カテゴリ:ダンス
カンパニーデラシネラ
現代能楽集Ⅸ「竹取」 構成・演出:小野寺修二 脚本:平田俊子 音楽:阿部海太郎 企画・監修:野村萬斎 <出演> 小林聡美、貫地谷しほり 小田直哉(大駱駝艦)、崎山莉奈、藤田桃子 古川玄一郎(打楽器奏者) 佐野登(能楽師 宝生流シテ方) ★カンパニーデラシネラHP「竹取」 https://derashinera.jp/activity/taketori/ <当日のICloudメモ> 開幕と終幕に響き渡るティンパニ<<<ドドドドド>>>が儀式的でよかった。空間が引き締まると同時に異世界へ意識を誘わせる効果大。開演前、暗い舞台の奥にある銅鑼が満月に、その下にあるティンパニが供物台に見えた。月に帰るかぐや姫のお話だから潜在意識がそう連想させたのかも? 天井から床に向かって垂直に張られた紐が竹林ぽい。実は伸縮性のあるゴム素材で床部分は固定ではなく可動式で、空間にパースを描くように場面を作るさまが見事。また表裏が畳と障子仕様のパネルをスピーディに移動させながら敷いたり立たせたり、床を四角くライトアップして 間 を表すやり方は水と油の頃にもよく見た空間表現で懐かしい気分に。 毎度寸分違わずプログラムされた動きをこなす役者さんたちには感服するばかり。そしてこれも毎度の感想だけどおのでらんの頭の中を見てみたい。(私的二大「頭の中を見てみたい振付家」は小野寺修二とマシュー・ボーン) かぐや姫が突然現れて月に帰る意味を考えたら、あれこれと深読みしすぎて切なくなってしまった。子どものいない善良な老夫婦に人生の最後を彩る束の間の幸福を与えたのか、人間の欲深さを戒めるための使命を背負ったのか。いずれにせよ天の神様が俗世に何かを伝えるために遣わせた存在だと思う。最後はきっと魂が月(天界)に登って抜け殻の身体が残ったんだよね。(=死) 子どもの頃にさらっと読んだお伽話もじっくりと研究したら面白いのかもしれないね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.12.16 21:02:07
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