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カテゴリ:本とか、絵とか、いろいろ
連句と出会った事から、人との繋がり、世界の広がり、更なる縁へ…と、 主人公自身が変化していく物語の5巻目。 前巻で参加した連句の大会での出会いが、更に広がっていく。 若い集まりの連句に参加した事から、主人公は 波風立たせずに生きてきた自分自身を顧みる事になる。 若い集りが作る同人誌に誘われ、エッセイを寄稿する事になり、 彼らがサークル参加した「文芸マーケット」に一般参加して、 様々な刺激を受ける。 「文芸マーケット」は、つまり「文芸フリマ」。 実際に参加した事はないが、若い頃に出会っていたら一般参加して いろいろな同人誌を買い込んでいただろうなぁと思う。 コミケを始め様々なイベントに参加してきたから、 作中での句集を作りイベントで販売する事のいろいろが想像出来る。 苦労も侭ならない事も少なくはないけれど、一冊創り上げる喜びを知ると、 それが継続の力になる。 作中で、連句会の若手が中心となって進んでいく同人誌創りが、 会にとっても一人一人にとっても楽しいものとなる事を願っている。 「あたらしい人はあたらしい風を運んでくる」と、 「変わっていくことが連句」と語られるが、これまでの4巻で、 人々が集い、展開と変化をしながら繋がり、一つの作品となる連句は、 独りでは生まれない事を教えられた。 この5巻で、ひとつの出会いが新たな繫がりへと展開して、 何かが芽吹き始めている。 今後の物語が楽しみで待ち遠しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 22, 2024 08:47:08 AM
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