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ウクライナでは「イースター休戦」が宣言される中、ドネツクのスラビヤンスクに設置された反クーデター派の検問所が2月19日午前2時(現地時間)頃に襲われ、5名から7名が死亡、負傷者も出ているようだ。
検問所には26名がいたが、休戦期間中だということで銃器はなく、バットがあっただけ。そこを4台の自動車に分乗した右派セクターのメンバーと見られるグループが襲撃、すぐに銃を持った20名のグループが駆けつけて応戦、銃撃戦になったと伝えられている。残された車両の中からマシンガン、暗視装置、航空写真、軍服、キャンプ用品などが発見されたようだ。 すでに既存の軍や治安機関を使った制圧に失敗したキエフのクーデター政権は、ネオ・ナチや外国人傭兵を使わざるをえない。今後、同じような襲撃が繰り返される可能性がある。ラテン・アメリカでアメリカは「死の部隊」を編成、ベトナムでは「フェニックス・プログラム」で住民を虐殺しているが、似たことがウクライナで行われることもありえるだろう。 ロシアを引き出せればメディアや国連を使って反ロシア・キャンペーンを展開、NATO軍を出すこともできるだろうが、そうした動きをロシアは牽制している。現在、米海軍の駆逐艦(イージス艦)ドナルド・クックと仏海軍の偵察艇ドゥピュイ・ド・ロームが黒海に入っているようだが、ロシアは、ドナルド・クックの周辺で非武装のスホイ24を12回にわたって飛行させたのだ。アメリカ側は「公海上」だと主張しているが、ロシア側はアメリカがモントルー条約に違反していると非難している。 戦闘機をイージス艦の近くを飛行させるだけなら単なる警告だが、スホイ24に搭載されたジャミング・システムのためにイージス・システムが機能しなくなり、その間、戦闘機は仮想攻撃を実施したという未確認情報が流れている。ドナルド・クックがルーマニアへ緊急寄港、あるいはポーランドなど東ヨーロッパへ地上軍を増派するという話が出てきた理由はそのためかもしれない。 昨年9月3日、シリアに対するNATOの攻撃が秒読みに入ったと考えられていた時期に地中海から2発のミサイルが発射されたが、いずれも海中へ落下したと言われている。直後にイスラエル国防省はアメリカと合同で行ったミサイル発射実験だと発表したが、事前に周辺国(少なくともロシア)へ通告はなく、アメリカは実際に攻撃を始めたものの、失敗したのではないかとも言われている。スペインにあるNATOの基地から発射されたミサイルをロシア軍が撃墜したとレバノンのメディアは報道、ジャミングでミサイルのGPSが狂って落下したという話もある。 スホイ24の話や、シリアへ向かって発射されたミサイルの話が事実なら、電子戦でアメリカはロシアに負けている、少なくとも勝ってはいないことになる。バラク・オバマ米大統領は自国の軍事力が圧倒的だと主張、ロシアはアメリカと対決したくないはずだと4月16日にCBSの番組で語っていたが、アメリカとロシアが核戦争になればアメリカが圧勝するというネオコン的戦略の前提は崩れ、ゲリラ戦も核戦争もアメリカは勝てないと思った方が良いだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.04.21 13:14:45
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