問題ないでしょう。どのくらい破れようなのか気になるところもありますが、好奇心が勝ってしまい買ってしまいました。ラベル剥がす訳ではないので、購入に踏み切るのは簡単でしたよ。手始めに、デイリー用のワインにしてみました。早速商品が届いたのですが・・↓私としては至って問題ないレベルです。ちょっと引っかき傷や擦れがある程度ですよ。キャップの傷は見られなかったです。破れかぶれではないのは、このお店がワインを大事に扱っている証拠でしょう。地元のスーパーでは、もっと酷い破れかたしているワインが何食わぬ顔して定価の札貼っています。この写真の5倍くらい破れてるのが・・。コレはいただけませんな(ーー;)ラベル不良品ということで、通常価格の\50-引きで購入できました。出来るだけ割引率の高いワインを選ぶのがミソでしょうか。\4,000-のワインが\50-引きでは、恩恵が薄いですよね。今回購入したのは全てボルドーワインで、ヴィンテージは2003年と2005年。どちらもビッグ・ヴィンテージです。中身にはしっかりと拘るクラブ∀バッカスでした。父の休肝日が今日解かれるので、ディナーのお供はこの中のどれかでしょう。今回利用したワインショップのお買い得品コーナー

  February 7, 2007

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  ホタテをカヴァと共に

  今日は台風並みの爆風が吹き荒れていますね。近くのスーパーに買出しに行くのも大変でした。女の子が髪で顔を覆われて、歩きづらそうでした。昨日のフレシネが半分ほど残っているので、今日のランチは魚です。朝から魚サカナさかな～、お魚天国な気分のクラブ∀バッカス。ヤル気満々で買出しに行ったのは、言うまでもありません。しかしっ、出足が悪いとは、どんな場面でも当てはまりますよね。スーパーに行ったら鮮度の悪いお魚ばかり・・。日曜だから魚河岸は閉まってるし仕方ないのかもしれませんが、それにしても鮮度が悪すぎです。ヤル気ゼロとでも言いましょうか。仕方が無いので、ホタテを買ってグリルすることにしました。諦めが早いのも、ある意味肝心です^^;塩、胡椒にスパイス、オリーブオイルをかけて、そのままオーブンへＧＯ！結構お手軽な調理法ですね。簡単なだけに、オリーブオイルは上質なエクストラ・ヴァージンを奢りました。塩はアルプスの岩塩。単純な料理ほど、脇役が光ります。こうしてカヴァとホタテのバトルは、無事に幕を閉じました。私はだいたい週末に厨房に入るのですが、そこは時間との勝負！どんな手順で素早く調理したら（そうしないと不味い仕上がりになる）美味しくできるか、手順を頭の中で立てて臨みます。パズルを組み立てるみたいで、料理もなかなか面白いものです。それを毎日やっている主婦やシェフには、脱帽・・。

  February 4, 2007

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  今日は節分♪

  今日は節分ですね。皆さんのお宅では、豆撒きなさったでしょうか？私は撒いた豆の処理に大変なので、最近は恵方巻きです。撒き違いですね。太巻きを、その年の運の神様のいる方向に向かって、願い事をしながら黙々と食べるという、関西地方発祥の伝統行事です。事の始まりは江戸時代、大阪の商人が旧暦の節分（今で言う大晦日）にその年の厄を落とす目的で始まったと言うのが有力な説です。夕方に七福神に見立てた具を太巻きにし、願いを込めながら一本食べるのです。この間喋ってしまうと、運が逃げてしまうそうな。戦後暫くの間は廃れてしまっていましたが、関西の７イレブンのオーナーが恵方巻きを提案したら大ヒット！今や全国での認知率は8割を超え、実際にやった人は6割以上のようです。今年の方角は北北西です。私はあんなデカい太巻きを1本黙々と食べるのは飽きがくるので、切ってしまってカヴァと食すことにしました^^;運もへったくれも無いでしょうな(笑)カヴァはスペインの出荷量No.1を誇る、フレシネ社のものです。CORDON NEGRO（コルドン・ネグロ）にしました。スペイン語で黒帯を意味します。近くのSATYでフルボトルが、楽天最安値に肉薄する\1,198-でした。しかも一つだけ箱付き！恐るべし・・。箱で売っているのは初めて見たので、思わずお持ち帰りです。ややキレのある芳醇な辛口で、泡の量もシュワシュワと申し分ありません。30分くらい冷蔵庫に入れてから飲むと、美味しいでしょう。クラブ∀バッカスらしい節分の過ごし方でしょうか・・。箱は何かの為に取っておくとしましょう。綺麗ですし。フレシネ一覧

  February 3, 2007

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  ちょっと経済のお話

  今日はお酒のお話ではなく恐縮します。先日の経済ニュースで、電子部品在庫指数がここ10年で最高水準とありました。1998年の在庫状況を100とすると、最近は188という調査結果でした。簡単に言うとメーカーの倉庫に、10年前の1.88倍の電子部品が積み上がっていることになります。あくまで単純なお話ですが。その影響もあってか、ＳＤメモリカードの販売価格が激安です！2006年の暮れ、容量2Gバイトの平均価格が\5,000-だったのが、最近ですと\3,300-です。2Gですと、640MのＭＯディスクの3倍の容量。私は640MのＭＯ3枚を使って、定期的にMy PCのバックアップをしているのですが、2GのSDなら1枚で済みます。ここで注意する事があります。SDはデータの格納方式に何種類かあるらしく、PCで認識できるがデジカメでは認識できないというケースがたまにあります。特に、2Gのメディアが\2,000-程度で売られている商品には要注意です。新興工業国のメーカーに、相性の不具合の問題は多いですね。南方の地域に・・。日本の一流ブランドのSDですと、そういった相性はまず無いでしょう。積み上がった在庫指数、メーカーの業績にも影響が出そうです。生産能力を増強した工場が、部品売れずに手持ち無沙汰ですと、その他の経済指数にも影響が出てくる事でしょう。

  February 2, 2007

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  赤ワインに

  先日イギリスの科学雑誌「ネイチャー」にて、フランス南西部地方の赤ワインにプロシアニジンというポリフェノールが多く含まれていると発表された。南西部と言うと、スペイン国境に近い地域である。この地域の土着ブドウ品種やワインの醸造法に、プロシアニジンを多く抽出するポイントがあると言う。プロシアニジンは動脈硬化や肥満を抑える働きが他のポリフェノールよりも強く、プロシアニジン属を形成している。このポリフェノール、分子構造が複雑で解析が遅れていたが、今まで10種類弱が確認されていて最近になって注目を浴びるようになってきた。この物質、ワイン以外にも多く含まれているのがある。それはリンゴ。1個で150～200ミリグラムのポリフェノールを含んでいて、プロシアニジンもその一つになっている。未成熟のリンゴや青リンゴにより多く含まれ、また、リンゴの缶ジュース1缶なら実に換算して2、3個分のポリフェノールが含まれる。これを知ったら、リンゴのカクテルを造りたくなってしまった・・。結局はお酒に終わるクラブ∀バッカスであった^^;

  January 28, 2007

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  カレイをイタリア風に調理

  今日はホントに暖かい陽気ですね。家が機密性が高いのと南に面しているせいか、日中の室内の気温は19℃。ハッキリ言って暖房は要らないです。こんなんじゃ、何のために床暖房設置したのやら・・。南国を髣髴とさせる冬には、白ワインが恋しくなってしまいます。最近は厨房に立っていないので、お魚の料理をランチ用に作ることにしました。すぐに火が通って食べられるお魚、薄っぺらいのと言うと、鰈や太刀魚、鮃あたりですね。太刀魚は秋が旬なので、お手軽に楽しめる鰈にしました。（鮃は売ってないし高いから）近くのスーパーで、鰈のまんまが20cmのが\400-でした♪ワインはブルゴーニュの白と最初から決めていたので、ありきたりなポワレと行かずに変化球でイタリアンです。白ワインとエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルで軽く煮込んだ調理にしちゃいました。ソムリエ風に言うなら、鰈の白ワイン風味煮込み・お豆添えでしょうか。煮込みと言っても何十分も煮込んでいないので、ポワレとの中間といった感じです。鰈の皮は硬さが残っていて身と一緒に食べると、ほのかな皮の焼いた香ばしさが、何とも言えないテイストを醸し出しています♪マリアージュさせたのはブルゴーニュの新鋭生産者、GEANTET-PANSIOT（ジャンテ・パンシオ）。2006年の初夏に1ケース買ったのですが、半年経っての雰囲気がどう変わっているのか気になっての選択です。2006年最初のテイスティングでは、活気に満ち溢れた南国のフルーツ満載な溌剌としてミネラルを充分に感じさせる飲み口でした。今回飲んでみたら、若干落ち着いてきた感じでカリンの要素が加わった充実感のあるのみ口です。一歩間違えれば貴腐ワインと行かないまでも、重厚な感じですね。今回のお魚料理は軽く煮込んであるので若干味付けが重めですが、GEABTET-PANSIOTとはそんなに違和感はなかったです。たまにはこんなランチ、自宅で取るのも良いですよね。**********************************************************************Passera al vino bianco e legumi（鰈の白ワイン風味煮込み・お豆添え）素材をオリーブオイル、大蒜、香草で軽く煮込んだシンプルなイタリアン。イタリアでは古くから親しまれている。１.魚は鱗と内臓、エラを取って荒塩でヌメリを取り水ですすぐ２.魚に側線に沿って、深い切れ込みを1本入れる３.魚に塩、胡椒、オリーブオイルをまぶす４.ジャガイモの皮をむき1cmの薄さに切ったら軽く水ですすぎ、　　潰した大蒜とオリーブオイルで焼き色をつける５.オリーブオイルが熱せられたパンに、魚の表（鰈の場合）を下にして　　適度な焼き色をつけるまで焼く６.魚に焼き色がついたら裏返し、豆の詰め合わせを一握り、オリーブオイル少々、　　ローリエの葉2枚、大蒜1潰し、先程のジャガイモ、白ワインを200cc注いで煮込む。７.ワインが煮えてきたらエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルを魚に掛け、　　煮汁を魚とジャガイモに掛けてケアをする８.煮汁が煮詰まってきたなら仕上げにエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルと　　塩・胡椒を適量掛け、僅かに煮込んだら皿に盛るジャンテ・パンシオのワイン一覧

  January 27, 2007

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  ちょっとひと息しませんか？

  久し振りに紅茶の日記を書きます。写真の紅茶は、会社の同僚から頂いたティー・セットです。ハロッズでも売っていそうな、質の高い紅茶セットですよ。私がよくオフィスで紅茶を飲んでいるので、紅茶党と知っているのでしょう。がっ・・(^^ゞ、実は飲んだ暮れ・・。でも紅茶は大好きで、毎年のファーストフラッシュが楽しみです♪頂いた品物はすぐに使うのが、クラブ∀バッカスの流儀です。箪笥のなんとやらなんて失礼ですよね。早速アフタヌーン・ティーで頂いちゃいました。今回飲んでみたのは写真では上の箱の、HAMPSTEAD ROSEHIP HIBISCUSです。ローズヒップ・ティーは酸味が強い製品が多く、酸っぱいのが苦手なクラブ∀バッカスとしては1.3倍に薄めてしまいました。ちょっと薄め過ぎたかな・・って感じでしたが。ティーバックの紅茶なのですが、ティーポットで淹れてぬかりはありません。もちろん淹れている最中は、ティーコゼー（ティーポットの帽子）で保温です。写真では見栄えを良くするため、ティーポットにコゼーは被っていません。 ティーバックでもこうして淹れると、とっても美味しく出来上がりますよ。蒸らすのが香りを引き出すポイントなのでしょう。口に含んでみると、穏やかなフレーバーで上品な飲み口です。スコーンでも用意したかったのですが、何故かお供はお饅頭・・。これも近所のおばさんからの頂き物です。皮が硬くならないうちに食べてしまおうと思いまして。なんだかんだで、ゆっくり出来たアフタヌーン・ティーでした。本場の英国婦人が見たら驚愕モノでしょうな。お饅頭・・。**********************************************************************HAMPSTEAD1997年にMs.Kiran Tawadeyによって立ち上げられた、イギリスを代表する紅茶ブランドの一つ。彼女はダージリンのマカイバリ農園と深い繋がりがあり、オーガニック製法の紅茶をリリースしている。自身が20年近くティーテイスターとして養ってきた知識を、充分にこの茶園で発揮している。品質管理、茶葉の選別、紅茶の樹の育成には特に拘っているため、ティーバックと言えども上質なテイストを楽しむことが出来る。創立はまだ新しいが、ロンドンやパリの高級食材店でこのブランドを見かけないという事はない。

  January 25, 2007

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  ＧＩＮ（ジン）をどれにするか・・？

  朝から飲んだくれっぽい写真で失礼します^^;私はその日の気分によって、ジン・リッキーやジン・トニックに使うGIN（ジン）の銘柄を変えています。BARで飲む時はもちろんの事、自宅でもです。必要とあらば、トニック・ウォーターも変えていますよ。ビーフィータ（47度のほう）は力強くボンベイ・サファイヤは香り華やか、ブードルスはマイルド、タンカレーはオールマイティ・・。ゴードンは香りもあり力強い。大雑把に言ってこんな感じでしょうか。最初の一杯ですと、無難なタンカレーやブードルスになってしまいますね。ヤル気満々の時は、ビーフィータやプリマス57度にします。（プリマスを写真に載せるの忘れた！！）ちょっとしたBARなら、GINは数種類置いてあるお店が多いです。GINの銘柄を指定してカクテルをオーダーすると、コイツはデキる！という眼で見られる時がありますよ。GINの銘柄やレシピ、シェーカーの振り方によって同じカクテルでも全く違った味に仕上がります。やはりお酒は、奥が深いですね。今回の写真に掲載のGINは、殆どが\1,000-ほどで買えました。バーゲンの時に買いだめです。私はお風呂上り、ブードルスでジン・リッキーを飲むとしましょう。

  January 20, 2007

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• ブログ管理画面

  皆さんもうご存知かもしれませんが、Myブログの管理画面が変わりました。シンプルになったと言うか、ごっそりそぎ落とされたと言うか・・。私はこの管理画面がキライです。今まであったトラックバックや掲示板の書き込みが、一目で確認できないからです。これだとどんな輩がアダルトのＴＢしたか解りません！私はアダルト攻撃は受けてないのですが、人によっては爆撃を喰らっている方もいるとか。どうもこの画面、ブログを管理している！という気にはさせてくれない感じです。情報量が少ないですね。クリックの数も多いです。アフェリエイトの確認も面倒ですし。これは楽天の管理者に、異議を申し立てるべきでしょう。メールで直接送ります、楽天さん！

  January 18, 2007

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  最後の休日は、ちょっと贅沢に

  明日への糧、人それぞれだと思います。私は彼女がいる時は彼女、いない時はお酒でしょうか。こんな事書いちゃってますが、依存症ではありません。最後の休日もゆっくりとお酒を愉しみたいものです。007を観ながら・・。せっかくなので自宅のリビングで、ちょっぴりフレンチ気分を満喫です。最近はユーロ高と原油高が定着してしまい、チーズが一年前と比べて3割前後も高くなってしまいました。地元の輸入食材専門店のチーズは、都内のお店と比べると安い方なのですが、それでも\600-で買えたチーズが\900とかになっていると悲しいものです。でもマンスティールというウォッシュ・チーズは値上がりしてませんでした。有難いことです♪早速お持ち帰りしたのは、言うまでもありません。チーズは12時の位置から時計回りに、コンテ、ミモレット、マンスティールです。どれもフランスのAOCチーズですね。マンスティールだけがウォッシュで、残り2つはハードです。ミモレットは熟成してくるとカラスミに似た風味を醸すのですが、私はカラスミが苦手です。なので一番若いミモレットにしました。12ヶ月熟成なのですが、これですとナッツの風味主体でカラスミは出てきません。お供はチーズが三銃士なので、マールにしました。造り手はブルゴーニュの雄、フェブレィです。ブルゴーニュのピノ・ノワールの絞りかすを蒸留したお酒です。ブドウの風味を感じさせる厚みのある飲み口で、余韻はオークや硝煙のオーケストレーションです。樽で熟成している分、透明なグラッパよりは落ち着いた印象ですね。マールの中では比較的飲みやすい部類だと思います。強烈なのは凄いですからね。くっさ～！！みたいな。チーズもマールも進んでしまうマリアージュで、ブレーキを掛けるのが大変でした^^;これで明日から金曜まで、頑張れる気がしてきました。マール気になる方はこちら

  January 14, 2007

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