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テーマ:化学(315)
カテゴリ:授業
実験が制限されています。
これまで40人1クラスで実験を行ってきましたが、4人/実験台で対面になるためにできませんでした。 そこで、クラスを半分に分け20人(2人/実験台)で実験します。 残りの20人は講義室で自習です。 6クラス(40人5クラス・20人1クラス)で合計11回の実験になります。 実験テーマは「水酸化鉄(Ⅲ)コロイドを作り、性質を調べる」です。 [1]水酸化鉄(Ⅲ)コロイド溶液をつくる はじめにFeCl3溶液を沸騰水に加えて色の違いを比較します。 FeCl3溶液を加えた試験管に残っているFeCl3溶液に純水を加え、色を比較します。 [2]透析 セロファンで透析します。 5分間、純水中に付けておきますが、待っている間 演示用に用意してあるチンダル現象、電気泳動、煙のブラウン運動を観察します。 チンダル現象;左はK2Cr2O7aq、右はFe(OH)3コロイドです。 電気泳動;140Vの電圧をかけています。1,2分で陰極に動いている様子です。 生徒が観察終えたら、逆に電圧をかけて元に戻し、次の実験にそなえます。 [3]透析した純水中のイオンの確認 Cl-、Fe3+,H+を確認します。 左から、硝酸銀aqでCl-イオンの確認、K4[Fe(CN)6]aqで未反応のFe3+の確認 メチルオレンジで酸性確認→H+の確認です [4]精製した水酸化鉄(Ⅲ)コロイドの凝析と保護コロイド 左からNaClaq、Na2SO4aq、を加えたもの 保護コロイドとしてゼラチン溶液を加えたのちNa2SO4aq、を加えたもの [結果・考察] 以上です。 今年から、学校をかわりました。 生徒は、よく勉強する、素直な生徒たちです。 私の実験後の感想 ①セロファンを糸で結べない生徒がいました。生活体験が不足しているなとおもいます。 ②色を表現できない生徒が多いです。機会を見つけて色のお勉強が必要かな? ③沈殿が起こったり、色が変わったりする意味を考えて実験していないようです。 授業ではよくわかっていそうな生徒に、どのイオンがこれらの変化を起こしているか?と試験管を前に質問しても回答できません。 物質を前にして、変化を起こすイオンを考えられない。座学だけではだめだと強く実験の意義をかんじます。 関連です。かつて他校で行った「コロイド溶液の性質」の実験です。 生徒実験:コロイド溶液の性質(実施)→2018/1/29ブログ 生徒実験:コロイド溶液の性質(レポート)→2018/1/30ブログ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.10.08 15:11:59
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