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テーマ:常葉(28)
カテゴリ:醍醐山の麓
身延町の「なぎんでぇ」(投げ松明→なげてえまつ→なげんてえと変化したという説があります)については
山梨県栄養士会の「山梨の郷土食」に素敵な記述があります。(以下引用) 「お盆行事の一環として身延町内の集落単位では伝統行事の『なぎんでぇ』を盛んに行っている。 お盆の迎え火や送り火に結び付けて8月13日から16日の夜に栃代川、常葉川、三沢川などで開催する。集落の子供クラブが主となり、開かれる日の午後から大人も手伝って「なぎんでぇ」作りをする。 材料は子供が各家から麦藁集めをし竹と縄それに上の「チョコ(杯形)」の中に花火を沢山詰め込む。 現在麦蕎がなかなかないので前もって小麦栽培をする家に前年からお願いする。 この日ばかりは、上級生が下級生に「投げ松明」の火玉の作りを教え、微笑ましい光景である。 竹の長さ約10m、8m、5mと2基か3基を作る。 小さい子供達は、低い約5m に火のついた「投げ松明」をぐるぐる回して放射状の杯形に挑戦する。 お盆で故郷に帰省している方は、火玉がなかなか中に入らないので、見ていてはがゆくなり、なんと飛び入りで参加するのである。 なんとも微笑ましい光景である。 「チョコ」に命中させた子供の話題は、その後数日間にわたり賑わしているのである。 「なぎんでぇ」の日の夕食は、おざらやそうめんなどの麺が多い。 子供達は時間になるのが待ちきれず早くサッと食して「なぎんでぇ」にわれこそと急ぐためである。 身延町在住の依田萬代氏の名著です。 近年では少子化と過疎化により、なぎんでぇは珍しい存在になってきましたが、 醍醐山麓の身延町常葉:山口区では、大人も手伝い継続しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.08.22 22:17:56
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