カテゴリ:Matthew Bourne
MATTHEW BOURNE'S
SWAN LAKE THE LEGEND RETURNS 演出・振付:マシュー・ボーン 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー 美術・衣裳:レズ・ブラザーストン 照明:ポール・コンスタンブル 音響:ケン・ハンプトン 映像:ダンカン・マクリーン 芸術監督補:エタ・マーフィット Bunkamura オーチャードホール 開演12:30 ★マシュー・ボーンの「白鳥の湖」 日本公演公式サイト https://matthew-swan.com/ <キャスト> ザ・スワン/ザ・ストレンジャー マシュー・ボール 王子………………ドミニク・ノース 女王………………ニコル・カベラ ガールフレンド…カトリーナ・リンドン 執事………………グレン・グラハム 千秋楽にて初マシュースワン&ストレンジャー。ドミニク王子は3回目。もはや安心して観られる頼もしい存在。女王はカトリーナさんが好みだけど、今日はガールフレンド役で観られて良かった。小芝居が多くて観ていて楽しい! 初見のマシュー・ボールのスワン。この世のものとは思えない美しさに息をのんだ。登場時のオーラが違う。筋肉のつき方が違う。指先に至るまで、全身の身体の動かし方が違う。 全然違う……! これまで見てきたものは何だったんだ?(マックスとウィルごめんちゃい) スワン登場時、あきらかに劇場の空気が変わった。これまでよりたっぷりと時間をかけてスワンを”魅せつける”新演出で、マシュー・ボーン版スワンレイクの異世界への入り口とも言える瞬間。私はここ、「王子の心が求めるものの具現」としてスワンが登場すると解釈している。マックスは大らかに、ウィルは荒々しく支配的に。まるでティンカーベルのように金色の粉をまきながら湖のほとりに降り立ったマシュースワンは、さしずめ王子の夢か理想か……というわけで、マシュー×ドミニクは、あくまでも王子の脳内での美しく悲しい物語として綴られたのでした。泣けた でも王子の深層を想像すると、こりゃ混乱して発狂するのも当然だわ…と思った。ママから愛されたい→誰か僕を愛して→(GF登場→裏切り:誤解だけど)→ママが欲しい→(拒否られる)→誰も僕を愛さない。死んでやる〜→(スワン登場)→スワン愛してる〜!(理想)→ストレンジャーにも惹かれた…かも(スワンへの裏切り?)→ストレンジャーにママを盗られる!→違う!ママがストレンジャー=スワンを盗ろうとしてる!→ママを消せばストレンジャー=スワンは僕のもの→(ロボトミー手術)みんな消えないで… 2010年公演でいいなと感じた4幕のザ・スワンと王子のシンクロした振り付けのところ、切ないわ残酷だわで泣くなというほうが無理。スワンソングの直後、意識を取り戻した王子を「やっと一緒になれるね」とスワンが抱擁するシーンが一瞬すぎてこれもまた泣ける。せめてもう少し幸せな時間を二人にあげてよ〜(マシューの意地悪!) 多くの舞台を観ているけれど、マシュー・ボーンのスワンレイク以上にカタルシスを得られる作品にはまだ出会ってないですね。何回観ても好き。次は何年後の飛来かなぁ。今から次回が楽しみです にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.08.11 09:43:09
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