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アメリカの支配階級にはイスラエル至上主義者が存在する。ハリー・トルーマンやリンドン・ジョンソンのスポンサーで、エドモンド・アドルフ・ド・ロスチャイルドと同じようにイスラエルの核兵器開発を支援していたアブラハム・フェインバーグは有名だが、その後、ネオコンと呼ばれるグループが編成された。 ネオコンの中核メンバーにはリチャード・パール、ポール・ウォルフォウィッツ、エリオット・エイブラムズ、ダグラス・フェイス、エイブラム・シュルスキーなどが含まれているが、いずれも若い頃、民主党のヘンリー・ジャクソン上院議員のオフィスで訓練を受けていた。 アメリカでは巨大企業の活動を制限し、イスラエルの核兵器開発を阻止、通貨を発行する権利を金融資本から政府の手に戻し、ソ連との平和共存を実現しようとしていたジョン・F・ケネディ大統領が暗殺された後、副大統領から昇格したジョンソンは前大統領の決定を翻してベトナム戦争へのめりこんだ。 そのベトナム戦争を含む戦争に反対し、1972年の大統領選挙で民主党の候補者に選ばれたのがジョージ・マクガバン。草の根党員に支持されてのことだが、これは党幹部にとっては受け入れがたいことだった。そこで党内にCDMが(民主党多数派連合)作られ、反マクガバン工作が始まる。その中心になったのがジャクソン議員だ。CDMがネオコンの核になったとも言える。 ネオコンの中心グループに属すウォルフォウィッツは1991年の段階で彼はイラク、シリア、イランを殲滅すると語っていた。これは欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)の最高司令官を務めたウェズリー・クラークが語っている。(ココやココ) そのクラークによると、9/11から数週間後、ドナルド・ラムズフェルド国防長官の周辺で攻撃予定国リストが作成され、そこにはイラク、シリア、イランのほか、ソマリア、スーダン、リビア、そしてレバノンが載っていたという。 ネオコンにとって中東における最大のターゲットはイラン。そのイランの体制を転覆させるため、イラクのサダム・フセイン政権を倒して親イスラエル体制を樹立、シリアとイランを分断してシリアを破壊すると彼らは1980年代から主張していた。(つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.08.10 19:25:38
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