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カテゴリ:ニュース
【世界フィギュア】浅田真央が優勝 ライバル、キム・ヨナに勝つ

勝ったもなにもSP、FSともに今回は浅田真央の完勝だ。
それは当人たちだけでなく、トリノの観客、世界中のTV視聴者が知っている。
世界中で知らなかったのはたぶん9人だけだろう


○試合を投げた"クイーン" キム・ヨナ


ショートの演技を見れば、キム・ヨナの心理が分かったという人も多いだろう。

「ミスしちゃった!?ノーミスの真央に負ける!!」
「クイーンになのに全力出して負けたと見られたくない!」

これはどうも他の競技でも見られるのだが、韓国選手は体裁、メンツにこだわりすぎて、試合を投げるときがある。

キム・ヨナもショートを・・・というか2010世界フィギュアをショートの段階で捨てた。

捨てなければフリーで・・・というのは後付けにすぎない。

どういったジャッジの気まぐれか?あの演技で60点の大台に乗ったのが異常だったのだ。

キム・ヨナのSPはバンクーバー五輪で全力を出し尽くした疲労・・・・・という以前のレベルの低さで、40点台が妥当だったろう。

(同じくSPを大失敗した鈴木よりも確実に酷かった)

ミス連発にもかかわらず、GOE加点による60点台はいかにも不可解だ。

ミス連発・・・どころではない。

なにせ、最初の3-3と緩いスピン以外、彼女はまともに「跳んでもいないし、滑ってもいない」のだ。

本当の得点は、ブライアン・オーサー氏の表情が物語っている。

歴代の女子フィギュアスケーターの中でも屈指の存在であり
韓国の至宝とまで呼ばれた彼女がこのような演技を自らの意志でするとは情けない。

「007」のSPは、これまでのキム・ヨナよりスピード感があって、振付けも曲に非常に合っていて見応えのあるプログラムだったので、尚更残念だ。

アスリートとして、表現者としてのキム・ヨナは五輪で燃え尽きたのか?



○実力ではキム・ヨナを超えている長洲未来


一方、フリーで残念だったが、アメリカ代表の"日本人"長洲未来は圧巻のショートだった。

放送直後にバンクーバー五輪の映像がHDDレコーダーに残っていたので見比べたが
五輪のときの長洲を超えた・・・というか、キム・ヨナ(SP=78.50)の演技を完全に上回っている。

長洲未来はFS選手をジャンパー、技巧派、マルチ型に大別すると、マルチ型技巧派のキム・ヨナに近いだろう。

マルチ型ジャンパーの浅田真央とはタイプが違うだろうし、比較もしにくい。
ジャンプの得点が毎年のように変わるからだ。

ただ、長洲未来はジャンプの質を取っても軽やかに跳ぶ浅田と違って、馬力で跳ぶタイプでキム・ヨナやロシェットに近い。


今回の最終的な結果は残念だが、これだけは確実にいえる。

長洲未来は表現力?という曖昧な(素人には評価不可能らしい)部分はともかく殆どの点でキム・ヨナを上回っている。



○長洲未来のジャンプ


バンクーバー五輪のキム・ヨナの3Lz-3tにGOE(加点)が付くなら
(スピードと高さはあったが私には3Lz-2.8tに見えた)
今回の世界フィギュアの長洲未来の3Lz-3tには同等かそれ以上の加点が付くべきだろう。

良質なジャンパーとしてのキム・ヨナの代名詞だった
「レイバック・イナバウアー→2A」を長洲未来も持っているが
イナバウアーの深さがヨナとぜんぜん違うし、2Aも確実に決めてくる。

20806234.jpg

長洲未来は荒川静香以来のレイバック・イナバウアー使いになるのではないだろうか?


浅田真央の3A-2tと違って、キム・ヨナなど3-3を持つ選手は多いが
(主要な選手だけでも、コストナー、ロシェット、安藤・・・今回の世界フィギュアでも10位以下の選手が何人か決めている)
長洲未来の3-3は回転スピード、飛距離はキム・ヨナに勝っており、高さも引けを取らない。

現時点で、最も美しい3-3を跳べるのはキム・ヨナ(回転不足が多い)ではなく、長洲未来だろう。

3Aは今のところ跳べていないので、浅田真央が現役最高ジャンパーなのは間違いない。
が、長洲未来は16歳になったばかりという若さを考えるとこれすら分からない。

実際、中野友加里(引退)の3Aが安定しはじめたのは大学に入ってからだった。



○長洲未来のスピン


スピンの軸の安定感、柔軟性も、現時点の長洲未来は既にキム・ヨナより上のレベルにある。

回転の速さ、安定感では浅田真央に匹敵し、柔軟性ではキャロライン・ジャンに次ぐだろう。

特に柔軟性は特筆すべきレベルに達している。

片手ビールマンスピンで「顔が中に入っている」ポジションを作れるのはシニアでは長洲未来と浅田真央ぐらいだろう。

キム・ヨナの(過去に加点がつけられた)ビールマンスピンですら長洲未来ほど「顔が中に入っている」姿勢は少ない。

さらにキム・ヨナや安藤美姫らトップ選手より確実に美しいのが長洲未来の「I字スピン」

キム・ヨナや安藤美姫のI字は柔軟性不足のためどちらかというと「Y字」に見える。
(つまり足が胴体から離れている)
しかし、長洲未来のI字スピンは足が胴体にぐっと近づいており
さらに回転が速いので本当に一本の棒のように見える。

おそらくシニアでは長洲未来とサーシャ・コーエンの2人が世界最高のI字スピンを持っているだろう。

パールスピンの使い手としてもジャンに次ぐ。

回転軸の安定性を取っても、16歳にしてあの中野友加里の「微動だにしない」「超高速」レベルが視野に入る。

総合的に見て、おそらく長洲未来はスピナーとしてもキム・ヨナより上、浅田真央とほぼ互角レベルに達しているはずだ。



○長洲未来のスパイラル


長洲未来のスパイラルは、スピードがこの1年ぐらいで段違いに早くなった。

そして、柔軟性、バランス、ポジションの良さ、全てが一段上のレベルになった。

おそらく体の成長が一段落し、下半身の安定感が増したためだろう。

柔軟なポーズをとりつつ、よろめくことなく、スピードに乗れる。

柔軟性はある程度天性のものだが、これもスピンと同じでキム・ヨナ以上、浅田真央と同等かそれ以上だと思う。

キム・ヨナのバンクーバー五輪と今回世界フィギュアの長洲未来を比べると、柔軟性、安定感(キム・ヨナはよろめいた)では完全に上をいった。

スピードでも、もう浅田真央に近いレベルだ。風を切っている。

私が長洲未来のスパイラルで一番気に入っているのはY字のスパイラルだが、柔軟性に定評のあるエレーネのピンとしたY字とはまた違って、しなやかさがあってスッとしたY字を作るので美しい。



○長洲未来のスケーティング技術と得点


ショートプログラムのように、構成が単純なプログラムだと、全体にスピード、柔軟性、跳躍力で長洲未来がキム・ヨナを上回っているのが明白だ。

ここ1年で安定感も加わり、さらに長洲未来は女性へと成長している最中だ。

女子スケーターの壁である「体の成長」が完全に止まる18歳の頃には、完全に現時点(19歳)のクイーンを上回ることだろう。


長洲未来にジャッジがどういう点数を付けるかは知ったことではない。

フィギュアスケートの点数は難しい。

現在、たまに不可解な点数が付くのは得点システムの問題が多分にある。

さらに、フィギュアでは、野球やサッカーのように「この線を越えたら1点」「ここに当たったらファウル」というような基準がない。

野球のビデオ判定のような厳密な審議も現在のところないようだ。

要するに、フィギュアの採点は、野球で言えば、ストライクゾーンギリギリのボールとストライクの判定を積み重ねるようなものだ。

おまけに、各選手が違う曲、違うプログラム構成で望んでくる。
ジャッジが「狂う」のも多少は仕方がない。

そして、審判だって人間だ。
自国や同民族に甘くなる、あるいは政治的なものに左右されることはあるだろう。
買収されることもあるだろう。

そういう問題や恣意がバンクーバー五輪や世界フィギュアのような大きな大会で作用しなかったとは言い切れない。

実際、バンクーバーでも、開催国カナダと密接な関係のある何人かの選手は、明らかにGOEが付きすぎていた。

"クイーン"キム・ヨナのノーミスや、悲劇の中で健闘したロシェットは過大評価されていなかったか?というと疑問は当然ある。

だが、規定ではないが、「ノーミスボーナス」というべき加点があるべきだと思うし、悲劇を乗り越えて頑張る選手に肩入れしてしまう審判員の人間くささまで否定しようとは思わない。


だが、それでも長洲未来は実力では現時点でキム・ヨナを上回っている。
採点法とジャッジで負けているだけだ。




○ソチ五輪で、浅田、村上らの前に立ちはだかるのは"No.4"長洲未来


おそらく、今、オーサーやモロゾフ、タラソワ、佐藤信夫ら、世界の名コーチにキム・ヨナと長洲未来が同時に師事したとすれば、勝つのは長洲未来だろう。


バンクーバー五輪のメダリスト3人が、現時点の世界トップ3。

特にキム・ヨナと浅田真央はコンスタントに190~200点を超えてくるし、安定感もある。

(今回のキム・ヨナは情けなかったが・・・ロシェットを見ならってほしい)

しかし「四強」という括りでもう一人選ぶとしたらどうだろうか?

2009年までだったら、元世界選手権女王・安藤美姫、ヨーロッパ女王・コストナーが挙がっただろう。

だが、この2人は2009-2010シーズンにかけてベストスコアを残していない。

下り坂だ、と見られても仕方がないところもあるだろう。


今の4人目は長洲未来だ。
間違いない。


それも、ロシェット、キム・ヨナを多くの面で上回る。

総合力でも3Aと数々の大技をこなす浅田真央に肉薄している。

長洲未来は200点超えを地力でたたき出せる一人にまで成長した。


日本の次世代・・・

伸び悩む中間層を飛び越えて、ジュニアの村上佳菜子、村本小月、今井遥、西野友毬ら台頭著しい。

中でも、キム・ヨナ、浅田真央、安藤美姫ら女王たちが上ってきた「女王の階段」2010世界フィギュアを制した村上佳菜子は特に評価が高い。

村上佳菜子は本質的にジャンパーながらマルチ型で、こちらもキム・ヨナに近い。

「ソチ五輪を目指す」と断言した史上最強ジャンパー・浅田真央
次世代女王候補、ジュニア女王・村上佳菜子

この日本人2人がソチ五輪の金メダリスト候補なのは間違いないにしても
その前に立ちはだかる存在は、引退をほのめかすキム・ヨナではもはやない。
間違いなくキム・ヨナを超える強敵になるだろう。

村上佳菜子vs長洲未来・・・なんと楽しみな対決だろう!



nakano.jpg

中野友加里 
世界一のドーナツスピン、
史上2人目の3アクセル
そんな記録ではなく、彼女を焼き付けたのは
2008世界選手権、独りノーミスの「スペイン奇想曲」
未だ私の中でキム・ヨナ、浅田真央でも超えられない演技
あれほど鳥肌が立った事はなかった・・・













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最終更新日  2010/03/29 02:26:06 AM
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