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《櫻井ジャーナル》

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2016.10.12
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 世界的に軍事的な緊張が高まる中、アメリカのマーク・ミリー陸軍参謀総長はロシアに対し、かつて経験したことがないほど激しく叩きのめしてやると演説した。アメリカは先住民を殲滅、ラテン・アメリカを侵略、日本には勝利したが、戦争に強いとは言えない。ベトナム戦争で敗北、朝鮮戦争では旧日本軍の協力で巻き返したと言われている。中東でも勝てていない。「はったり」だが、核兵器を持っていることは事実。どのような見通しで戦争を始めるにしろ、最後は核兵器を使わざるを得なくなるだろう。

 これまでロシアが最も大きなダメージを受けた戦いは第2次世界大戦でドイツ軍が行ったバルバロッサ作戦だろう。1941年6月から始まり、スターリングラードの攻防戦でドイツ軍が壊滅、1943年1月に降伏するまで続いている。その間、ソ連側は2000万人以上が殺され、工業地帯の3分の2を含む国土の3分の1が破壊されている。それ以上の破壊と殺戮を味わわせると言っているわけだ。

 この人物も威嚇すれば相手は怖じ気づくと考えているのかもしれないが、ロシアや中国をそうした国だと考えてはならない。ロシアと中国の連携は強まっている。シリア、ヨーロッパ、東アジア、どこかで火がつけば全体に燃え広がる可能性が高い。

 ジョン・マケインのようなネオコンやフランス政府はシリアに飛行禁止空域を設定するべきだと主張している。ロシア軍やシリア軍が行っているアル・カイダ系武装集団やそこから派生したダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)に対する空爆を止めさせ、アメリカ主導の軍隊がシリア政府軍を空爆して地上の武装勢力にシリアを制圧させようということだが、そうしたことを行えばジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長が上院軍事委員会で語ったようにロシアやシリアと戦争になる可能性が高く、世界大戦に発展すると覚悟しなければならない。

 昨年、アメリカは国防長官や統合参謀本部議長を好戦派に交代させたが、陸軍参謀総長はそのふたり以上というより、高をくくってロシアからの警告を無視しているように聞こえる。愚か者は恐ろしい。





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最終更新日  2016.10.12 05:03:54



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