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カテゴリ:歌舞伎・古典、観劇
時を告げる鐘が「ムーンリヴァー」のメロディを奏でると、18時半、いよいよ開演です。
笛の音、そして次に舞台に照明が入り、橋掛りから役者の登場。 プログラムに注釈がされているように、背景に白洲や老松を描いた鏡板はありません。「都市空間の舞台に適するよう」配慮がなされているわけです。 第ニ十五回日比谷シティ夜能。 会場は、日比谷通りに面した高層ビルの谷間にあります。 日比谷通りですから、交通量も多く、ダンプが通ると騒音と地響きがするほど。 ですから舞台にはマイクが設置され、かろうじて客席には声が届くようになっています。 かろうじて、と言うのは、なにしろ屋外でビルの谷間です。谷間を取り囲む通路から舞台が見えてしまいます。 しかし距離があって、会場の外に声はハッキリと届かない。・・・うまくできています。 2日(10/11-12)に渡る公演ですが、日ごとに演目が異なります。 本日は、狂言『萩大名』、能『石橋(しゃっきょう)』が行われました。 『萩大名』には野村萬斎が出演。 田舎者の歌心のない大名が、萩の花見の際に当座(即興の和歌)を亭主から求められ、苦労する様を描いたものです。 萬斎が演じる大名のコミカルな様子に、客席が沸いていました。 (日比谷シティ広場にて) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.10.13 01:30:17
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