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《櫻井ジャーナル》

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2012.06.21
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 国連シリア監視団(UNSMIS)を率いているロベルト・ムード准将はアメリカ政府のためにスパイ活動をしているとする話をレバノンのアッディヤール紙が報道、話題になっている。監視団に参加しているヨルダン人メンバーが匿名で語ったのだという。

 おそらく、日本では少なからぬ人が「まさか」と思うだろうが、ユーゴスラビア、アフガニスタン、イラク、リビアなど、先制攻撃する前にアメリカの支配層は嘘をついていたことを忘れてはならない。

 アメリカ軍から攻撃される前、イラクは国連の大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)から査察を受けていたが、1999年1月にニューヨーク・タイムズ紙は、査察チームがアメリカのスパイとして機能している事実を伝えた。アメリカの情報機関は、予定されていた攻撃の準備をしていたようにも見える。

 本ブログでは何度も書いていることだが、1991年の段階、つまりジョージ・H・W・ブッシュ政権の時代に、ネオコンのポール・ウォルフォウィッツ国防次官(当時)は旧ソ連圏の国々、シリア、イラン、イラクを掃除するとしていた。これはウェズリー・クラーク元欧州連合軍最高司令官の証言である。

 それから10年後、息子のジョージ・W・ブッシュが大統領に就任するのだが、その年の9月11日、ニューヨークの世界貿易センターの南北タワーに航空機が突入、ペンタゴンも攻撃されるという出来事があった。

 このショッキングな出来事を利用してネオコンのプランは始動、この段階でアフガニスタンに続く攻撃予定国のリストにはイラク、イラン、シリア、リビア、レバノン、ソマリア、スーダンが載っていた

 2007年になると、調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュはアメリカ政府がサウジアラビアなどの国々と手を組み、シリアやイランを攻撃する秘密工作を始めたと警告している。

 そして現在のシリア。ホウラ地区で住民が政府軍に虐殺されたという報道があふれ出た後、ロシア人ジャーナリストのマラト・ムシンは反政府軍が親政府派の住民を殺したと報告した。具体的な内容で、信憑性があるように感じられたが、「ロシア人だから」と思った人は少なくないだろう。が、続いてローマ教皇庁の通信社であるフィデス通信やドイツのフランクフルター・アルゲマイネ紙も同じ内容の話を伝えている。

 それだけでなく、イギリスのテレビ局、チャンネル4のアレックス・トンプソンによると、反政府軍は彼の取材チームをトラップにかけ、政府軍から銃撃されるように仕向けたという体験を語っている。ホムスで取材していたそのチームを反政府軍の兵士は交戦地帯へと導き、危うく射殺されところだったという。

 アメリカ/NATOは湾岸の産油国を経由するなどして対戦車ミサイルなどの武器を提供しているが、その一方でアメリカのヒラリー・クリントン国務長官はを承知でロシアがシリアへ戦闘用のヘリコプターを提供しようとしていると非難した。実際は提供済みのヘリコプターを修理したのだが、その輸送をイギリスのデイビッド・キャメロン政権が妨害している。シリアへの本格的な軍事侵攻を考えているなら、対空ミサイルや対艦ミサイルをシリア政府が手にすることを嫌っているかもしれない。





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最終更新日  2012.06.22 02:28:57



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