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カテゴリ:歌舞伎・古典、観劇
今月は新橋演舞場でも歌舞伎の公演があります。
「花形歌舞伎」 筋書きによると、’その時代の花形俳優が、諸先輩の厳しい指導を受けて大役に挑み・・・’これが歌舞伎の芸の継承という役割の一端を担うことにもなっているとのこと。 若手が中心となって、昼の部は『番町皿屋敷』『勧進帳』『弁天娘女男白浪』が上演されています。 今回中心となるのは、以前「三之助」の呼び声のあった松緑、海老蔵、菊之助。 そこに憂いのある女形の芝雀、渋みのある存在感が魅力の左團次が加わり、華やかな舞台となりました。 特に『勧進帳』での海老蔵のにらみをきかせた弁慶は、若いながらこうやって迫力の見せ場とするのか、観ていて悦に入りました。 『弁天娘女男白浪』の娘お浪・実は弁天小僧菊之助(菊之助)と若党四十八・実は南郷力丸(松緑)の息の合った掛け合いは、観ていて気持ちがよかった。 見所と言えば、菊之助が家柄の良い娘の扮装で現れ、正体を見破られたところで男性の姿を見せる、この瞬間でしょうか。 菊之助の優美な女形を楽しみに観ていた観客としては、役者の新鮮な一面を見せられたように思いました。 それに松緑の目つき、声色の芸の細かさを堪能しました。 若手が大きな役を披露する「花形歌舞伎」。 夜の部では、昨年12月(歌舞伎座)に玉三郎で観た『船弁慶』の静御前と平知盛の霊を菊之助が演じ、『義経千本桜』では海老蔵が宙乗りを披露するとか。 猿之助一門の役者の登場にも、舞台への関心が募ります。 (新橋演舞場にて) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.11.12 23:21:16
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