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《櫻井ジャーナル》

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2014.03.05
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 サウジアラビア政府はシリアで戦っている外国人戦闘員に対し、撤退を求めている。その理由は明確でないが、傭兵は戦争がなければ収入がなくなってしまう。戦闘員がウクライナへ移動する可能性もある。アメリカのバラク・オバマ政権やEUが話し合いで解決しようという方向へ動いているようだが、ネオコン(アメリカの親イスラエル派)は戦争を望んでいるはずで、戦闘員の増派には賛成だろう。

 リビアと同じように、シリアも「西側」とペルシャ湾岸の産油国が傭兵を投入して体制転覆を目指してきたのだが、その目的は達成できていない。時間を経るに従って「西側」の偽情報戦術が発覚、傭兵、つまりイスラム教スンニ派(サラフィーヤ/ワッハーブ派、あるいはアル・カイダ)の残虐な実態も明らかになり、現在は膠着状態。

 ところで、アル・カイダを操ってきたのはサウジアラビアのバンダル・ビン・スルタン総合情報庁長官だが、最近、その名前を聞かない。王室の内部で状況が変化している可能性がある。また、サウジアラビアではカタールと緊密な関係にあるムスリム同胞団に対する批判も出ている。

 シリアで戦ってきた戦闘員約350名が今年1月にウクライナへ移動、クリミアのタタール系住民の中に入り込んでいるとも言われていることを考えると、イスラム系武装勢力の移動は十分にありえる話。クリミアへ持ち込まれようとした約400キログラムの武器弾薬が押収されたとする情報もある。

 暫定ファシスト政権側に反発する声は小さくないわけで、反クーデター派を押さえ込むためには戦闘員を増派する必要性はある。ファシストに反発する声はウクライナの東部や南部で広がり、東部のドネツクやハリコフ、あるいは南部のオデッサなどの都市でも暫定政権に反対するデモがあったと伝えられている。

 住民だけでなく、クリミアでは治安当局や軍の将兵が暫定政権から離れている。そのひとりは、暫定政権がウクライナ海軍の総司令官に任命したデニス・ベレゾフスキー少将。そのほかにも多くの人間が続いている。ネオ・ナチのクーデターに対抗した警官隊のベルクトの場合、クーデター後には命も脅かされる事態になっているわけで、暫定政権につく人は少ないだろう。

 暫定政権側の部隊が動けば、ロシア軍が介入してこないとしても、反クーデター派も対抗、ネオ・ナチの部隊では戦力が不足。例によって外国から傭兵を入れる、つまりシリアをはじめ、チェチェンなどから戦闘員を呼び寄せることになるだろう。真偽は不明だが、オデッサへ傭兵会社のアカデミ(旧社名はブラックウォーター)系列のグレイストーンが要員を入れたという話も流れている。核戦争の危機はまだ去っていない。





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最終更新日  2014.03.05 23:42:26



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