カテゴリ:バレエ(海外バレエ団)
■第3部■ 17:50~19:10
●「海賊」 振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ ナターリヤ・オシポワ レオニード・サラファーノフ シムキンとサラファーノフの超絶技巧対決を(勝手に)期待し過ぎたせいか、いつもより抑えめなアリに若干肩すかしを食らいました。いやぁ…それでもやってることは結構スゴいんですけどね。一瞬の片足リフトに、会場が小さくざわめきました。オシポワも安定した踊りで良かったです。ここのパ・ド・ドゥでのメドーラの衣裳がチュチュではなくスリップドレス(何と言えばいいの?)なのは、ボリショイ仕様なんでしょうか。 ●「ル・パルク」 振付:アンジュラン・プレルジョカージュ/音楽:ヴォルフガング・A.モーツァルト ディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ 何年か前に、ルグリ様とオレリーのペアで観て以来久しぶりです。ヴィシニョーワ×マラーホフは…予想した以上に艶かしい「ル・パルク」でした。恍惚感すら漂う、濃~い世界を見せ付けられた感じ。 男の首に女が手を回しキスしたままで回転するところ。「遠心力」があるとはいえ、自分の首にぶら下がった人間を口が塞がった状態で、身体を手で支えもせずに腰より高い位置までぶん回すのは、相当体力を消耗しそう。 2人とも作品の世界に入りきっていましたね~。 ●「ブレルとバルバラ」 振付:モーリス・ベジャール/音楽:ジャック・ブレル、バルバラ エリザベット・ロス ジル・ロマン シャンソンの甘く切ないメロディーが心にぐっとくる作品。フランス語の歌詞の意味がわかれば、もっともっと感動できるに違いない。私は、ベジャールの「ベタでストレート」な振付けがやっぱり好きだ~!と再認識しました(笑)。そして何よりも、ジル・ロマンの年齢を感じさせない若々しいダンスに感激。とても自分と同い年とは思えません。(世界的ダンサーと一般人との比較自体が失礼だけどさ)エリザベット・ロスも相変わらずのカッコ良さ。お2人には、いつまでもバレエフェスには出演して欲しい! ●「エスメラルダ」 振付:マリウス・プティパ/音楽:チェーザレ・プーニ タマラ・ロホ フェデリコ・ボネッリ とにかくロホがすごかったです。アティチュードでのあり得ない長さのバランス(10秒以上は止まっていたはず)からアラベスクに持っていくところは圧巻でした。ボネッリは、出していたサポートの手を引っ込めちゃったもんね。ピルエットでは5回転も見せました。超絶技巧だけでなく、キュートなエスメラルダを好演していました。本日2度目のカーテンコール3回。 ●「オネーギン」より第3幕のパ・ド・ドゥ 振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー マリア・アイシュヴァルト フィリップ・バランキエヴィッチ ドラマチックな演目(しかも別れの場面だし)に、会場が理性を取り戻しました。アイシュヴァルト演ずる貞淑なタチヤーナが、説得力があって良かったです。バランキエヴィッチは、欲を言えばもうちょいオネーギンの「悪さ」を醸し出せると最高かなぁ。立ち姿がどうにも麗しくて~(褒めているのよ)。たっぷりしたドレスでのリフトは、いつ見ても大変そう。これもカーテンコール3回でした。 ●「ドン・キホーテ」 振付:マリウス・プティパ 音楽:レオン・ミンクス スヴェトラーナ・ザハロワ アンドレイ・ウヴァーロフ 今日のザハロワは、気合いが入ってました。特別に高度な技をやっているわけではないのにスゴいと感じてしまうのは、彼女の天性の美しさと柔軟性に長けた身体のおかげか、ファンの贔屓目か…。深紅の衣裳のザハロワと黒タイツのウヴァーロフは、立っているだけでスターのオーラがばしばし。トリに相応しい2人です。 フィナーレ 「眠れる森の美女」よりアポテオーズ (ピョートル・I.チャイコフスキー作曲) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.08.09 13:25:41
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