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《櫻井ジャーナル》

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2019.11.15
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 バラク・オバマやヒラリー・クリントンを担いでいた勢力に支配されている民主党はFBI、CIA、有力メディアと連携してアメリカとロシアとの関係を悪化させようとしてきたが、思惑通りに進んでいない。「ロシアゲート」の嘘を隠しきれなくなった後、ウクライナを舞台にした新たな嘘で軍事的な緊張を高めようとしているが、その新たな嘘も明らかにされ始めている。

 ウクライナではオバマ政権時代の2014年2月にネオナチによるクーデターがあり、2010年の大統領選挙で勝利したビクトル・ヤヌコビッチは排除された。そのクーデターの黒幕はオバマ政権のネオコンで、その中心は国務次官補だったビクトリア・ヌランドだ。

 クーデターの最中、ヤヌコビッチを支持するクリミアの住民がバスでキエフに入るが、キエフの惨状を見てクリミアへ戻ろうとする。その時にクリミアの住民を乗せたバスが銃撃され、止まったバスから人びとは引きずり出され、棍棒やシャベルで殴られ、ガソリンをかけられて火をつけると脅された。

 こうした話はクリミアに伝わり、3月16日のロシアとの統合を求める住民投票につながる。80%以上の住民が参加した投票の結果、95%以上が加盟に賛成した。

 クリミアは黒海に突き出た半島で、セバストポリは黒海艦隊の拠点。ロシアはこの拠点を確保するため、1997年にウクライナと条約を結び、基地の使用と2万5000名までのロシア兵駐留が認められていた。クーデター当時、この条約に基づいて1万6000名のロシア軍が実際に駐留していたのだが、西側の政府やメディアはこの部隊をロシア軍が侵略した証拠だと宣伝、それを真に受けた人も少なくない。

 軍事的に重要なクリミアの制圧に失敗したアメリカ政府はヤヌコビッチの支持基盤だった南部や東部で殺戮を開始する。ウクライナ南部の港湾都市オデッサでは5月2日に反クーデター派の住民がネオ・ナチのグループに虐殺された。

 住民を建物の中に避難させたうえで撲殺、さらに火を放って焼き殺したのだが、この事件は4月12日にCIA長官だったジョン・ブレナンがキエフを極秘訪問したところから始まると考えられている。

 その2日後にクーデター政権の大統領代行がウクライナ全域の制圧作戦を承認、4月22日にはジョー・バイデン米副大統領がキエフを訪問する。この段階でバイデンはウクライナにおいて重要な役割を果たしている。それにタイミングを合わせるようにしてオデッサに対する工作が話し合われた。

 オデッサで住民を殺したのはアメリカ/NATOを後ろ盾とするネオ・ナチだが、その環境作りに利用されたのは「サッカー・ファン」だ。

 午前8時にその「ファン」を乗せた列車が到着、赤いテープを腕に巻いた一団(UNA-UNSOだと言われている)が「ファン」を反クーデター派住民が集まっていた広場へ誘導、広場にいた住民は労働組合会館の中へ避難するように言われ、その指示に従った。

 ​住民が入った建物に向かって火炎瓶が投げ込まれ、内部は火の海になる​。焼き殺された人は少なくないが、中へ入ったネオ・ナチに殺害された人もいたようだ。建物へ向かっての銃撃も映像に残っている。

 この時に48名が殺され、約200名が負傷したと伝えられているが、これは確認された数字にすぎない。住民の証言によると、多くの人びとが地下室で惨殺され、犠牲者の数は120名から130名だろいう。

 オデッサの虐殺から1週間後の5月9日にクーデター軍の戦車がドネツク州マリウポリ市に突入し、住民を殺している。9日はソ連がナチスに勝ったことを記念する戦勝記念日で、街頭に出て祝う住民がいた。そうした人々を攻撃したわけである。そこからドンバスでの戦闘が始まるのだが、軍や治安機関の中にもクーデターに繁多する人はいて、ドンバスの武装勢力に合流している。

 そうした中、2014年4月にジョー・バイデンの息子、ハンター・バイデンは天然ガス会社ブリスマ・ホールディングス(本社はキプロス)に就任した。その頃、ジョーはキエフを訪問していたわけだ。

 後に​ブリスマはハンターやデボン・アーチャーが経営するロズモント・セネカ・ボハイなる会社へ2014年11月から15年11月までの間に350万ドルを支払っている​。アーチャーはエール大学の出身だが、そこでルームメートだったのがジョン・ケリー元国務長官の義理の息子であるクリス・ハインツ。

 ビクトル・ショーキンが検事総長だった当時、ウクライナ検察はブリスマ、そのオーナー、ハンター・バイデン、ジョー・バイデン、大統領だったペトロ・ポロシェンコ、ポーランド大統領だったアレクサンデル・クファシニェフスキーを捜査していたが、これは潰された。

 ウクライナ側の説明では、解任を求める圧力は2015年終わりから16年初めにかけての数カ月にわたったという。圧力をかけてきたのはアメリカ大使館で、その工作の黒幕はオバマやジョージ・ソロスが関係しているNABU(ウクライナ反汚職局)だと言われている。

 この揉み消し工作をジョー・バイデンは2018年1月23日にCFR(外交問題評議会)で自慢している。10億ドル欲しければ検事総長だったビクトル・ショーキンを6時間以内に解任しろと恫喝、実際に解任されたと語ったのだ。その話をドナルド・トランプ大統領はウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領との電話で口にした。

 その会話の前、今年2月の初めにはハンターに対する捜査を再開する動きがあったという。この捜査を止める必要があると考える勢力が存在している。






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最終更新日  2019.11.15 16:33:21



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