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《櫻井ジャーナル》

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2021.04.27
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 選挙で政治を変えられると信じている人の琴線に触れるスローガンをバラク・オバマは2008年の選挙期間中に叫んでいた。「我々は変化を信じることができる。そうだ、我々にはできる。」というものだったのだが、オバマが変えたのは戦術だけで、侵略、破壊、殺戮、略奪は続けた。ジョー・バイデンはドナルド・トランプの好戦的な政策をさらに強化している。

 バイデン政権になり、ウクライナや東アジアだけでなく、中東でも軍事的な緊張が高まっている。アフガニスタンからアメリカ軍を9月11日までに撤退させると語ったが、その撤兵案は正規軍に限られ、秘密裏に活動している特殊部隊、CIAの工作員、そしてペンタゴンの傭兵は残るという。CIAにとって麻薬は重要な資金源だが、1970年代からアフガニスタンとパキスタンの山岳地帯はヘロインの原料であるケシの重要な生産地。そこをCIAが手放すことはないだろう。

 シリアでもバイデン政権は軍事的な緊張を高めている。アメリカ軍は北東部にあるハサカで新たな軍事基地を建設していると報道されているが、そこには戦闘員や物資を輸送するために滑走路も作られ、油田地帯に近いデリゾールでもアメリカ軍は新しい航空施設を建設しているという。物資の輸送も盛んなようだ。

 その一方、イスラエルはダマスカスの周辺を激しく攻撃しはじめていた。それに対し、イランはイスラエルが一線をこれれば「後悔させる」と語っていたが、4月20日にイスラエルの国有軍需企業の施設で大規模な爆発があった。

 4月21日から22日へ日付が変わる頃、イスラエル空軍の戦闘機がゴラン高原の上空からダマスカスの周辺をミサイルで攻撃するが、大半は防空システムによって撃墜された。その際にシリア軍が発射したS-200防空システムのミサイルがディモナにある核施設から30キロメートル離れた場所に落下する。

 目標を逸れ、「飛びすぎた」とされているが、イスラエルのアメリカ製防空システムが機能しなかったことは間違いない。ロシアで流れている情報によると、ロシアの電子戦用装置でイスラエルの防空システムは無力化され、そのためにディモナ近くまで飛んだのだという。つまり、イスラエルとシリアが戦争になった場合、ディモナは破壊される可能性が高いということだ。

 イスラエル軍によるダマスカス周辺への攻撃はロシアとの取り決めに違反していたのかもしれない。今回の出来事はロシアによるイスラエルやアメリカに対する警告だったのだろう。






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最終更新日  2021.04.27 01:32:48



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