いたるさんが「タイムストーリーズ」の最新シナリオをゲットしたので、早速プレイさせてもらった。いたるさん、一味さん、彼葉さん、私の4人。
●タイムストーリーズ:信仰の光(T.I.M.E Stories: Lumen Fidei)
CAUTION!
以下、「T.I.M.E Stories: Lumen Fidei」の上箱・下箱の画像と、ゲーム開始直後に明かされるシナリオの概要、特殊ルール、最後にシナリオ全体についての漠然とした感想があります。今後このシナリオをプレイする可能性があり、前情報を一切得たくない場合はご注意ください。
上箱。大きく描かれているのは封印用の意匠が彫り込まれている立派な指輪。歴戦のタイムパトロール隊員なら、「上箱に描かれているアイテム」がどういうものか、容易に想像がつくだろう。
下箱。誰だかよく分からないお姉さん。フレーバーテキストもいつも通り簡潔。「NT暦1419年:スペインで国土回復運動が終わろうとしている。教皇の代理として外交任務を遂行せよ」といった感じかな。
「Lumen Fidei」はラテン語で、英語にすると「The light of faith」となる。たぶん大昔からあった言葉だろうが、現在の教皇が出した回勅のタイトルでもある(特にゲーム内容に関係はないと思うけど)。
前述の通り、舞台は15世紀スペイン。ついに我らが組織は転送先の時代から物品を持ち帰る技術の開発に成功した……依然としてこちらから送り込むときは精神しか送り込めないけどw まあそんなわけで、転送先のキリスト教武力組織内にある何らかの貴重品を持ち帰るのが任務だ。いつも通りふんわりした指示だが、いつも通り組織の情報部は無能なので、それがどこにあるかすら分からない。しかし噂はかなり広まっているようで、キリスト教側とムスリム側の双方の注意を引いているらしい。そして裏では、我々と同様に不自然な存在である“奴ら”が暗躍しており……と、いくつもの陣営が複雑に絡み合う重厚なストーリーとなっている。
新ルールとして「信仰値」が導入される。PCは「信仰心が高い」か「信仰心が低い」のいずれかに分類され、それぞれ初期信仰値を持ってる。これをパーティー全員分合計したものが総信仰値となる。これがマイナスのあいだは「信仰心が低い」PCにボーナスがつき、プラスのあいだは「信仰心が高い」PCにボーナスがつく。基本的にプレイヤーはろくでもないことをしようとしてるので(目的が神秘の物品の奪取なので、その過程でもいろいろ不法行為を行うに決まってるしなw)ガンガン信仰度が下がる。それならそっち側のPCばかりで固めれば、常時ボーナスがつくからいいように思えるだろうが、あまり総信仰度が低すぎると道中ろくでもないことが起こるかもしれない(宗教組織内にいるんだから当然だw)。
シナリオの方向性としては、1本目のシナリオ「療養所にて」に近いか。いや雰囲気は全然違うけど、シナリオ全体を通して大きな謎を解く必要があり、その途中にもいくつか小さな謎があるあたりが似てる。この謎を解くのに相当苦労したが、一味さんといたるさんが必要な情報を発見し、彼葉さんが謎のメカニズムを解き明かして無事に突破できたときはかなりのカタルシスがあった。私は……私はまあ、途中の小謎でちょっと貢献したりしなかったりしたから……。
ということで、これまでの最高傑作である(※個人の感想です)「療養所にて」に匹敵する出来だったが、あちらと比較するとフレーバー情報が圧倒的に多く、英語直読みプレイはちょっとお勧めできない。全部が全部ヒントに見えちゃって、脳みその容量オーバーするからねw ここまで日本語版が出るように、既存の日本語版拡張をばんばん買って、出版社に「再販まだですか!」とばんばんメールを送って応援しよう。