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テーマ:伝統芸能(26)
カテゴリ:山と生きる
山梨県早川町は「日本一人口が少ない町」ですが、尾瀬で知られる福島県南会津郡檜枝岐村(ひのえまたむら)は「日本一人口密度の低い市町村」です。
この山深い地に、江戸時代から伝わる伝統歌舞伎があり、すばらしいことに、現在も村人によって伝承されています。 毎年5月12日、8月18日、9月第1土曜日に、村内の「千葉之家花駒座」によって演じられる農村歌舞伎は、「檜枝岐歌舞伎(ひのえまたかぶき)」として、福島県の重要無形民俗文化財に指定されています。 檜枝岐歌舞伎公演時の様子:歌舞伎伝承館「千葉之家」館内展示より 尾瀬に向かうメイン道路から歌舞伎の舞台へ:舞台は鎮守の神様の境内にあります。 愛宕神社の鳥居をくぐって歌舞伎舞台へ:神にささげる奉納歌舞伎として行われてきた歌舞伎です。 桧枝岐の舞台(ひのえまたのぶたい):国の重要有形民俗文化財 現在の建物は明治30年代の再建。正面から見ると上部に破風があり、入母屋造に見えますが、前面に廂がある切妻造で、軒端の様式がこの地方独特であり、「兜造」と呼ばれます。 観客席(重要有形民俗文化財の一部):露天で、神社への坂がそのまま自然の観覧席になっています。舞台は神社に向かって建てられ、拝殿のような形態をとっています。 橋場のばんば:参道の途中にあるばんば(おばあさん)の石像。子供を水難から守ってくれる神様です。 袖萩とお君の像:檜枝岐歌舞伎の代表的な作品「奥州安達ヶ原袖萩祭文の段」の一場面。雪の中、盲目の袖萩が娘のお君に手を引かれています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.11.02 06:00:21
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