物質量と粒子数・質量・気体の体積をつなぐ計算ができない
前回に引き続き、2学期中間試験の結果です。大問3は物質量(mol)と諸量の関係を計算する問題です。横軸は正解者人数(受験者数は56名)です。①9)10)2段階で計算する問題はできない:ⅰ)の正解者数がⅱ)で半減します。問題が分割していて、順に解いていけばいいのですが、ⅱ)でmol→gまたはLにするところで息切れます。他の問題mol→g(小問2,3,4)ではできていた。複数の計算がからむと混乱するのかな?②1)3)指数がからむと混乱する:高校1年生は数学で指数計算をならってませんが、1年で化学を授業するときは必須なので演習して身につけさせます。しかし、生徒さんにとっては新しい表記なので、理解も計算も難しいのでしょう。物質の種類に関係ない、個数の問題です。物質が水、アンモニアと異なるので混乱したのかな?この試験を行うにあたって次のようなまとめをしています。物質量(mol)を中心に粒子数、質量、気体の体積、モル濃度を配置し、「上から下へ変換するには割り算、下から上に変換するには掛け算」この図をイメージして問題に取り組めば、物質量の計算など簡単です。裏付けは比例計算なので、比例計算を使っても構いませんが、問題で与えられた量(例えば質量g)から求める量(例えば気体の体積L)を算出するには質量[g]を分子量(モル質量)で割って物質量[mol]にして22.4[L/mol]をかける。こういった回答への道筋が明確です。どうすればいいんでしょう。これから、化学反応式・量論へとすすみます。新しい考え方をなかなか吸収できない生徒がいます。ドリルの日々なんでしょうかねぇ、、、