|
テーマ:民話・昔話・方言(4)
カテゴリ:旧下部町(山梨県身延町)
下部町誌にこんな記述があります。
犬石 いぬいし 古関の地頭が犬をつれて本栖湖へ狩りの途中、仮睡すると犬がしきりに吠え噛みつくので首を切り落とすと、傍らのやぶの中に飛びこんだ。やぶの中には大蛇が口を開け構えていたから、太刀で退治した。忠犬の遺体を持ち帰った後、丁重に葬った墓碑を犬石と言い伝えている。(下部町誌) 旧古関中の脇にあると聞いて訪れてみました。 現在は身延町役場古関出張所になっています 建物右横の畑の手前に ありました!これが犬石 たまたま通りかかったご近所の渡辺照代さん(89歳!お若い!)がご親切に案内してくださいました(左が犬石) 渡辺さんがかつてご家族から聞いた話では 「若狭玄蕃頭(わかさげんばのかみ)が狩りの途中、ここで昼寝をしていたそうです。 気持よく寝ていたのに、犬が吠えたり噛んだりするので、怒って切り殺してしまったんですって。 気が付いてみると、寝ていた枕元には大きな蛇がとぐろを巻いていて、もしも犬が起こしてくれなければきっと噛まれていたでしょうよ。 かわいそうなことをしたということで若狭玄蕃頭はここに犬を丁重に葬ったそうです」 「古関中は昔生徒が大勢いて、遠くの生徒たちが暮らす寮もありました。 裏に若宮さんがあって、よくお詣りにいったものです。 戦後若宮さんは山の神も一緒に川向こうの諏訪神社の裏手に合祀されました」 渡辺さん、貴重なお話ありがとうございました。 いつまでもお元気で 畑の脇の草に埋もれた石に、こんな伝説があったのですね 旧下部町には「牛石」もあります。 明日ご紹介します(*^^*) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.06.15 10:28:43
コメント(0) | コメントを書く
[旧下部町(山梨県身延町)] カテゴリの最新記事
|