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ドイツの自動車メーカー、ダイムラーがメルセデス・ベンツの新しい組み立て工場がモスクワ近郊に完成、4月3日にセレモニーが開催された。式にはウラジミル・プーチン大統領も出席している。 EUの企業はアメリカ政府からの圧力を跳ね返してロシアとビジネス関係を強めようとしてきた。ロシアから天然ガスなど資源を供給、フランスの大手石油会社であるトタルとの取り引きは拡大していた。 そのトタルのクリストフ・ド・マルジェリ会長兼CEOは2014年10月にモスクワ・ブヌコボ空港で事故死している。その3カ月前、ド・マルジェリは石油取引をドルで決済する必要はなく、ユーロの役割を高めれば良いと主張していた。 こうしたエネルギー資源の供給がロシアとEUとの関係を強化していくことは必然。それを阻止したいアメリカは2013年からウクライナ国内を不安定化させ、2月にはネオ・ナチのグループを使ってクーデターを成功させた。その後、ウクライナではネオ・ナチの影響力が強まり、今では破綻国家になっている。 ロシアのビボルグからバルト海を南下してドイツのグライフスバルトへつながるノード・ストリームがすでに存在しているが、これに並行して新たなパイプライン、ノード・ストリーム2を建設中。アメリカ支配層は激しく妨害している。 また、ヨーロッパの南側にもウクライナを迂回する新たなパイプラインがある。ロシアからトルコへ天然ガスを輸送するタークストリームが2018年11月に完成した。これはアゾフ海の入り口に近くから黒海を横断、トラキアのトルコ領へつながっている。 そのトルコはロシアから防空システムS-400の購入を決めたが、アメリカの副大統領は取り引きするのか、NATOに留まるのか選択しろと恫喝したのだが、トルコの副大統領はトルコの同盟国に留まるのか、テロリストと手を組んで友好関係を危うくさせるのか選択しろと応じた。 ネオコンは典型的だが、アメリカの支配層は脅して従わせるという手法が得意だ。タイミング良く摘発することもある。 ドイツのフォルクスワーゲンは2015年9月にロシアでエンジンの生産を始めた。その2週間後、アメリカのEPA(環境保護局)は同社の販売している自動車の一部が排ガス規制を不正に回避するためのソフトウエアを搭載していたと発表した。 日産とルノーの会長を務めていた2014年当時、カルロス・ゴーンもロシアでの自動車販売を推進する姿勢を見せていたが、今は刑事被告人だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.04.05 04:28:08
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