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《櫻井ジャーナル》

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2020.06.03
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 リビアでの体制転覆工作が終わった後、オバマ政権は戦闘員や武器/兵器をトルコ経由でシリアへ運び込んだ。その際、批判をかわすために「穏健派」というタグを使い始めるのだが、そうした穏健派が存在しないことを​2012年8月にDIAはオバマ政権へ報告​している。その時のDIA局長がフリンだ。

 DIAの報告書によると、シリアで政府軍と戦っている武装勢力はサラフィ主義者やムスリム同胞団で、アル・ヌスラという戦闘集団の実態はAQI、つまりイラクのアル・カイダと同じだとしている。アル・ヌスラ(AQI)の主力はサラフィ主義者やムスリム同胞団だ。

 また、DIAはオバマ政権の政策がシリアの東部(ハサカやデリゾール)にサラフィ主義者の支配地域を作ることになるとも警告していた。その警告は2014年に入ってダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国などとも表記)という形で出現。そして2014年8月にフリンは解任されてしまう。

 ダーイッシュは当初、残虐さを「売り」にしていた。残虐な集団を倒すために軍事介入するべきだという世論を形成しようとしたと推測する人もいる。リビアと同じような軍事介入はロシアによって阻止された。2012年5月にロシア大統領はドミートリー・メドベージェフからウラジミル・プーチンへ交代になっている。

 ロシア政府の姿勢が変化した後、2012年8月にオバマ大統領は軍事侵攻を正当化する口実として化学兵器を言い始めた。シリアに対する直接的な直接的な軍事介入の「レッド・ライン」は生物化学兵器の使用だとバラク・オバマ大統領が宣言したのだ。その年の12月にはクリントン国務長官がシリアのバシャール・アル・アサド大統領は化学兵器を使う可能性があると語る。そして2013年1月29日付けのデイリー・メール紙には、オバマ政権がシリアで化学兵器を使ってその責任をアサド政権に押しつける作戦をオバマ大統領が許可したという記述がイギリスの軍事関連企業ブリタム防衛の社内電子メールの中に書かれているとする記事が載った。(同紙のサイトからこの記事はすぐに削除されている。)

 アメリカが流す化学兵器話はいずれも嘘が発覚するが、アメリカなど侵略勢力の支援を受けたダーイッシュは占領地を拡大させていき、オバマ大統領は2015年に閣僚を好戦的な人間に変える。つまり2月に国務長官をチャック・ヘイゲルからアシュトン・カーターへ、9月に統合参謀本部議長をマーティン・デンプシーからジョセフ・ダンフォードへ交代させたのだ。

 ロシア政府がシリア政府の要請で軍事介入したのはその年の9月30日。ロシアの軍事介入を想定していなかったオバマ政権は動揺したと言われている。その後、ロシア軍は自分たちの強さを示していく。そうした中、アメリカで大統領選挙が始まった。

 2015年の段階でヒラリー・クリントンが次期大統領に内定していたと言われているが、年明け後に風向きが変わる。ウクライナでネオ・ナチを使ったクーデターで不手際があり、香港での反政府運動で中国政府を警戒させて中国とロシアを接近させるという事態を招いたことを懸念する支配層が出てきたとも見られている。

 2016年2月10日にヘンリー・キッシンジャーがロシアを訪問してプーチン大統領と会談、22日にはシリアにおける停戦で合意した。そうした流れの中、民主党の幹部やクリントン陣営が戦争に反対していたバーニー・サンダースを潰そうとしていることを示す電子メールが明るみに出た。

 ​ウィキリークス​は2016年3月にクリントンの電子メールを公表、7月には民主党全国委員会(DNC)の電子メールを公表、その中には2015年5月26日の時点で民主党幹部たちはヒラリー・クリントンを候補者にすると決めていたことを示唆するものも含まれていた。2011年1月24日の時点でヒラリー・クリントン国務長官は投機家のジョージ・ソロスからアドバイスを受けていたことも発覚した。

 そして始まるのがロシアゲート。CIA、FBI、司法省などの幹部が有力メディアを利用してロシアの選挙介入を宣伝し始めたのだ。民主党やクリントンを窮地に追い込んだ電子メールはロシア政府がハッキングしたとする偽情報も流されたが、その工作を始めさせたのは2013年3月から17年1月までCIA長官を務めたジョン・ブレナンだと言われている。この主張は技術的な分析でも嘘だということは本ブログでも繰り返し書いてきた。

 オバマ大統領はアメリカとロシアとの関係を悪化させる行動に出る。例えば2016年12月にニューヨークとメリーランドにあったロシア外務省の施設を閉鎖し、35名のロシア外交官に対して72時間以内に出国するように命じている。そのうらでロシアとの関係修復を始めようとしていたのがフリンだ。

 オバマ大統領は2017年1月5日、ホワイトハウスで善後策を協議するために会議を開く。出席したのはオバマのほか、バイデン副大統領、ブレナンCIA長官、スーザン・ライス国家安全保障補佐官、サリー・イエイツ国家安全保障副補佐官、ジム・コミーFBI長官、ジェームス・クラッパー国家情報長官。

 今後、不正な手段でフリンを排除した秘密工作の調査が進めば、この会議に出席した人びとが窮地に陥る可能性が高く、その背後関係が問題になるとアメリカの支配システムは大きく揺らぐ。そうならないように調整していたのがCIA出身のウィリアム・バー司法長官だろうが、その調整が成功したのかどうかは不明だ。(おわり)






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最終更新日  2020.06.03 20:02:00



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