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カテゴリ:第8話 青年インカ
「そなたたちスペイン人は知る由もなかろうが、インカ帝国の都であったこのクスコの地下には、インカ帝国時代に使われていた無数の地下道が、縦横無尽に走っているのだ。 それらは、神殿や王宮など、主要な建物につながっている。
そして……」
「地下道の入り口は、クスコの郊外に連なる長大な石壁、あのサクサイワマン(註:Sacsaywaman,「満腹の鳥」の意味)の砦にある。 インカ帝国時代の砦だ。 知っておろう? さして、ここから遠くはない。
そして、財宝を隠した秘密の部屋も、その地図に記した位置にある。 首尾よくその通りに地下道を進むことができれば、行き着けるであろう」
それから、ギラギラとした強欲な光を宿して、トゥパク・アマルを凄むように睨み据える。 「おいっ!! もし、偽りを言っているのなら、今度こそ、どうなるか…!!」
だが、真実か否かを確かめるためにも、行ってみるしかあるまい?」 トゥパク・アマルは常の沈着静寂な面差しで、僅かに苦笑して言う。
≪トゥパク・アマル≫ ≪セパス≫
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Last updated
2009.10.07 21:45:18
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