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cms@ebisu

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2006.12.11
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一幕見席は、歌舞伎座の4階にあります。
夜の部最初の幕見席は、だいたい開演30分前に販売開始。
ちょうど昼夜入れ替えの時間帯なので、席を確保しやすく、通しで全幕切符を購入するお客もいるようです。
3階席は目前。何が違うかと言えば、歌舞伎座内の売店が利用できないことでしょうか。入り口が一般の席とは別になっています。
幕見席の舞台下手側から見渡すと、写真のように見えます。
歌舞伎座の天井がすぐそこに。花道こそ見切れますが、舞台はよく見えます。屋根のあるセットだと、奥や上の方が見えないのは3階席も同じこと。

幕見席の場内では筋書きの販売もあれば、イヤホンガイドも借りられます。一幕だけでも通しで借りても400円(一般には650円)。
オペラグラスは販売のみ。

それはさておき、夜の部一幕目は『心霊矢口渡』(一幕)。
イヤホンガイドの解説にもありましたが、「人気実力ともに急上昇中」の菊之助が初役で'お舟'に臨んでいます。対する父親の頓兵衛は、36年ぶりに富十郎が演じます。
物語は、お舟(菊之助)が一人留守番をしている六郷川の矢口の渡し守の家を、見知らぬ男女が不意に訪ねてくるところから始まります。
男の方は、実は新田義興の弟・義峯(友右衛門)。彼に一目ぼれしてしまう娘・お舟の可愛らしいこと。
想いを伝える積極的な態度から、果ては金目当てにつけ狙うお舟の父・頓兵衛から義峯を命がけで匿おうとする女の一途さまで、喜怒哀楽、少女から女の情念までの変化の富んだ役を、菊之助が表情豊かに娘のいじらしさを中心に情緒たっぷりと見せてくれました。
役者は表現者であることを、「初役」に挑む彼の姿を通して痛感しました。

この作品の作者は福内鬼外(ふくうちきがい)、男女の惹かれあう様を科学的に表現した文もあり・・・実はこの名前は蘭学者・平賀源内のペンネームです。(チラシを参照)
言葉だけではない役者の見せ場もたくさんあります。
江戸時代のシャレの中に、人物の悲哀の浮き出た作品でした。

(歌舞伎座にて)
※「十二月大歌舞伎」公演期間は12/2-26。
 幕見情報はこちら





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最終更新日  2006.12.12 02:01:56
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