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カテゴリ:奥村 武
先週、日本から遠く離れた中東の国カタールで見習い騎手の招待競走が行われました。
日本ではサッカーワールドカップ予選での「ドーハの悲劇」で有名な国ですよね。 近年ドバイを凌ぐ勢いで急成長、急発展しているカタール。 天然資源に恵まれ経済的にも裕福な国というイメージですが、やはり電気代や水道代、病院にかかる費用はすべてカタール国民ならば無料だそう。 そんなカタールにも競馬はあります(もちろん賭けることはできません)。 施設もかなり充実しておりかなり近代的な競走が執り行われています。 最近では国が大きな外国の競走のスポンサーとなり、ヨーロッパなどの競馬場内の大きな看板に「Qatar」の文字を見かけます。 そんな国の招待競走に国分優作騎手が参加しました。 いわずと知れた国枝厩舎出身のジョッキーです。 早速電話で感想を聞いてみました。 見習い騎手同士の競走なので正直言って怖かったそうです。 内へ外へと斜行が多く、声をかけても余裕が無くて聞こえてないのだそう。 最初のレースはハナを奪い先手を取ったジョッキーの鞍がお馬さんのおなかの方に下がってしまい大変なことに。 これは騎乗後しっかりと腹帯を締めるという馬に乗る上での基本中の基本を守らなかった結果です。 最後の直線で余裕の逃げ切りが濃厚となったところで耐えきれず落馬。 他のレースでもラチに激突している人や最内から一瞬にして大外まで行ってしまう人などめちゃくちゃ。 招待を受けている外国人騎手はレベルもある程度高いのですが地元の見習い騎手達は騎乗経験が非常に少ないのでしょう。 優作の言っていたこともわかる気がします。 因みに「 Qatar Racing and Equestrian Club」で検索してみて下さい。 カタールのレーシング&イクエストリアン クラブのホームページ上で各競走のVTRを見ることができます。 そして面白いのが招待競走の2レース目(2月29日の第1レース)。 純血アラブの競走です。 気付かずに見れば普通の競走と変わりませんが、芝1600mの勝ち時計が1分47秒41。 やっぱりサラブレッドは足が速いのですね。 優作の初めての海外遠征は残念ながら勝利を収める事はできませんでした。 しかし言葉の通じない相手だらけの競走はきっと彼を大きく成長させてくれるでしょう。 彼の今後の活躍がとても楽しみですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年03月05日 10時06分51秒
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