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《櫻井ジャーナル》

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2019.09.25
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 サウジアラビアのアブカイクとハリスにあるアラムコの石油処理施設が9月14日に18機のUAV(無人機。ドローンとも呼ばれる)と7機の巡航ミサイルで攻撃され、生産量が半分に落ちるという被害を受けたと言われている。この攻撃についてイエメンのフーシ派は自分たちが実行したと発表しているが、アメリカやサウジアラビアはイランによるものだと主張した。

 それに対し、アメリカの好戦派やイスラエルによる偽旗作戦だとする人たちもいる。ドナルド・トランプ大統領やサウジアラビアがイエメンでの戦争を止めたがっていると言われているが、戦争を継続し、軍事的な緊張を高め、あわよくばイランを攻撃したいと好戦派やイスラエルは思っているからだ。

 今のところ、誰が実際に攻撃したのかを示す明確な証拠は見当たらないが、フーシ派がサウジアラビアの油田地帯を攻撃できるUAVやミサイルを開発しつつあったことは事実。実戦でも使用されてきたと言われているので、フーシ派が行ったとする説が有力なようだ。

 いずれにしろ、アメリカ製の防空システムは石油施設を守れなかった。伝えられているところによると、その周辺には88基のMIM-104 ペトリオット・システムが配備されていて、そのうち52基は日本も導入を進めているというPAC-3。しかもペルシャ湾にはアメリカ海軍に所属する3隻の駆逐艦(イージス艦)がいた。

 攻撃を防げなかった理由について、アメリカなどはUAVが小型なうえ、低空で侵入してきたことを挙げているが、それで駄目ならシステムが駄目だということ。シリアではアメリカなどを後ろ盾にするジハード傭兵がUAVでロシア軍の基地を何度も攻撃、いずれも阻止されている。近距離防空システムのパンーンツィリ-S1が有効だとされているが、そうした種類のシステムはアメリカにないようだ。

 今回の石油施設破壊は日本も無縁ではない。石油の輸入という面もあるが、サウジアラビアの防空システムが機能しないということは、日本の防空システムも機能しないことを示しているからだ。両国は同じアメリカ製のシステムを導入している。もっとも、弾道ミサイル防衛システムのイージス・アショアの場合、真の目的は攻撃にあるとされているので問題ないと考えているのかもしれないが。

 日本が大量に買おうとしている高額戦闘機F-35が欠陥品だということも知られている。2015年1月にカリフォルニア州のエドワード空軍基地近くで行われたF-16戦闘機との模擬空中戦でF-35は完敗しているのだ。

 F-35のステルス能力を強調する人もいるが、1999年にNATO軍がユーゴスラビアを先制攻撃した際、アメリカ空軍に所属するステルス機のF-117が対空ミサイルで撃墜された。それ以来ロシアのレーダーはアメリカのステルス機が「見える」と一般的に考えられている。






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最終更新日  2019.09.25 12:29:10



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