カテゴリ:演劇
【冬の劇場20 日本劇作家協会プログラム】
TOKYOハンバーグ 最後に歩く道 作・演出:大西弘記 音楽:清見雄高 照明:吉嗣敬介 舞台監督・舞台美術:大河原敦 舞台監督助手:石井有彩 音響:香田泉 座 高円寺 開演19:00 座・高円寺の建物内部の空間はホッとします。癒し。 居心地の良いカフェもコロナ禍なので今日は立ち寄り自粛 …… ★TOKYOハンバーグ公式 http://tokyohamburg.com/ <出演> 宇鉄菊三/井上薫/脇田康弘/宮越麻里杏/橘麦/東谷英人/槌谷絵図芽/北澤小枝子 アライジン/木村美月/椎名慧都/吉本穂果/柴田和宏/丸尾聡 動物の殺処分をめぐる物語。市営バスの運転手だった四方慶介(宇鉄菊三)はバスの民営化に伴い動物愛護センターに配属されるが、小学生の頃に犬に噛まれた彼は大の犬嫌いだった。仕事へのモチベーションを感じられず、同居する娘の千尋(吉本穂果)からも心配されてばかり。動物”愛護”センターとは名ばかりの殺処分の現実に疑問を感じながら、日々捨てられる動物と対峙するセンター職員、獣医師、ボランティアらと四方の苦悩を描く。 まずは、安易に動物を飼い(買い)安易に捨てる人たちへの怒りを感じる。また殺処分についてもそうせざるを得ないセンターの事情を理解せず、動物愛護を旗印に”殺処分”だけを非難することの理不尽さも。どう考えても捨てる人間が悪い。殺処分0は叶えられるのか?施設を大きくしても、結局は保護数が増えるだけ。収容の上限に達すれば処分される。劇中でも結論は出ず、問題提起で終わった。後味は悪いが簡単に解決する問題ではない現実が重い。 観劇中に自分の感覚にゾッとした瞬間があって。 保護されるワンちゃんは「そこにいる」かのようにジェスチャーで描かれる。そのワンチャンが数日後に殺処分されても仕方がないよねと思えるのに、人が演じたテツオ(少年四方を噛んだ罰で飼い主に叩き殺された)には殺さないで!と悲痛に願う。この矛盾。または偽善。結局、人(というか自分)は、自分が目にする現実にしか心が動かない。その罪深さに自分の心の闇を見た気がした(←大袈裟か?) にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.01.10 21:03:31
コメント(0) | コメントを書く
[演劇] カテゴリの最新記事
|
|