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cms@ebisu

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2010.04.09
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カテゴリ:演劇、観劇
今年は文学座附属演劇研究所開設50年になるそうで、研修生が必ず授業で行う作品が本公演でラインナップされています。
3月の『女の一生』に続いて今回上演されるのはソーントン・ワイルダー作『わが町』。

1997年にセゾン劇場(現在はルテアトル銀座)で上演された作品を観たことがあります。
少年と少女が小さな田舎町で、ともに成長するこの過程だけでも思春期がドラマチックに感じられました。
ジョージとエミリー、二人は結婚し、そこからさらに彼女の死が二人を別ちます。
残された寂しさを嘆くジョージ、そして生の世界に未練のあるエミリー。
彼女の死後までたっぷりと描かれている作品です。
残念ながら、その時何を感じたのか、今の私は覚えていません。

今回はその長編の物語を休憩なしの2時間にまとめています。
エミリーの生と死のどちらに重きを置くということではなく、それでいて作品の主張を押し付けられるでもなく、自分なりの手応えがありました。

登場人物たちが、「わが町」と言って愛するこの地、そこで毎日生き生きと生活する姿が印象的です。
通りすがりの新聞配達の少年、彼のハツラツとした姿に観客は心を奪われたことでしょう。
あんなにも活発な姿を見ているからこそ、少年の後日談で「死」が語られた時には胸に込み上げるものがありました。
死と隣り合わせの生だから、だからこそちゃんと生きたい、そんなことを感じました。
「千の風に~」ではないですが、愛する人のお墓の前では嘆き悲しむのではなく、故人を思い出し、今どう自分が生きているかを語れるようにしたいという想いを抱きました。
心の片隅に置いて、時々覗きたい作品です。
エミリー役の栗田桃子の、少女から大人へ微妙な心の揺れが全身に感じられる演技も魅力的です。

作・ソーントン・ワイルダー、訳・森本薫、演出・坂口芳貞、美術・乘峯雅寛、照明・金英秀

※公演の詳細は文学座のサイトで。

(全労災ホール/スペース・ゼロにて)

☆「ソーントン・ワイルダー(1)」ハヤカワ演劇文庫
 「わが町」を収録
 
 





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最終更新日  2010.04.12 18:51:30
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