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《櫻井ジャーナル》

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2012.12.02
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 APといえば、世界的に有名な通信社である。その通信社が先月27日、イランの核兵器開発を示す証拠を入手したと報道した。広島に投下された原爆の3倍の威力がある核兵器を作るためにコンピュータ・シミュレーションを実施、それによって作成した図がその「証拠」だというのだが、すぐに反論が出てきた。証拠に値しない代物だという。

 確かに、一見しただけでも首を傾げたくなるグラフだ。作ろうと思えば、誰でも作れるだろう。よほど信頼できる人物から入手したのかもしれないが、このグラフだけでは何の意味もない。しかも、科学的に不自然だとも指摘されている。APは偽物をつかまされたのか、偽情報の流布に協力しているのか、どちらかだろう。

 昨年、IAEA(国際原子力機関)はイランが核爆発に関して計算したことを示すグラフを入手したとされているが、APによると、このグラフも含まれていたという。この話が本当ならば、IAEAの報告書も怪しいということになる。(もっとも、当時からインチキだと言われていたが)

 2009年にIAEAの事務局長がエジプトのモハメド・エルバラダイから日本の天野之弥へ交代して以来、IAEAのアメリカ/イスラエル追随は目にあまるものがある。そうしたアメリカと天野の関係を再確認する文書もWikiLeaksが明らかにしている。

 証拠を偽造するにしても、なぜそれほど稚拙な・・・と思う人も少なくないだろうが、考えてみれば、イラク攻撃の前にも稚拙な偽造文書を「西側」のメディアが伝えている。

 イラクのケースは、イタリアのパノラマ誌に電話が入るところから始まった。サダム・フセインとアフリカでのウラン購入を結びつける情報があるというのだ。電話の相手は記者の知り合いで、イタリアの情報機関とつながっていると推測されていた。信頼できる情報源だと思われていたのだろう。この情報を編集長に報告すると、アメリカ大使館へ持ち込むように記者は指示される。そして文書はワシントンへ渡り、イラクを攻撃する材料に使われた。

 イエローケーキの話はCIAの依頼でジョセフ・ウィルソン元駐ガボン大使が調査、情報は正しくないと報告しているのだが、当時のジョージ・W・ブッシュ政権は無視した。この辺の事情をウィルソンは2003年7月に公表している。





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最終更新日  2012.12.03 02:42:41



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