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2012年03月06日
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カテゴリ:坂田 博昭

 先週の土曜日、話題を集めた中京競馬場のグランドオープンの日でした。

 私もその場に立ち会うべく、朝一番の新幹線で東京を発ち、名古屋へとGO!

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 名鉄の中京競馬場前駅から競馬場へと繋がる「フローラルウォーク」。これで朝8時頃の状況です。とにかく朝から、本当に多くのお客さんが集まっておりました。

 この日はいつもの競馬ファンだけではなく、話題に乗って色んな方が競馬場に来て下さったみたい。中には、「競馬場に来るのが初めてなんだけど、競馬新聞って買った方がいいのかねぇ。どれを買ったらいいのかしら。」なんて言っている年配のご夫婦もいらっしゃいました。話題が、きっちり地域の集客に繋がっていることが、そんなところからよくわかります。

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 競馬場に来て見ると、テープカットのセレモニーが行われるパドックの周囲は、すでにご覧のようにぎっしりとお客さんで埋め尽くされておりました。東京からはこれ以上早くは来られない、という時間割で来て、自分の中では相当頑張ったつもりなのですが、状況的にはそれでも完全に遅刻……。

 で、8時半からは、このお客さんの前でテープカットのセレモニーが行われるのですが、そのゲストがこちら。

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 SKE48の松井玲奈さん。遠くからこんな風にし撮れませんでしたが、ラチの向こう側にいる女性がそうですね。

 実際問題として、こういうイベントゲストのタレントさんが、競馬を楽しみにして来場したファンを楽しませる効果って、巷で考えられているものよりは遙かに小さいと思うんですよ。もしかしたら、SKEなんて知らない、なんていう中年以上のお客さんも相当数いるんじゃないかと思いますし。

 一方で、こうしてタレントさんが来てくれることが、レース場のイベントにとって非常にプラスになると思われるケースがあります。それがこちら。

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 いわゆる「追っかけ」の皆さんですね。
 まあここでは、そのタレントさんに「固有の」「熱心な」ファンの皆さんと定義しておきますけど。

 ご覧のように、パドックの最前列で、松井さんが登場したときに最も近くて最も見やすく、そして最も声援を送りやすい場所をガッチリと確保して、イベントに参加しておりました。

 

 逆に競馬の側から見た場合、恐らくその後競馬場に留まらないし、勿論馬券も買わない彼らのような人々を、ともすると疎ましく思う向きもあるようです。

 しかし、この場にいた人々は気付いていたはずです。彼らはこのイベントを盛り上げるべく、非常にいい「仕事」をしておりました。

 プレイベントでブラスバンドが演奏していたときにも積極的に声援を送り、イベントが始まってからは司会者の進行に合わせて拍手や声援を送って盛り上げを先導。勿論、松井さんが登場した時には、恐らくいつもの彼らのスタイルであろう大声援を連発し、他のお客さんの熱気を誘発しておりました。

 

 勿論、そのタレントさん自身が「競馬にとって新しい」お客さんを連れてきてくれるかどうかということも、ひとつの観点としては重要なのですが、そのようなことは一足飛びには期待出来ません。それよりもまず、そのタレントさんがどういうお客さんを「持っていて」、そしてレース場に連れてきてくれて、そのお客さんが競馬が行われている舞台の盛り上げに寄与してくれるかどうかと言うことに着目するのも、いいのではないでしょうか。

 実際、地方競馬の競馬場でイベントというと、どこか有名な事務所か何か知りませんが、お笑いとかのタレントさんを連れてきてイベントをやってもらっているケースが多いように見受けます。でも、それって競馬のお客さん自身がそれほど喜んでいるかというと、そうでもない場合が多いと感じるんですよね。こないだなんか、名古屋の交流重賞の時に、殆どお客さんがいないところでお笑いタレントの方が頑張って喋ってる。余程の大物のタレントとか歌手なら別ですが、そうでなければ競馬のお客さんは競馬を楽しむのに忙しいから、そんなところで足を止めないんですよ、大抵の場合。

 それよりも、そのタレントさんと、タレントさんのお客さんに対して「場所を貸す」ようなイメージで、その場を盛り上げてもらうという風に考え方を少し変えると、イベントでやれること、やるべきことが、少し明確に見えてくるんじゃないかと思っています。

 例えば、いまはアイドル全盛の時代ですから、まあぶっちゃけブレイク前で今のところそこまでコストがかからず、それでいて「いいお客さん」を持っているタレントさんって、結構いるみたいですよ。そういうタレントさんとお客さんに場を盛り上げてもらい、レース場としてはタレントさんをサポートするような形になり、それこそ両者にとっていい関係が出来上がると思いますよ。

 

 それはともかく。テープカットのセレモニーは粛々と進行。

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 中京競馬場の新キャラクター「ペガスター」。

 見た目は斬新ですが、機動力には若干劣るように見えます(笑)。

 

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 この日の名古屋は久しぶりの晴天だったそうで、コースに出るとご覧のように気持ちいい緑と青のコントラストが広がります。

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 芝コースを見ると、JRAの公式発表通り草丈が結構長いことにすぐに気付かされます。

 最初の2日間、芝の時計がかかり加減だったのは、スローペースだけではなくてこの草丈のひとつの要因になっているように思います。

 

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 ご覧のように、レースが始まるとスタンドの中はお客さんでごった返す感じになります。今日は特別多かったのでしょうが、気がつけばスタンド内部のスペースも結構小さく作ってあるような気がします。

 ダダ広い客だまりスペースを作らないのは、現代の公営競技場の常識。本場にお客さんが詰めかける時代じゃありませんから、それなりの人数でも混雑を体感でき、過疎感を味わわせない工夫が必要なのでしょう。

 

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 レースに注目していたお客さんが、ぞろぞろとスタンドの端にある階段を降りて、地下に向かいます。恐らく、今日一番人気だったスポットは、ここでしょう。

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 通称、かちうまビュー。

 レースが終わった後、馬たちが帰ってくる検量前のスペースをガラス張りにして、お客さんがそこから馬やジョッキーや、関係者の皆さんの様子を見ることが出来るようにしています。

 ご覧の写真は、背伸びして、カメラだけを頭上に高く掲げて、ようやく撮影したもの。ガラスの前はお客さんが何重にも埋め尽くしており、撮れた写真もこんな感じです。お客さんの興味の程が、おわかり頂けるのではないでしょうか。

 要するに、お客さんは、馬とかプレイヤーの姿を直に見たいんですよ。JRAの競馬場でいえば、中山とか小倉とか、検量が地上にあってお客さんから見える競馬場では必ずその見えるところに人が集まっています。

 ところが、地方競馬の競馬場で、レースを終えて上がってくる馬をお客さんが出迎えることが出来る競馬場があるでしょうか?どこもみんな、検量はお客さんから見えないところにわざわざ隠してあります。
 歴史的な経緯もあるのかも知れません。しかし、今は時代が違います。こういうところは是非とも見習ってもらいたいと思うんです。

 今の設備を改修するなんて無理な話でしょうが、検量室だけならプレハブ1個建てれば出来ないことはありません。ファンエリアとの間に壁があるなら、そんなもの壊してしまえばいい。やる方向に考えを持っていけば、このことに限らずやりようはいくらでもあるはずです。

 

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 参考までに、プレイヤーの側から「かちうまビュー」を見ると、こんな感じ。向こうのガラスの向こう側が、お客さんエリアです。

 

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 競馬場を離れて冷静に見れば、そうそうもの凄く変わったこととか、珍しいことが行われているわけじゃありません。スタンド自体も、作り自体はとてもオーソドックスで、奇を衒ったようなところはありません。

 要は、話題の作り方、それの盛り上げ方。あとは、お客さんの立場に立った着眼点と取り組み。その気になれば、やれることは結構あるし、見落としたり忘れかけていることも随分あるということなんでしょう。

 惰性や流れじゃなく、その辺をきちんと「考える」ことが大事だということは、改めて感じさせられました。






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最終更新日  2012年03月06日 19時16分53秒
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