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2016年7月10日に殺されたDNC(民主党全国委員会)のスタッフ、セス・リッチはDNC幹部の間で遣り取りされた電子メールをWikiLeaksへ渡した人物ではないかと言われてきた。事件の翌月、WikiLeaksのジュリアン・アッサンジはDNCの電子メールを提供した人物はリッチだと示唆、射殺事件に関する情報提供者に2万ドルを提供するとツイッターに書き込んだこともそうした疑いを強めることになった。
それに対し、セス・リッチの両親は5月23日付けのワシントン・ポスト紙で、息子の殺人事件の政治化を止めてほしいと主張している。息子のパソコンを警察が詳しく調べた結果、息子がWikiLeaksと通信していた証拠は見つからなかったとし、息子とWikiLeaksが関係しているとする話は陰謀論だと言いたいようだ。 勿論、名義が両親だったというだけで、実際にその文章を誰が書いたかは不明だ。こうした両親の話を同紙が掲載した理由は、その両親が雇った私立探偵の発言をFOXニュースが報道したことにあるだろう。報道の直後、セス・リッチの遺族からウィーラーやFOXニュースへ抗議があり、ウォーラーは発言を撤回したという。 ウィーラーはDNC幹部の間で2015年1月から16年5月までの期間に遣り取りされた4万4053通の電子メールと1万7761通の添付ファイルをセス・リッチがWikiLeaksへ渡したという情報を警察内部の情報源から得たとしていた。パソコンを詳しく調べた結果、そのように判明したということだ。 その捜査を警察の幹部やFBIが打ち切らせたとウィーラーは主張しているが、そうしたことを疑わせる出来事もある。事件当時にワシントンDC警察長だったキャシー・ラニエーは8月16日、9月で辞職してナショナル・フットボール・リーグの保安責任者に就任すると発表したのだ。収入は大幅に増えるだろう。 両親の主張を載せたワシントン・ポスト紙はロシアを悪魔化するキャンペーンの中心グループに位置している。例によって証拠は示さず、「我々を信じろ」と言うばかりだ。ユーゴスラビア、アフガニスタン、リビア、シリア、そしてイラクを先制攻撃する際にもアメリカの有力メディアは偽情報を流していた。イラクの場合、政府も嘘だったことを認めざるをえなくなっている。そうしたことをワシントン・ポスト紙も気にしていない。認めてしまえば、嘘で築き上げた幻影が全て崩壊してしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.05.26 14:57:38
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