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《櫻井ジャーナル》

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2018.10.01
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 ワシントン・イグザミナー紙によると、​アメリカのライアン・ジンケ内務長官はロシアのエネルギー資源輸送を軍事的に妨害する可能性があると語った​。この発言に対し、ロシア上院の情報政策委員会に所属するアレクセイ・プシュコフは​ロシアに対するアメリカ海軍の海上封鎖は戦争行為に等しい​と非難したが、当然だろう。

 海上封鎖はアメリカやイギリスのようなアングロ・サクソン系国の常套手段で、ハルフォード・マッキンダーが1904年に発表したハートランド理論の戦略も海上封鎖。その理論でもターゲットはユーラシア大陸の中心にある帝政ロシアだった。その戦略に日本は明治維新以来、協力している。これは本ブログで繰り返し書いてきたことだ。

 ドナルド・トランプ政権は中間選挙に合わせ、イラン体制を倒す目的で石油の輸出を止めようとしたが、イランの石油の約6割を買っているという中国とインドがアメリカの命令に従わず、失敗に終わりそうだ。ロシアもイランを支えている。口での恫喝で各国が動かなくなってきたことから実力行使を匂わせているのかもしれない。石油取引だけでなくS-300を含む兵器の輸送も止めたがっているようだが、これはイスラエルへの配慮だろう。

 日本やアメリカが言う「シーレーン防衛」とは「シーレーン支配」であり、東シナ海や南シナ海でアメリカ軍や自衛隊が行う軍事的な恣意行動もそうした作戦の一環。中国が推進する一帯一路のうち海のシルクロードの出発点を押さえようとしている。この海域にはイギリス海軍も現れている。

 アメリカは支配力を失いつつあり、軍事力を行使せざるを得ない状況になりつつある。アメリカの傭兵と化している自衛隊も同じ立場だ。アメリカ海軍は太平洋軍をインド・太平洋軍へ名称変更、守備範囲も太平洋だけでなくインド洋を含むようになった。自衛隊の守備範囲も広がったということだが、とりあえずは東シナ海や南シナ海が中心になるのだろう。沖縄は日米連合軍にとって重要な意味を持ってくる。今後、沖縄でさまざまなことが仕掛けられる可能性がある。

 実際に戦争が始まるとアメリカ政府は考えていないだろうが、万一の場合、航空母艦を中心とするアメリカの艦隊は短時間で壊滅すると見られている。ロシアの巡航ミサイルの餌食になってしまうからだ。すでに航空母艦が主役の時代は終わった。21世紀の海戦は潜水艦が中心になると言われている。空母が威力を発揮するのは弱小国を威圧するときくらいだろう。






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最終更新日  2018.10.01 06:10:30



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